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映画『ムーンライズ・キングダム』(2012/ウェス・アンダーソン監督)感想‣ユニークな登場人物が繰り広げるとても純真な世界を体験!

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映画『ムーンライズ・キングダム』のあらすじ・概要

「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」「ダージリン急行」のかなりユニークな登場人物が繰り広げる物語に定評のあるウェス・アンダーソン監督が、1960年代の米東海岸ニューイングランド島を舞台に、教会で「ノアの箱船」のお芝居が上演された時に出会ったサムとスージーは、一年間の文通を通じて恋心を深め、遂に台風が島を襲う三日前に駆け落ちを敢行したことから始まる騒動を、独特のユーモアとカラフルな色彩で描いた異色のコメディ映画。

周囲の環境になじめない12歳の少年サムと少女スージーは、ある日、ボーイスカウト活動を突然抜け出し、駆け落ちすることを決意します。キャンプから勝手に抜け出し森で自由気ままに過ごしていた二人でしたが、島をひとりで守っているシャープ警部や、ボーイスカウトのウォード隊長、スージーの両親ら、周囲の大人たちは2人を追いかけられることになります。小さな島に起こった波紋は瞬く間に島中に広がっていきます。やがて、両親、警部らに取り押さえられるのですが、少年サムの里親が逃亡した彼を里子として再び受け入れる事を拒否したことから、さらに二人の運命が変わっていきます…

ウェス・アンダーソン作品常連のビル・マーレイ、ジェイソン・シュワルツマンをはじめ、ブルース・ウィリス、エドワード・ノートン、フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントンら豪華キャストが出演。

2012年製作/94分/アメリカ
原題:Moonrise Kingdom

映画『ムーンライズ・キングダム』のスタッフとキャストについて

ウェス・アンダ―ソン監督共同脚本:本作「ムーンライズ・キングダム」(12)は、カンヌ国際映画祭でコンペティション部門に出品されただけでなく、オープニング作品として上映されました。

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ジャレッド・ギルマン(サム・シャカスキー少年):

カーラ・ヘイワード(スージー・ビショップ少女):➢映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(感想)心を閉ざして孤独に生きる男が、兄の死をきっかけに故郷に戻り、再生の道程を描く

ブルース・ウィリス(シャープ警部):大ヒット作「ダイ・ハード」(88)のジョン・マクレーン役でアクションスターの座を射止めた。

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エドワード・ノートン(ウォード隊長):1996年、リチャード・ギア主演の「真実の行方」で映画デビューすると、いきなりアカデミー助演男優賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞では映画部門の最優秀助演男優賞を受賞しています。

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フランシス・マクドーマンド(ローラ・ビショップ ):

ティルダ・スウィントン(福祉局員):

映画『ムーンライズ・キングダム』のネタバレ感想

【ネタバレ有り】

まず、目を見張るのがいつものウェス・アンダーソン監督映画らしく豪華キャストの総出演でした。ブルース・ウィルスが島でたった一人の警部役として起用されていました…エドワード・ノートンはボーイ・スカウトの隊長役(本職は数学の教師)何と贅沢な映画なのかと驚嘆しました。

色彩は黄色のパステルカラーの印象が本作品ではかなり強調されていました。黄色に何か意味があるのかどうかは良く分かりません。

家庭や学校でそれぞれ問題を抱える12才の二人の少年少女が心を通い合わせて、駆け落ちを敢行するという純真なラブストーリーです。ほんの束の間のふたりだけの自由を謳歌するのですが、慣れない”キャンプ”は見ていて手を差し伸べたくなる様なところもあります。お決まりの通り、島を脱出することも無く、両親・警察・ボーイスカウトの隊長・隊員に追いかけられ連れ戻されてしまいます。

しかしながら、騒動はそれだけで終わらず、問題ばかり起こす少年サムの里親は彼を里子として受け入れ続ける事を拒否した為、福祉局は彼を孤児院(少年収容所)に入れる手続きを開始しました。さらに、精神疾患の可能性確認の為に”電気ショック”による荒療治を受ける必要がある事を知らされた大人たちは一変、サムに同情を寄せる事になります。一方、サムと馴染めずにいた(虐めていた?)他の少年たちも態度を変える切っ掛けとなり、「自分たちはサムの為に何かやった事があるか?」と自問するようになりました。

最終的には何とシャープ警部がサムの里親になることを希望し、サムはこれを承諾することになります。

単純なストーリー展開ながら、一風変わった世界観を体験、とても贅沢な時間を過ごす事が出来るのではないかと思います。

 

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