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映画『恋するリベラーチェ』(2013/スティーブン・ソダーバーグ映画)感想‣かつて世界で最も稼ぐエンターテイナーと呼ばれたスターの私生活を描く伝記ドラマ

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David MarkによるPixabayからの画像
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映画『恋するリベラーチェ』のあらすじ概要

1950~80年代アメリカで派手な衣装やパフォーマンスで一世を風靡し、同性愛者でもあった実在の天才ピアニスト、リベラーチェの最後の10年間を、マイケル・ダグラス&マット・デイモン主演、スティーブン・ソダーバーグ監督で描出。元恋人のスコット・ソーソンの回想録『Behind the Candelabra: My Life With Liberace』(1988年)を原作としています。

アメリカではテレビ映画として放送。1977年夏、ラスベガスで出会ったリベラーチェと青年スコット・ソーソンは、年齢や住む世界を超えて互いにひかれ合います。スコットは運転手兼愛人としてリベラーチェを支え、リベラーチェはスコットの親代わりにもなり、2人の秘められた関係は順調に続くかと思われました。しかし、薬物への依存やマンネリ化した日々が次第に2人の間に溝を深めていく。ダグラスがリベラーチェに、デイモンがスコットに扮しています。

 

2013年製作/118分/アメリカ
原題:Behind the Candelabra

映画『恋するリベラーチェ』のスタッフとキャストについて

スティーヴン・ソダーバーグ監督:監督業の他にも、ピーター・アンドリュース名義で撮影、メアリー・アン・バーナード名義で編集、サム・ローリー名義で脚本を執筆するなど、多才に活躍する。

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マイケル・ダグラス (リベラーチェ):素晴らしいピアノ演奏と派手なパフォーマンスで人気を誇るリベラーチェはロック・ハドソンがゲイをカミングアウトした直後、HIVで他界した同じ時代に、ゲイは勿論、HIVに感染したことも頑なに隠し続けて生涯を閉じた希代のエンターテイナーです。整形とダイエット食品でスコットを理想的な姿に変貌させることで喜びを得ています/製作として携わった「カッコーの巣の上で」(75)は作品賞含めオスカー4部門を受賞しています。

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マット・デイモン (スコット・ソーソン):顔にドーランを重ね塗りして10代のソーソンに”化け”ています。驚きの同性愛者役に挑戦/1988年、ハーバード大学在学中にジュリア・ロバーツ出演の「ミスティック・ピザ」で映画デビュー

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ダン・エイクロイド (シーモア・ヘラー):SNL(サタデー・ナイト・ライブ)でジョン・ベルーシと演じた人気キャラクター、ジェイク&エルウッド・ブルースを映画化したミュージカルコメディ「ブルース・ブラザース」(80)に主演した。

映画『恋するリベラーチェ』のネタバレ感想・見どころ

【ネタバレ有り。要注意!】

スティーヴン・ソダーバーグ監督の作品ということで、今回初見。リベラーチェという才能に溢れたピアノの天才エンターティナーの存在をまったく知りませんでした。またその生き様もびっくり仰天の映像の連続でした。同性愛者のストーリーにマイケル・ダグラスとマット・デイモンが果敢に挑戦しています。

才能に満ち溢れ、常人とはまったく異質な人生を送った魅力溢れる一人の男の最後の10年間に焦点を当てた作品になっています。凡人にとっては完全に常軌を逸した生活ぶりと思われます。しかし、使い切れない富と名声を手に入れるとこういう生活も”日常”になってしまうという傍観者的な視点で本編を見ていました。

わたしにとって最大の見どころは、マット・デイモンの厚塗りドウラン化粧で挑戦したスコット・ソ―ソン役の演技力だと思います。勿論、マイケル・ダグラスのリベラーチェ役も凄かったですが…

マットの演技の幅広さに驚きですが、今回は完全に役になり切っていたとしか思われません。勿論、ソダーバーグ監督の演出力も称賛されますが…リベラ―チェを見詰めるスコットの繊細な眼差しを見ているだけで、感情の起伏が痛いほど手に取るように伝わって来ました。また、髪型の変化一つで性格まで変わったように見られるという事にちょっと驚きました。

一度二人の心は離れかけますが、呼び寄せられたスコットは病床で変わり果てた姿のリベラーチェと対面する事になります。そこで、突然リベラーチェから「君といた時が一番幸せだった」と本心を告げられます。非常に陳腐なセルフではありますが、何故かとても感動させられました!

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