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映画|『ブラック・レイン』(感想)日米刑事の友情、そしてその激闘を描くアクション映画。松田優作の遺作として強烈な印象を残す。

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『ブラック・レイン』のあらすじと概要

xegxefによるPixabayからの画像

ニューヨーク市警の刑事ニック(マイケル・ダグラス)とチャーリー(アンディ・ガルシア)はヤクザの佐藤を逮捕したが、彼は日本の警察から指名手配を受けていた為、日本に護送することになった。しかし目的地の大阪に到着するなり、佐藤(松田優作)が仲間の手によって逃亡されてしまう。言葉も通じない国で困惑しながらも、ニックとチャーリーは佐藤の追跡に乗り出す。そんなふたりを監視するベテランの松本警部補(高倉健)。

やがてチャーリーが佐藤に惨殺されるという事態に陥る。復讐に燃えるニックは松本とともに佐藤を追う。そこにはヤクザ間の偽札製造を巡る抗争が背景の事件であり、それが親分である菅井(若山富三郎)と、元子分で新興勢力の佐藤との抗争でもあることが判明していきます。

日米の刑事の友情、そしてその激闘を描くアクション映画。これが遺作となった松田優作も強烈な印象を残しています。

『ブラック・レイン』のスタッフとキャストについて

Sangyeon YuによるPixabayからの画像

リドリ―・スコット監督:1937年生まれ、イギリス・ダーラム州出身。「エイリアン」(79)や「ブレードランナー」(82)の類い稀な映像センスで世界的な人気監督となる。

「テルマ&ルイーズ」(91)、「グラディエーター」(00)、「ブラックホーク・ダウン」(01)の3作でアカデミー賞監督賞にノミネートされ、「オデッセイ」(15)は同作品賞候補となった。

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マイケル・ダグラス;製作として携わった「カッコーの巣の上で」(75)は作品賞含めオスカー4部門を受賞。「ウォール街」(87)でカリスマ投資家ゴードン・ゲッコー役を演じてオスカー主演男優賞に輝き、ハリウッドを代表する映画人に。

出演作投稿記事:

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アンディ・ガルシア:キューバ・ハバナ出身。2歳のときにキューバ革命が起こり、5歳のときに一家は米マイアミへ移住する。「ゴッドファーザーPARTIII」(90)ではコルレオーネ一族の後継者に指名されたビンセント・マンチーニを演じ、アカデミー助演男優賞にノミネートされた。

松田優作(佐藤浩史):『蘇る金狼』(79)の印象が強く、本作品では米国映画出演という事で、気合があいり過ぎていた様な気もするが、監督からの演技に関する要請があったのだろうか

高倉健(松本正博):普通の日本映画出演の時よりもセリフが長い様な気がした。しかも英語。ナイトクラブでトロピカルドリンクっぽい飲料を飲んでいたが、どう考えてもかなりの違和感を感じた。機関銃をぶっ放す高倉健は本作品だけではないだろうか?

『ブラック・レイン』のネタバレ感想

日本勢の役者の顔ぶれが物凄い。高倉健、若山富三郎、松田優作、内田裕也、ガッツ石松、安岡力也、小野みゆきが出演していました。アメリカで事件が発生したことで、米国人の刑事二人が日本のヤクザの抗争に巻き込まれるストーリーの為、物語の舞台は完全に大阪ロケが中心だった事に驚きました。(当時の大阪府知事の撮影協力まで受けていた!)しかしながら、蓋を開けてみると計画していたシーンの多くは厳しい規制の為、大阪ロケでは撮ることが困難となり、アメリカ他で撮り直したという。大阪ロケはわずか6週間弱で打ち切らることになりました。

製鉄所のシーンは当時の新日本製鉄・堺製鉄所で銃撃シーンの撮影がおこなわれています。今日まで全然知りませんでしたが、、、

一方、良くあるハリウッド映画で描かれる日本や日本人の生活は恐ろしく見当違いに描かれる事が多いのですが、本作品で描かれる日本人・日本の文化/生活についての表現は殆んど違和感がありません。相当日本について理解した上で日本を舞台とした映画を製作したなぁというのが第一印象。

また、ナイトクラブも市場も警察署内も多くの人が行き交い活気に満ちた様子が演出されているのが、結構面白い。警察の中はあんなにたくさんの職員が入交り忙しく働いているもんなんでしょうか?

ストーリーは極めて単純で米㌦偽札製造に纏わる新旧ヤクザグループの抗争です。リドリ―・スコット監督が何故日本のヤクザ映画を撮ろうとしたのでしょうか?この点はかなり不思議です。

 

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