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おすすめ映画感想『第3逃亡者』(1937/アレフレッド・ヒッチコック監督)‣初期の頃の作品、ハッピーエンド!

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『第3逃亡者』のあらすじ概要

犯人の汚名を着せられた男が、偶然知り合ったチャーミングな女性の手を借り共に真犯人を探す、ヒッチコックお得意の巻き込まれ型サスペンスムービー。ジョセフィン・テイの1936年の長編推理小説『ロウソクのために一シリングを』を映画化した作品です。

映画女優クリスティン・クレイが浜辺で死体となって見つかります。凶器のベルトなどから第1発見者であり、彼が失くしていたレインコートのベルトが凶器として使われ、クリスティンの知り合いでもあるロバートが疑われ逮捕されてしまいます。又、しなくなったクリスティンはロバートに遺産1200ポンドを残していた遺書も発見されます。しかし、彼は無実を証明しようと逃亡を謀ります。ロバートを助ける警察署長の娘エリカ役は、ヒッチコック1934年の作品「暗殺者の家」で娘役を演じたノバ・ピルブーム。原題の「若さと無邪気」が意味する通り、彼女の成長と信頼の強さも描かれています。

1937年製作/84分/イギリス
原題:Young and Innocent

『第3逃亡者』のスタッフとキャストについて

アルフレッド・ヒッチコック監督:、イギリスとアメリカ合衆国での60年にわたるキャリアの中で50本以上の長編映画を監督した。ほとんどの作品がサスペンス映画やスリラー映画。

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デリック・デ・マーニー(ロバート・ティスダル): 殺人の容疑をかけられた青年。
ノヴァ・ピルビーム(エリカ・バーゴイン) : 警察署長の娘。
パーシー・マーモント(バーゴイン大佐):警察署長・エリカの父

『第3逃亡者』のネタバレ感想・見どころ

ネタバレ有り

エリカ役のノヴァ・ピルビームが当時18才と聞き驚きました。本作品で最大の驚き!もう少し年上に見えましたが、言われてみればそうかなという気もしなくはありませんが…かなり大人の雰囲気でした。ロバート役デリック・デ・マーニ―は31才。

映画女優の水死体が浜辺に打ち上げられ第一発見者であったロバートはまったく言われの無い嫌疑を掛けられ逮捕されてしまいます。盗まれたコートのベルトが殺害に使用されたのではないかという理由だけで裁判に掛けられてしまいました。

裁判所内は人でごった返しており、ロバートは無実である事を自分で証明する為、隙を見て裁判所から逃走してしまいます。警察署長の娘エリカの運転する車に乗り込み逃走を図る事になります。初めは殺人犯を匿う事を躊躇していたエリカですが、ロバートと暫く行動を一緒にするうち、彼の人柄に触れ、彼の言うように真犯人は別の男で、ロバートの罪は冤罪ではないかと確信するようになります…

事件の真相の鍵を握る男オールド・ウィルがロバートのコートを持っていってしまったという重要な情報を頼りに、ウィルの行方を探します。ようやくコートを発見し、コートのポケットの”グランドホテル”のマッチを見つけたことで、グランドホテルに向かい、真犯人の手掛かりを探している内に、ウィルは見覚えのある男(ドラマー)を発見する事になります…

奇抜なところはそれ程無く、真犯人が異常に瞬きの多い男という設定には思わず笑いました。しかも、黒塗りの顔で本来誰からも見分けが付かない筈なのに、ウィル爺さんの顔を見た瞬間驚いて気絶してしまう程気の弱い人物であったことにも驚きます。

本作品はサスペンス映画にもかかわらず、ヒッチコックお得意のお笑いの部分も多く散りばめられており、大変楽しむ事が出来ました。ネタバレになりますが、その中の一部をご紹介します。

1.上でも少し触れましたが、裁判所が市役所の戸籍課の様に人が多くてごった返している。これ程詰め込み式で裁判が行われている。しかも、突然裁判所から人影が無くなった理由が良く分かりません。その隙に乗じて、ロバートは逃走しました。

2.突然訪問したエリカのおばさんの家では娘の誕生日パーティーが開催されています。お祝いに集まった子供の数が驚くほど多い…親類縁者、お友達の数が多過ぎの様な気がします。

3.ホテル内でウィル爺さんが突如エリカと踊り始めます。見た事も無い”見事”なステップ!しかし、この大変目立つステップが目に入り、ウィルを見た犯人が突然気絶しています…(ちょっと無理がある展開ではあります)

4.顔を黒塗りして、両目の瞬きが薬を飲んでも止まらない病気の男の出現!どうみてもコメディー映画仕立て!

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