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おすすめ映画『ファントム・スレッド』(2017/ポール・トーマス・アンダーソン監督)感想‣天才仕立屋が見出したミューズ…しかし、愛の主導権争いが予期せぬ禁断の境地へ…

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『ファントム・スレッド』のあらすじ概要

「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のポール・トーマス・アンダーソン監督とダニエル・デイ=ルイスが10年振り2度目のタッグを組み、1950年代のロンドンを舞台に、有名デザイナーと若いウェイトレスとの究極の愛が描かれる。

「マイ・レフトフット」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」「リンカーン」3度のアカデミー主演男優賞を受賞している名優デイ=ルイスが主人公レイノルズ・ウッドコックを演じ、今作をもって俳優業から引退することを表明しています。

1950年代のロンドンで活躍するオートクチュールの仕立て屋レイノルズ・ウッドコックは、英国ファッション界の中心的存在として社交界から脚光を浴びていました。別荘のある田舎町のウェイトレスのアルマとの運命的な出会いを果たしたレイノルズは、アルマをミューズとしてファッションの世界へと迎え入れます。甘いロマンスを期待したアルマの思いとは裏腹に、彼が執着するのは彼女の完璧な身体だけでした。作り続けられるドレスによって、アルマは美しさと輝きをまとっていきますが、“道具”として扱われることに徐々に不満を募らせていきます。そして、アルマの存在がレイノルズの整然とした完璧な日常生活に変化をもたらしていくことになります…

第90回アカデミー賞で作品賞ほか6部門にノミネートされ、衣装デザイン賞を受賞しました。

2017年製作/130分/アメリカ
原題:Phantom Thread

題名の『ファントム・スレッド』は、ビクトリア朝時代の針子たちは長時間手縫いで縫う作業を強いられたため、仕事から家に帰っても指の先がピクピクと動いた様子を、「幻の糸を縫っている」と表現したところからきているという。本当に過酷な作業!

ロッテントマト批評家支持率:91%

明辉 李によるPixabayからの画像

『ファントム・スレッド』のスタッフとキャストについて

ポール・トーマス・アンダーソン監督・脚本・製作・撮影:監督8作目となる長編映画。

ダニエル・デイ=ルイス(レイノルズ・ウッドコック):天才的な仕立て屋。几帳面で完璧主義者、自己陶酔型の人間で自分自身を最強の人物であると自負している。自分の寝室に母親の幻影を頻繁に見る事などから女性との結婚はしないと決めていた。ダニエルは本作撮影の準備として、裁縫師のもとでおよそ1年間衣装作りを学んでから撮影に臨んだという。

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ビッキー・クリープス(アルマ):新人ながらデイ・ルイスと互角以上にわたり合うのがみごと。本作の演技は批評家たちの称賛を受けて、エンパイア誌は、クリープスを「デイ=ルイスのような巨人を相手にしても遜色のない演技ができる」と評しています。

ルクセンブルグ出身。M・ナイト・シャマラン監督作「オールド」(21)では主人公家族の母親役を演じた。

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レスリー・マンビル(シリル):レイノルズの姉、ビジネスパートナー、一緒に暮している。私生活では87年に俳優ゲイリー・オールドマンと結婚し、息子アルフィーをもうけたが90年に離婚しています。

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Albrecht FietzによるPixabayからの画像

『ファントム・スレッド』のネタバレ感想・見どころ

ネタバレ有り 【難解・理解不能】

百人百様、人の愛し方に決まりは無いので、こんな愛し方もあるものだという冷静な第三者の目で見た方が良い映画だと思います。人生の勉強にはなると思うので観賞をお勧めします。何故、どうしてと疑問を投げかけ始めたら際限が有りません…アルマに感情移入して、それでは自分でもと思い立ち、毒キノコ狩りにでも出掛けるのは極めて危険な行動だと思います。

類まれなオートクチュールの仕立て屋として腕を持つレイノルズは天才肌で、超几帳面、更に自信に満ち溢れていました。王侯貴族や大金持ちの夫人たちを顧客に抱え、50年代英国ファッション業界の中心人物として注目を集めていました。しかしながら、ふとしたきっかけで田舎のレストランのおっちょこちょいの若いウェイトレス/アルマが気に入ってしまいます。彼女はレイノルズが衣装を作り出す為の理想的な体形をしていたというのが最大の魅力でした!?

しかし、レイノルズと一つ屋根の下で暮すようになったからも、寝室は別々という時期が長く続いていました。レイノルズの家には姉シリルの存在が大きな影を落としており、彼女は家とビジネス両面を取り仕切っている様にも見え、かなり複雑な姉弟関係が存在していました。

なんとももどかしい男女の関係でしたが、アルマは運良く”結婚”を手に入れる事に成功します。しかしながら、結婚の夢から覚めるとレイノルズは再び仕事に没頭し始めます。アルマは夫が自分にもっと目を向けて欲しいという一心から、唐突に毒きのこ作戦を思いつきます!これにはびっくり仰天しました。毒きのこの中毒の苦しみがどの程度かわかりません。まったく違いますが、わたしは牡蠣に何度か中ったことがありますが、あれと同じような苦しみを゛故意に”与えるような女性には絶対近寄りたくないと思います!

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