『オールド』のあらすじと概要
「シックス・センス」「スプリット」のM・ナイト・シャマラン監督が、異常なスピードで時間が流れ、急速に年老いていくという不可解な現象（猛スピードで時間が進行する、、1時間が数年に相当する謎のビーチ）に見舞われた一家の恐怖とサバイバルを描いたミステリーホラー映画。
本作にはほぼ原作と言っていいフランスの青年向けグラフィックノベル「Sandcastle」があり、基本設定もプロットの骨子もほぼ同じという。
リゾート地の人里離れた美しいビーチに、バカンスを過ごすためやってきた複数の家族。それぞれが楽しいひと時を過ごしていましたが、そのうちのひとりの母親が、姿が見えなくなった息子を探しはじめます。ビーチにいる他の家族にも、息子の行方を尋ねる母親。そんな彼女の前に、「僕はここにいるよ」と息子が姿を現します。しかし、6歳の少年だった息子は、少し目を離したすきにあっという間に青年へと急成長していました！
やがて彼らは、それぞれが急速に年老いていくことに気づきます。ビーチにいた人々はすぐにその場を離れようとしますが、なぜか脳内に強烈な圧迫を受け意識を失ってしまうなど脱出することができません……。摩訶不思議な現象の連続で、出演者や映画の観客はパニック状態に陥りますが、なぜこんな事が、信じられないことばかり！
主人公一家の父親役をガエル・ガルシア・ベルナルが演じ、「ファントム・スレッド」のビッキー・クリーブス、「ジョジョ・ラビット」のトーマシン・マッケンジー、「ジュマンジ」シリーズのアレックス・ウルフらが共演しています。
『オールド』のスタッフとキャストについて
M・ナイト・シャマラン：1970年生まれ、インド東海岸ポンディシェリ出身。99年、ブルース・ウィリス主演の「シックス・センス」は世界的に大ヒットを記録し、アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚本賞を含む6部門にノミネートされる。
本作はコロナ禍でオーディションと撮影を行い、1,800万ドルもの製作費も監督自らが出して製作された渾身の作品だそうです。
ガエル・ガルシア・ベルナル（ガイ）：1978年生まれ、メキシコ・グアダラハラ出身。「天国の口、終りの楽園。」（01）で、共演のディエゴ・ルナとともにベネチア国際映画祭の新人俳優賞を受賞し、世界的に脚光を浴びる。その後も、「モーターサイクル・ダイアリーズ」（03）や、「バッド・エデュケーション」（04）、「バベル」（06）などの話題作に出演し、メキシコを代表するスター俳優のひとり。
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映画感想｜『バベル』（２００６／アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督）
ビッキー・クリープス（プリスカ）：1983年、ルクセンブルグ生まれ。ドイツとルクセンブルクの合作映画「House of Boys」（09）で長編映画デビュー。
アレックス・ウルフ(マドックス）：兄で同じく俳優のナット・ウルフと実際に結成したバンドのドキュメンタリー風コメディ映画「The Naked Brothers Band: The Movie（原題）」（05）で注目を集める。
トーマシン・マッケンジー（トレント）：2000年生まれ、ニュージーランド・ウェリントン出身。ティモシー・シャラメ主演のNetflix映画「キング」（19）や、同郷のタイカ・ワイティティ監督作「ジョジョ・ラビット」（19）などの話題作に出演する。
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おすすめ映画｜『ジョジョ・ラビット』（２０１９／タイカ・ワイティティ監督）
『オールド』のネタバレ感想
(ネタバレ注意）
ホテルのマネージャーの特別な計らいで、選ばれた家族、数組だけが美しいプライベートビーチに招待されるという設定です。確かに高い岸壁に囲まれ、前の海は高い波が押し寄せている孤立したビーチです。時間がとてつもない速さで経過する不思議な場所に迷い込み、しかも、誰もそこから逃げ出す事が出来ません…
視聴者の関心は次にどんな酷い事が起こるのだろうか、子供は成長して、大人はどんどん老化して行きますが、やり場のない恐怖に包まれていきます。さらに、体の腫瘍などの悪性の病気は物凄い速さで悪化して行きます…
設定は見たことも聞いた事も無い荒唐無稽の内容ですが、小さかった子供が成熟し、やがて妊娠して子供を産んでしまうという展開にはびっくり仰天！この部分だけは可笑しくて笑い出しそうでしたが、ちょっとやり過ぎだと思いました。
ビーチから海の奥に入ったところにサンゴ礁が広がっているというのも不思議でしたが、ある少年からもらった暗号で記された手紙に、実はこの魔界から抜け出すヒントが隠されていたという最大のオチがありました。これ以上発言すると映画の面白さが半減しそうなので止めますが、シャマラン・トリックの超常恐怖体験にどっぷり浸かってみるのも、たまにはいいのではないでしょうか！？
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