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映画『ブルックリン』(2015/ジョン・クローリー監督)感想‣移民の少女の青春や揺れ動く繊細な心を描出!

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映画『ブルックリン』のあらすじ・概要

1950年代、アイルランドからニューヨーク・ブルックリンにやってきた移民の少女の青春や揺れ動く心を、「つぐない」のシアーシャ・ローナン主演で描き、第88回アカデミー賞で作品賞、主演女優賞、脚色賞にノミネートされたドラマ。

脚本は、「ハイ・フィデリティ」「アバウト・ア・ボーイ」の原作者で、「17歳の肖像」「わたしに会うまでの1600キロ」などで脚本家としても活躍する作家のニック・ホーンビィ。原作の『ブルックリン』は2009年にアイルランド人小説家のコルム・トビーンが英語で刊行した小説です。

監督は「BOY A」「ダブリン上等!」のジョン・クローリー。

大人しく目立たない性格の少女エイリシュは、妹の将来を案じた姉の勧めで、アイルランドの小さな町からニューヨークへとやってきます。それまでとはあまりに異なる大都会ニューヨークでの生活に戸惑うエイリシュは、慣れないデパート勤務と勤労女子たちとの寮生活のなかで、ホームシックに掛かってしまいます。しかし、イタリア系移民の青年トミーとの恋をきっかけに大きく変わっていきます。次第に自分に自信を取り戻し、洗練されたニューヨーカーとして生き生きと日々を過ごすエイリシュでしたが、そんな彼女のもとに故郷から突然姉の悲報がもたらされます。

2015年製作/112分/アイルランド・イギリス・カナダ合作
原題:Brooklyn

映画『ブルックリン』のスタッフとキャストについて

ジョン・クローリー監督

シアーシャ・ローナン(エイリッシュ・レイシー):ニューヨーク生まれながらアイルランドで育ったシアーシャ、ローナンの両親はアイルランド人です。ジョー・ライト監督の文芸作品「つぐない」(07)で13歳にしてアカデミー賞をはじめ様々な映画賞の助演女優賞にノミネートされています。

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ドーナル・グリーソン(ジム・ファレル):アイルランドの首都ダブリン出身。父親は「トロイ」「ギャング・オブ・ニューヨーク」の俳優ブレンダン・グリーソン。「アンナ・カレーニナ」(12)ではリョーヴィン役を演じた。リチャード・カーティス監督の「アバウト・タイム 愛おしい時間について」(13)では主演を務めています。

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エモリー・コーエン(ト三―・フィオレロ):

映画『ブルックリン』のネタバレ感想

【ネタバレあり】 アイルランドの田舎町から、大都会ニューヨークで新しい人生を開始していく生き様を丁寧に描いた作品です。田舎娘エイリッシュが長くニューヨークで暮す先輩女性から色々と”教育”を受け乍ら成長して行く様は微笑ましく思われました。ニューヨークでの女性専用の寄宿舎での暮らし、一流デパートでの店員としての職業の第一歩を歩み始めます。当初は野暮ったい顧客への対応に終始し、ホームシックにも掛かり、苦労していましたが、徐々に洗練されていく姿が眩しい輝きを増して行きます。

やがて、イタリア系アメリカ人の誠実な恋人ト三―も出来た事から生活が愈々充実していきます。しかし、突然故郷から届いた姉の訃報で、急遽、恋人をアメリカに残しアイルランドに帰郷します。直ぐに米国に戻るつもりでしたが、旧友ジムとの再会・交流から、更には姉の働いていた会社からは姉の交替として会計係として留まるように期待されるようになります。徐々にアイルランドに留まりたいという気持ちも膨らんでいきます。

しかし大きな切っ掛けとなったのは、実はアイルランドへの帰国直前にエイリッシュとト三―は二人だけで内密に結婚していたのです。なんとその事実をアイルランドの知り合いに事細かく手紙で知らせるお節介焼きがいました。万一、そんなお節介な人物がいなかったと仮定したら、恐らくエイリッシュはニューヨークに帰らず、「結婚はしていた」とは言え「他人には分からない」ので、そのままアイルランドに留まり、ジムと暮らしていた可能性が高いのではないかと思います!

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