『007 スカイフォール』のあらすじ概要
「007」シリーズの第23作で、「カジノ・ロワイヤル」「慰めの報酬」に続きダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じています。また、1962年に「007は殺しの番号」(原題: Dr. No )で始まったシリーズの50周年記念作品となっています。全世界での興行収入が11億ドルを超える大ヒット作品となっています。
各国のテロ組織に潜入している工作員を記録したMI6のハードディスクが何者かに奪われ、ボンドは犯人を追いつめるが、MI6の長官Mの命令で放たれた銃弾に撃たれ、橋の上から谷底へと落ちて消息不明となります。Mはリストが奪われた情報漏洩の責任を追及され辞職を迫られますが、これを断固拒否。しかしその直後、リストを奪った犯人によりMI6のロンドン本部が爆破され、さらなる犠牲者を出してしまう。
このニュースを知ったボンドは再びMのもとへ舞い戻り、現場へ復帰。犯人の手がかりを求めて上海へそしてマカオへと渡ります。「アメリカン・ビューティー」のサム・メンデスがメガホンをとり、シリーズ初のオスカー監督が手がける「007」となっています。
2012年製作/143分/アメリカ
原題:Skyfall
ロッテントマト批評家支持率:92%
『007 スカイフォール』のスタッフとキャストについて
サム・メンデス監督:過去にアカデミー監督賞を受賞したことのある監督が007シリーズを監督するのは史上初。ケンブリッジ大学を卒業してまもなく、舞台の演出家として名をあげます。1992年、ロンドンにドンマー・ウェアハウス劇場を設立し、以降10年にわたり芸術監督を務め人気の劇場に育て上げています。99年、「アメリカン・ビューティー」で映画監督デビューを果たし、アカデミー作品賞と監督賞を含む5部門を受賞しています。
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ダニエル・クレイグ:本作では彼の生家スコットランドにある「スカイフォール」が登場します。
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ハビエル・バルデム(ラウル・シルヴァ):元MI6エージェントで香港支局勤務時に、任務の枠を外れた形で中国の情報を得ようとしたため、当時の上司Mが中国当局へ通報。中国当局に捕らわれイギリス側に見捨てられたことで、Mを深く恨んでいる。本作では金髪に染め上げ、イメージチェンジを図っている。
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ナオミ・ハリス(新人女性エージェントのイヴ):。ヒューマンドラマ「ムーンライト」(16)でアカデミー助演女優賞にノミネートされています。
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ベレニス・マーロウ(謎の女性・セヴリン):フランスの新進女優。07年の短編映画「La discordance(原題)」を皮切りに、仏TVドラマ「Femmes de loi(原題)」(08)や「Equipe medicale d’urgence(原題)」(10)などに出演し、セクシーな演技で注目されるていました。国外ではほぼ無名の中サム・メンデス監督により本作への大抜擢されています。
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『007 スカイフォール』のネタバレ感想・見どころ
映画冒頭のいつものアクションシーンに目が釘付けとなりました。今回オスカー監督サム・メンデスがメガホンを取り、激しいアクションは無くなる?かもという噂もあったらしいですが、期待以上の激しいオートバイ、列車上での激闘シーンの数々見応えは十分でした。
ベン・ウィショーは演じる4代目の非常に若返ったQは、本人認証機能を備えたワルサーPPKと発信機というシンプルな装備をボンドに手渡す際、「装備は無傷で返してほしい」と言います。これが、おかしくて堪りませんでした。こういうのがイギリス流の笑いのセンスなんでしょうか?
悪役シルヴァを地下鉄まで追っていたボンドは、Qから指示を受けて既にドアを閉め、動き始めている車両に、ホームを激走、最後部車両にジャンプして飛び乗ります。それを見ていたベンチに座っていた老夫婦から「随分急いでいるようねぇ〜」と呆れられます…このシーンはスタントマンが実際に飛び乗ったのかどうか分かりませんが、CGでなければ「神業」に近いシーンだと思いました。締まり掛けたドアをこじ開けるシーンは他の映画で何度もありましたが、猛スピードで走る地下鉄に追いすがり飛びつくシーンにはびっくり仰天…
本作、新旧交代の場面が目立ちました。ボンドも一時死地から脱出、消息不明の状況から現場復帰を果たします。(再起の為の復帰試験は辛うじてパスしたようですが・・・)MI6の体制も旧態依然からの脱皮を激しく要求されていました。超人気映画の007シリーズのマンネリ化を避けようとしている内部葛藤の気持ちも良く伝わって来ました。次回作にファンの期待は高まるばかり、しかしなから期待を遥かに上回る傑作映画で応え続ける努力も大変だと思いました・・・
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