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映画『ザ・ガンマン』(2015/ピエール・モレル監督)感想‣演技派ショーン・ペン50男が身体を見事に鍛え上げハード・アクション映画に初挑戦!

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映画『ザ・ガンマン』のあらすじと概要

「ミスティック・リバー」「ミルク」で2度のアカデミー主演男優賞を受賞している演技派ショーン・ペンが、引退後ふたたび銃を取ることとなる元特殊部隊最強の男を演じ、まさかの本格アクションに初挑戦した映画。

愛する恋人も捨て、ひっそりと平穏な生活を送っていた元特殊部隊最強の暗殺者ジム。除隊から数年後、再び今後に戻り人道的支援活動に精を出していたジムは何者かに命を狙われます。アフリカ・コンゴ民主共和国の鉱山利権に絡む極秘の鉱業大臣暗殺作戦に参加した、かつての仲間たちが次々と殺されている事実を知ったジムは、自身の身を守るため、そして命を狙う敵の正体を暴くため、再び銃を取ります。

なお、本編は1981年にジャン=パトリック・マンシェットが発表した小説『眠りなき狙撃者』を原作としています。

監督は「パリより愛を込めて」、リーアム・ニーソンをアクション・スターに変貌させた「96時間」のピエール・モレル。

2015年製作/115分/アメリカ・スペイン・イギリス・フランス合作
原題:The Gunman

映画『ザ・ガンマン』のスタッフとキャストについて

ピエール・モレル監督:リュック・ベッソンがプロデューサーを務める作品に数多く携わっています。

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ショーン・ペン(ジム・テリア): 本格的なアクションに備え、撮影開始前から数カ月に渡って激しいトレーニングを行い、見事に肉体を鍛えていました。退役後は大企業に雇われ、表向きではコンゴ民主共和国で治安維持部隊として活動しつつも、裏では企業利益のために汚い仕事を請け負っていた人物。

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ハピエル・バㇽデム(フェリックス):ビガス・ルナ監督に見いだされ、1990年に『ルルの時代』で映画デビュー。1992年公開の同監督の『ハモンハモン』でスペイン国内での知名度は上げました。

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イドリス・エルバ(国際警察バーンズ):家計が苦しいため学校を辞め、19歳までナイトクラブでDJをして稼いでいた。その後夜間フォードの工場で働きながら演劇を学び、師に励まされながらオーディションを受け続けていたという苦労した経歴があります。

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ジャスミン・トリンカ(アニー):イタリア・ローマ出身。

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映画『ザ・ガンマン』のネタバレ感想、見どころ

(ネタバレ有り)

豪華キャスト出演による見応えのあるアクション映画でした。お目当てのイドリス・エルバは後半のみの出演だった為、途中どこかで見逃してしまったのではないかと心配になりました。しかしながら、出演時間は期待ほど多くは無く、ほとんどがショーン・ペンの独占場となっていたのは少し残念。激しいアクションならイドリスの方が得意ではないかと思われす。しかし、本編もピエール監督の「96時間」同様、50男が命懸けで必死に悪と戦う、少々「痛々しい」活躍ぶりが見どころ!となっています。

主人公のジム・テリアは腕利きの特殊部隊員、某企業に闇で雇われる裏の狙撃手(スナイパー)=暗殺者として働く顔も持っていました。そして「仕事」が完了すれば、狙撃手は即座に国外へ逃亡するというルールになっていました。ジムにはアニーという大変美人の恋人がいましたが、別れの挨拶も出来ず、コンゴから出国させられていました。一方、同僚のフェリックスは恋敵でもあった為、ジムをまんまと国外に逃亡させ、一人残されたアニーを「守る」ことを口実に彼女と首尾よく結婚し、現在はバルセロナに幸せな家庭を築いていました。

ジムの除隊後8年程経過し、ジムが再び訪れたコンゴの人道支援施設で働いていると、何者かに命を狙われます。更に当時の仲間が次々殺されるという事件が発生します。裏で糸をひく黒幕は誰か自分の命を守る為に銃を取り、再度立ち上がるという内容です。

最初は、今は投資家として大成功を収めていた恋敵フェリックスが裏で画策しているのではないかと考えましたが、彼自身も命を狙われていた為、呆気なく殺害されてしまいます。

結末は見てのお楽しみにしておきますが、それ程の大どんでん返しはないので、推理力の強い視聴者はすぐに黒幕は誰か見当が付くかもしれません。なお、コンゴ、ロンドン、バルセロナ、ジブラルタルへと次々変わる異国情緒たっぷりのシーンが見られる事も大変楽しみな映画です。そしてラストは闘牛場の裏舞台、迷路の様な通路を、一頭の牛が疾走して一巻の終わりとなるところが極めて印象的なシーンとなりました。

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