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「アルフレッド・ヒッチコック監督」のおすすめ映画作品10選(最近見直した映画限定、順不同)

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絶対見逃せない映画 おすすめ
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A.ヒッチコック監督作品に関してはTV番組で何度も繰り返し放映され、その多くの作品を見ていました(そのほとんどが吹替え版)今回特に系統立てて視聴した訳ではありませんが、40年、50年代の作品を中心に観賞し、その感想記事を取り纏めて見ました。既に御覧になっている作品がほとんどだと思いますが、再視聴に興味がある作品があれば是非参考にしてみてください。どの作品も古さを感じさせず、非常に新鮮な気持ちでスリルを味わう事が出来る作品が多いです。また、当時の大人気女優を主演に迎えている作品も多く、とても見応えがあるのも特徴です。なお、監督自身失敗作だったと言っている最後の『山羊座のもとに』は、私自身はとても良い作品だと感じています…

『レベッカ』(1940)

南仏のリゾート、モンテカルロにやってきたヒロインの“わたし”は、同じホテルに宿泊していた英国紳士の富豪マキシム・ド・ウィンターと出会い、恋に落ち直ぐに結婚します。イギリスにもどったマキシムと、広大な邸宅で新たな生活を始めた“わたし”でしたが、マキシムの大邸宅では1年前に亡くなった前妻レベッカの見えない影が全てを支配し続けていました。

邸宅を仕切る家政婦長のダンヴァース夫人は、いまだレベッカを崇拝し、上流階級に溶け込もうとする“わたし”を一切認めようとしません。そして、徐々に精神的に追い詰められていきます。やがて事態は思わぬ方向へ転がっていき、レベッカの死因を改めて調べられることになりますが……。

おすすめ映画感想『レベッカ』(1940/アルフレッド・ヒッチコック監督)‣観るものを一瞬たりとも飽きさせないストーリー展開・演出は見事!

『バルカン超特急』(1938)

列車という密室を舞台に、主人公の男女が孤立無援に陥る心理サスペンス。欧州の架空の国バンドリカの山奥からロンドン行きの列車に乗り込んだアイリスは、ミス・フロイという老夫人と知り合います。しかし一眠りしたあと気がつくと彼女の姿がこつ然と消え失せ、乗客のみんなが存在を否定します。魔術師や尼層、脳外科医など疑わしい連中ばかりの四面楚歌の状況下、1人の青年ギルバートと共に彼女の捜索を始めますが……。イギリス時代を代表するヒッチコックの傑作の一つで、公開当時批評家たちから絶賛を浴びた作品だという。

おすすめ映画感想『バルカン超特急』(1938/アルフレッド・ヒッチコック監督)‣ユーモアとサスペンスに溢れる、ヒッチコックのイギリス時代の傑作

『第3逃亡者』(1937)

犯人の汚名を着せられた男が、偶然知り合ったチャーミングな女性の手を借り共に真犯人を探す、ヒッチコックお得意の巻き込まれ型サスペンスムービー。ジョセフィン・テイの1936年の長編推理小説『ロウソクのために一シリングを』を映画化した作品です。

映画女優クリスティン・クレイが浜辺で死体となって見つかります。凶器のベルトなどから第1発見者であり、彼が失くしていたレインコートのベルトが凶器として使われ、クリスティンの知り合いでもあるロバートが疑われ逮捕されてしまいます。又、しなくなったクリスティンはロバートに遺産1200ポンドを残していた遺書も発見されます。しかし、彼は無実を証明しようと逃亡を謀ります。ロバートを助ける警察署長の娘エリカ役は、ヒッチコック1934年の作品「暗殺者の家」で娘役を演じたノバ・ピルブーム。原題の「若さと無邪気」が意味する通り、彼女の成長と信頼の強さも描かれています。

おすすめ映画感想『第3逃亡者』(1937/アレフレッド・ヒッチコック監督)‣初期の頃の作品、ハッピーエンド!

『海外特派員』(1940)

ドイツの台頭で戦争の危機が迫っていた1939年初頭、ニューヨークの新聞記者ジョニーは抜擢され、戦争勃発の危機に揺らぐ欧州へ派遣されます。ロンドンに着いた彼は、戦争防止同盟の要、オランダの元老ヴァン・メアに会うが、メア老はアムステルダムの平和会議会場前で射殺されてしまいます。しかし、犯人を追跡するうち迷い込んだ風車小屋で、彼はナチの手で誘拐された、射殺された筈のメア老を発見、死んだのは替玉と知ることになります。そして、警察へ知らせて戻ってくると、そこは既にもぬけの殻となっていました……。その後、彼は意外な事実を突き止めたことから彼自身も陰謀に巻き込まれ、命を狙われるようになります。

おすすめ映画感想『海外特派員』(1940/アルフレッド・ヒッチコック監督)‣第二次世界大戦前夜の欧州を舞台としたサスペンス

『逃走迷路』(1942)

無実の罪を着せられた男が真相を突き止めるべく奔走する姿を描いたヒッチコック監督作。カリフォルニア・グレンデーㇽの軍需用航空機工場で大規模な火災が発生し、一人の男性従業員が命を落とします。被害者の同僚であるバリー・ケインは、事件現場でガソリン入りの消火器を持っていたことから容疑者とみなされ、濡れ衣で警察から追われる身となってしまいます。ケインは自分に消火器を手渡した男フライが真相を知っていると考え、彼の行方を追うのですが、フライはその工場の従業員ではあ無かった事がわかります……。

おすすめ映画感想『逃走迷路』(1942/アルフレッド・ヒッチコック監督)‣ヒッチコック作品ではお馴染みの巻き込まれ型のサスペンス劇

『裏窓』(1954)

ヒッチコックの最高傑作と評される一級サスペンス。コーネル・ウールリッチ(ウィリアム・アイリッシュ)による同名の短編小説(原題は『It Had to Be Murder』)を原作とし、自由気ままな生活を送っていたカメラマンが足に大ケガをし、ニューヨークはグリニッチ・ヴィレッジのアパートの一室で、車いすの生活を強いられます。部屋から一歩も出られず暇を持て余した彼は、隣人の生活をのぞき見る楽しさを覚えます。ある日、ケンカの絶えない夫婦の妻がこつ然と姿を消します。夫のセールスマンの様子を窺う内に、ジェフはその男が女房を殺したのではないかと推測します。恋人のリザと看護人ステラの協力を得て調査を始めるのですが…。

おすすめ映画『裏窓』(1954/アルフレッド・ヒッチコック監督)感想‣暇つぶしに窓から外を覗いている内にとんでもない事件を目撃してしまう…

『ダイヤルMを廻せ!』(1954)

アルフレッド・ヒッチコック監督がグレイス・ケリーをヒロイン役に迎えて撮りあげた密室サスペンス。フレデリック・ノットの同名戯曲をノット自らの脚色で映画化、妻の殺害を企む男の完全犯罪計画の行方を描いていきます。

元テニスの名選手のトニーは資産家の娘である若くて美しい妻マーゴとロンドンで暮らしていますが、2人の仲はすっかり冷え切っていました。マーゴが作家のマークと不倫していることに気づいたトニーは、彼女を殺して財産を奪おうと考えます。前科持ちの友人スワンに殺害を依頼します。トニーはマークと一緒にパーティへ出かけてアリバイを作り、その間にスワンが夫妻の自宅へ侵入してマーゴを襲うという綿密な殺害計画を立てますが、妻が自己防衛から襲撃者を殺してしまうことで事態は複雑になっていきます。まったく思わぬ方向にストーリーが展開していきます…

おすすめ映画『ダイヤルMを廻せ!』(1954/アルフレッド・ヒッチコック監督)感想‣誰もが犯人だと知っている夫トニーのしらばっくれ演技が見もの!

『白い恐怖』(1945)

アルフレッド・ヒッチコックが「汚名」(46)に先立って監督した1945年度スリラー映画。フランシス・ビーディングの原作を「汚名」と同じくベン・ヘクトが脚色しました。「精神分析」がメインテーマとなっている作品です。

バーモント州のグリーンマナー精神科医院『緑の園』の新しい病院長に就任したエドワーズ博士は、白地に縞のある模様を見ると発作を起こす奇妙な病癖を持っていました。やがて彼はエドワーズ博士とは別人であることが発覚します。本物のエドワーズ博士はどこにいるのかわからぬまま、疑いの目は「彼」に向けられますが、病院の勤務医で、「彼」と愛し合うようになっていたコンスタンスは「彼」の無罪を信じ、2人は協力して発作の原因である「彼」の記憶をたどっていくことになります・・・

おすすめ映画『白い恐怖』(1945/アルフレッド・ヒッチコック監督)感想‣I.バーグマンが出演するヒッチコック作品3本の内の一つ

『ロープ』(1948)

ニューヨークのとある摩天楼を見渡せるアパートの一室。大学を出たばかりの青年フィリップとブランドンが同級生を絞殺し、その死体をチェストに入れます。殺害の動機無く、単に自分たちが他者より優れていることを証明する(ニーチェの理論)ためだけでした。2人はさらなるスリルを求め、被害者の父や恋人、恋仇、伯母、そして恩師である大学教授を部屋に招いて晩餐会を開きます。大胆にも彼らは、死体入りのチェストの上にごちそうを並べて皆に食べさせたり、殺人に使ったロープで本を縛って父親に贈ったりして、優越感を味わっていました。それでもデイヴィッドがなかなか現れないので、みんな心配し始めます・・・

犯した罪の恐ろしさに次第に冷静さを失っていくフィリップの姿がありました。2人の異常さに徐々に気づいた教授は、帰りに偶然被害者の帽子を見つけることになります。一度帰りますが、煙草入れを忘れたと口実の電話して、再び部屋を訪れます…教授役に「素晴らしき哉、人生!」のジェームズ・スチュワート。

おすすめ映画『ロープ』(1948/アルフレッド・ヒッチコック監督)感想‣アパートの一室というワンシチュエーションで繰り広げられるヒッチコックのサスペンス

『山羊座のもとに』(1949)

イギリスの流刑地だった19世紀オーストラリア・シドニーが舞台。かつて犯罪者としてこの地へ送られながら、服役後の努力で一代で財を築きあげた街の有力者フラスキーの元に、一攫千金を狙うイギリス総督の甥チャールズがやって来ます。チャールズはフラスキーの妻ヘンリエッタが心を病んでいることを知り、彼女を救おうとしますが……。

イギリスでトランスアトランティック・ピクチャーズの監督2作目として、バーグマンを主演に起用した本作『山羊座のもとに』を撮影しましたが、興行的にも批評的にも失敗、観客が期待した(それまでの作品のような)スリラーの要素が少なかったことや、公開時にイングリッド・バーグマンが不倫関係のスキャンダルを報道されたことが理由とされています。その影響でトランスアトランティック・ピクチャーズは活動を停止。しかし、後にヒッチコックのカルト的映画となって評価を取り戻している作品です。

おすすめ映画『山羊座のもとに』(1949/アルフレッド・ヒッチコック監督)感想‣ヒッチコックの自他共に認める失敗作という評価に驚き!?

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