昨年同時期に登り、高山植物の”天井の楽園”に感動して今年も行って見ました。初回と比べて感動こそ若干薄れたとはいうものの、健気な高山植物が今年も元気に出迎えてくれた事に大感激。また、梅雨入り後にも関わらず、絶好の登山日和にも恵まれとても愉しい山旅を楽しむ事が出来ました。直近の花の開花状況など是非参考にしてみてください。
昨年の参考記録➢
【上越】花の名山平標山と仙ノ倉山稜線散歩で満開のハクサンイチゲ、ハクサンコザクラと戯れる 2022.6.17
平標山・仙ノ倉山へのアクセス
(自動車)東京⇒月夜野IC(188㌔)、月夜野IC⇒平標登山口駐車場(国道17号で48キロ、56分)
昨年と同じく今回も自宅から自動車で移動しました。
三国街道(17号国道)沿いの平標山登山口、大規模駐車場に駐車しました。今回は土日で、しかも直近の週間天気予報では土曜・日曜とも梅雨入り後にも関わらず快晴であった為、早朝より駐車場管理人が多数出動しており、交通整理をされていました。(午前5時前に入りましたが、第一駐車場は既に7-8割埋まっていました。大人気ぶりにびっくり仰天!)帰りに駐車料金を支払いました。1台600円/日。
なお、群馬県側は朝より雲一つない快晴でしたが、県境の三国トンネルを超えて新潟県に入ると濃霧となっており、びっくり仰天。この霧は歩き始めると徐々に晴れて行ったの問題はありませんでしたが…
元々の予定では宿を6時に出発する計画でした。同宿された他の登山グループの方が4時に出発されるとの情報を聞き、出発時間を早めて(4:30出発)正解でした。まさか、こんなに登山客が多いとは想像していませんでした。
前泊地猿ヶ京温泉 「旅籠しんでん」
家族経営の宿泊施設、もっとこじんまりした宿屋かと思っていたらかなり大規模な建物に驚きました。宿から平標山駐車場までは車で約30分程の位置にあります。
夕食+朝食代わりのおにぎり2個が付いて一人10,000円/泊とお手頃。本当は民宿でも良かったのですが、生憎コロナ禍の影響か廃業、土日のみ営業などと空きが無かった為「しんでん」にしました。
お風呂は24時間入り放題の天然温泉です。登山前は長湯すると足の筋肉が緩む為、あまり入りたくなかったのですが、午後2時にチェックインして暇を持て余し、食事前後に計4回入浴しました。出来る限り一回の入浴時間を行水並に短くしました。
夕食は6時より大広間で頂きました。金曜日は他に一組男女の宿泊客がいるのみでした。
平標山登山口〜松手山〜仙ノ倉山〜平標山の家周回コース【日帰り】
今回は登山口から時計回りの周回コースを利用しました。行きは赤線、戻りは青線平標山ノ家経由の樹林帯コース。
参考までに所要時間を記します。(休憩・昼食を含めた全行動時間は8時間の超丁場!)
5:15 駐車場出発
6:13 鉄塔到着
6:48 松手山着
7:04 7合目着
8:03 平標山着
9:02 仙ノ倉山着
9:15 仙ノ倉山出発
10:10 平標山着
10:50 平標山の家着・昼食
11:15 平標山の家出発
13:00 駐車場戻り その後「しんでん」にて一浴後帰途に
大人気の花の山というだけあって物凄い数の登山客が訪れていました。当に数珠繋ぎの箇所もあり、追い越したり追い越されたり、擦れ違う人の為に立ち止まったりと中々自分なりのペースで歩く事がちょっと難しい山行ではありました。
松手山コースは登山口からいきなり急登を強いられます。未だ身体が完全に覚醒していない状態でのこの登りはかなり辛い気がします。登り始めの濃霧はいつの間にか晴れ渡り、視界良好。朝露に濡れる緑、登山開始早々目に飛び込む鮮やかな花などに気を取られながらもぐんぐん高度を稼いでいく事になります。
登山道は一部泥濘もありますが、ほとんどが木の階段や木道が設置されており、相当歩きやすくなっています。上越の山独特の気持ちの良いクマザサが稜線に広がり、周囲の山々を眺望しながらの稜線闊歩は極楽気分を満喫できました。
素晴らしい高山植物・絶景との出会いの数々
朝露に濡れる木々の葉がお出迎え
早朝のカメラは寝ぼけ眼でピントが合いません
色鮮やかなヤマツツジ
平標山山頂まで2合目という標識です
色鮮やかなヤマツツジ群
朝露に生えるムラサキヤシオ とても鮮やか
タニウツギの鮮やかなピンクの花
天に向かって聳える大鉄塔!見上げると大快晴!鉄塔の下は良い休憩場所になっていますが、人が多い為先を急ぎました。
ベニサラサドウダン
ちょっと歩き難そうな岩の道…
マイヅルソウ(ピンボケ!)
アカモノ
ベニサラサドウダン
登山ルートが続いているのがはっきりと見えています
朝日を浴びるイワカガミ
朝露に濡れるイワカガミが艶やか
平標の山頂は近い…
後ろを振り返ると、苗場スキー場は遥か下方に…
山頂を見上げると結構まだ高い!
ヨツバシオガマ
白い花?の蕾
ハクサンイチゲ
今年もこの花を見にやってきました! 大群落でお出迎え!
ミヤマキンバイ
紫の花が非常に目立つハクサンコザクラ
所々に残る残雪、今年は同じ時期にしては残雪量が少ない気がします
仙ノ倉へと続く道 大勢の登山客が立ち止まり写真撮影に余念がない辺りが一面のお花畑
ミヤマキンバエ
イワカガミが至る所に
非常にに元気なハクサンコザクラ
ヨツバシオガマ
仙ノ倉山に続く木道を歩く
360度遮るもの無しの大展望台 富士山も見えました
谷川岳方面を遠望
富士山の頭が微かに!!
ミヤマキンバイ
ニョキッと現れた大きな蕾?
平標山の家方面に下るトレッカー
近くに見えますが、山頂から40分程
わずかに残る残雪とベニサラサドウダン
マイヅルソウ
平標山の家 テント場は狭い
「仙手晴水」抜群の美味しさ! 冷たくて喉の渇きを癒すには最高の”湧き水” この水を飲みながら宿屋で作ってもらった特大おにぎりを2つ食べました。
最終の林道歩き、思ったよりも長かった!!!
最後に
距離も長く、決して楽な山ではありません。しかしながら、ちょと苦労した後に笑顔でも出迎えてくれる高山植物群には本当に癒されます。来年3年連続で行けるかどうかは分かりませんが、タイミングが合えば(梅雨入りの季節)挑戦したいと思います…
なお余談ながら、下山後帰りがけに立ち寄った道の駅「月夜野矢瀬親水公園」(群馬県みなかみ町月夜野)に張り出されていたポスター情報ですが、「月夜野ホタルの里」(6/10-7/9)で自然発生のホタルが観賞出来るそうです。このホタルの里は新幹線上毛高原駅から徒歩3分という場所にあります。
今回は行けませんでしたが、来年は高山植物+ホタル観賞をセットで楽しめたらいいなと思います。
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