2002年には映画「シカゴ」でヴェルマ・ケリー役を好演し、その安定した圧巻の演技力や歌唱力で一躍注目を浴び、同年のアカデミー助演女優賞を受賞しています。才色兼備で最高の歌も踊りを披露していました。その頃、キャサリン・ゼタ=ジョーンズの名前する余り知らなかったのですが、会社の先輩が好きな女優の名前に上げていた事を思い出します。同時期に深田恭子主演の『下妻物語』を劇場で見て感激していた頃です… 最近見た映画を順不同で10作品ご紹介します。未視聴の映画があれば、是非今後の参考にしてみてください。
『幸せのレシピ』(2007/スコット・ヒックス監督)
「シャイン」のスコット・ヒックス監督がメガホンを取る。マンハッタンにある高級レストランの総料理長を務めるケイトは、完璧主義者で、ファンが付くほど料理の腕が立ちます。しかし他人とのコミュニケーションに難があり、オーナーの命令でセラピーにも通わされています。突然の事故で姉を亡くし、9歳の姪ゾーイを引き取りますが、仕事と子育ての両立で悩みを抱えることになります。
一方、職場にはオーナーの意向で、突然新進気鋭の料理人ニックが、産休に入る副料理長の後任として新たに加入してきます。完璧主義者のケイトは陽気な性格で、厨房でオペラ音楽を愉しんでいるニックに反感を募らせていきますが、仕方なく厨房に連れて来たゾーイと打ち解けるニックの姿を見て、恋心を抱くような微妙な変化が現れてきます。
映画『幸せのレシピ』(2007/スコット・ヒックス監督)感想‣キャサリン・ゼタ=ジョーンズのシェフ役がとても似合う!
『トラフィック』(2000/スティーブン・ソダーバーグ 監督)
同時進行する三つの物語をスクリーン上で区別しやすくするため、メキシコでは黄色がかった薄暗い映像、ワシントンD.C.やオハイオ州では青く灰みがかった映像、カリフォルニアではコントラストの強い映像、とシーンによって画質に特徴を持たせる手法を用いている。これは、記録映画のように粒子の粗いメキシコシーンと、のどかな西海岸、そして凍り付くような東海岸と、それぞれのストーリーに独自の画像の雰囲気を持たせている。各ストーリーのムードを色彩で伝えるだけでなく、場面変化の際、観客が迷わないようにする仕掛けとなっているので、場面が切り替えられた事が一目瞭然非常に明確に判断できます。余りに新雪過ぎるのではないかと思ってしまいます。
なお、劇中のアルトゥーロ・サラザール将軍は、メキシコに実在した麻薬カルテル「ファレス・カルテル」の手下として働いていたヘスス・グティエレス・レボロ将軍を、オブレゴン兄弟は、こちらも実在のアレジャーノ・フェリックス兄弟をモデルにしているそうだ
おすすめ映画|『トラフィック』(2000/スティーブン・ソダーバーグ 監督)麻薬をテーマにした群像劇
『ブロークンシティ』(2013/アレン・ヒューズ監督)
マーク・ウォールバーグとラッセル・クロウが共演し、ニューヨークを舞台に腐敗した巨大権力に立ち向かう元警察官の奮闘を描くクライムサスペンス。
市長選挙を目前に控えたニューヨークが舞台。元警察官で私立探偵のビリー・タガート(マーク・ウォールバーグ)は、警察を辞職するきっかけとなったある発砲事件の秘密を知るニューヨーク市長のホステラー(ラッセル・クロウ)に呼び出され、妻(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)の浮気調査を5万㌦の大金で依頼される。
ビリーが調査を開始すると、浮気相手は市長選挙のホステラーの対立候補バリアントの右腕的存在であるアンドリュースと判明。しかし、ほどなくしてアンドリュースは何者かに射殺されてしまう。事件は、市政の背後に横たわる陰謀の内容を徐々に明るみにしていく。
映画感想|『ブロークンシティ』(2013/アレン・ヒューズ監督)ラッセル・クロウが演じる悪徳市長に立ち向かう元警官マーク・ウォールバーグとの対決が見もの
『ターミナル』(2014/スティーブン・ソダーバーグ監督)
東ヨーロッパの小国からニューヨークの空港に着いたナボルスキーは、祖国で起きたクーデターのため突然故国が消滅し、パスポートが無効になり入国を拒否されるという突然の悲劇に襲われます。しかし、彼にはどうしてもニューヨークで果たさなければならないある誓いがあった。彼は入国を目指して空港内に住み続け、さまざまな人々と出会っていく内に、ターミナル内の他の従業員との交流と恋模様に彩られていくストーリーを描く。一部のロマンスおよびバカ受けコメディ要素を多分に持つ映画となっています。
主人公のモデルは、1988年からパリのシャルル・ド・ゴール空港で18年も生活したイラン人のマーハン・カリミ・ナセリと言われています。この映画の製作者は、このマーハンが書き続けた日記「ターミナルマン」の映画化権を30万ドルで買ったそうです。(18年とはびっくり仰天します)
主人公のモデルは、1988年からパリのシャルル・ド・ゴール空港で18年も生活したイラン人!『ターミナル』トム・ハンクス主演映画(感想)
『サイド・エフェクト』(2013/スティーブン・ソダーバーグ監督)
スティーブン・ソダーバーグ監督が、薬の副作用が招いた殺人事件と、その事件に潜む陰謀を描いたサイコサスペンス映画。幸福な生活を送っていたエミリーは、夫がインサイダー取引で収監されたことをきっかけに、かつて患ったうつ病が再発します。交通事故や自殺未遂を引き起こすようになり、精神科医のバンクスの治療を受けます。バンクスは彼女の了承も得て、抗鬱剤の新薬アブリクサを投与します。そして、うつ症状は改善されたものの副作用で夢遊病を発症、やがて無意識状態のまま殺人を犯してしまいます。主治医としての責任を問われ、社会的信頼を失ったバンクスは、エミリーに処方した新薬について独自に調査を開始します。やがてバンクスは衝撃的な真実にたどりつくことになります。
映画「サイド・エフェクト」、うつ病治療の新薬投与による副作用か?苦悩する精神科医の姿を描く(まったく予測不可能な大どんでん返し)
『シカゴ』(2002/ロブ・マーシャル監督)
振付師として活躍していたロブ・マーシャルが初メガホンをとり、2003年・第75回アカデミー賞で作品賞を含む6部門に輝いています。1920年代、シカゴ。しがない自動車修理工の妻で、スターを夢見るロキシーは、ナイトクラブの舞台に立つヴェルマを憧れのまなざしで見つめていました。ロキシーは自分をショーに売り込んでくれるという男と不倫しますが、その言葉が真っ赤な嘘だったことを知り、逆上し彼をピストルで殺害してしまいます。
刑務所に送られた彼女は、同じく殺人罪で投獄されたヴェルマと出会います。ヴェルマはマスコミ操作に長けた敏腕弁護士ビリーを雇って自らを被害者として演出し、獄中にいながらも世間の注目を集めていました。ロキシーもそれを真似てビリーを雇い、ヴェルマを上回る人気を獲得しますが……。
映画『シカゴ』(感想)レニー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズの本領発揮のミュージカル映画!
『マスク・オブ・ゾロ』(1998/マーティン・キャンベル監督)
スペインの植民地から独立を宣言したメキシコ。カリフォルニア知事のドン・ラファエル・モンテロ(スチュアート・ウィルソン)は、本国へ帰還する前に民衆のヒーローであるゾロを倒そうと待ち構えていました。ゾロの正体がスペインの貴族、ドン・ディエゴ・デ・ラ・ベガ(アンソニー・ホプキンズ)であることをつきとめた彼は、デ・ラ・ベガを捕らえて投獄、生まれたばかりのひとり娘を奪います。その争いにより、デ・ラ・ベガの妻は命を落とします。20年後、モンテロがカリフォルニアに戻ってきたことを知ったデ・ラ・ベガは脱獄に成功、彼を殺そうとしますが、成人した娘のエレナ(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)を見て思いとどまります。エレナは何も知らずモンテロの実の娘として育てられていたのでした。
兄を殺され酒場で自暴自棄になっていた青年アレハンドロが、かつてゾロを手助けした少年の成長した姿だと知ったデ・ラ・ベガは、彼をゾロの後継者として育てようと特訓を始めます。厳しい修行の末、新生ゾロとなったアレハンドロは、貴族になりすましてモンテロの屋敷に乗り込みます。美しいエレナとの情熱的なダンス。アレハンドロとエレナはいつしか心惹かれ合う存在となります。
おすすめ映画『マスク・オブ・ゾロ』(1998/マーティン・キャンベル監督)感想‣初代ゾロが2代目ゾロにバトンを渡す、痛快アクションムービー
『エントラップメント』(1999/ジョン・アミエル監督)
ニューヨークの高層ビルからレンブラントの名画が盗まれてしまいます。美貌の保険調査員ジン(キャサリン・ゼータ=ジョーンズ)は犯人は美術品専門の怪盗マック(ショーン・コネリー)と目星をつけ、上司クルーズ(ウィル・パットン)に中国の黄金のマスクを盗み出す事を餌にマックを罠にかけることを提案します。彼女は自らマックに接近し、彼の相棒となり、犯行の確証をつかもうとします。
老練で慎重そのもののマックは最初はジンを信用しなかったものの、ニューヨーク、ロンドン、クアラルンプールなどでパートナーとしての信頼を得ます。そして、防犯装置を切り抜ける為の訓練が続きますが、その過程でマックはジンが保険会社の調査員であることを知ります。尋問しますが、彼女はセキュリティコードを盗むための方策だと抗弁。なんとか嫌疑を晴らしたジンはニューヨークの銀行から2000年1月1日にコンピュータの誤作動を起こさせて80億ドルもの巨額を強奪する計画を持ちかけます。
おすすめ映画『エントラップメント』(1999/ジョン・アミエル監督)感想‣どっちが罠にはめられているのか、わからなくなる見事な混沌ぶり…
『ディボース・ショウ』(2003/ジョエル・コーエン監督)
セレブの結婚と離婚がお盛んなロサンゼルスが舞台。離婚訴訟専門の腕利き弁護士マイルズ(ジョージ・クルーニー)。彼が次に手掛ける依頼人は、妻に浮気の証拠を握られた夫レックスロス氏。離婚の条件を少しでも有利にするため、依頼人の美しい妻マリリン(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)に会ったマイルズは、彼女が一筋縄ではいかない女性だと知りつつ、彼女に惹かれていきます。コーエン兄弟映画にジョージ・クルーニーとキャサリン・ゼタ=ジョーンズが新たに顔合わせ。カメラはコーエン作品の常連、名手ロジャー・ディーキンスが担当しています。
おすすめ映画『ディボース・ショウ』(2003/ジョエル・コーエン監督)感想‣かなりの捻りとスパイスの効いた恋愛(コメディ!?)映画!
『奇術師フーディーニ 妖しき幻想』(2007/ジリアン・アームストロング監督)
実在した伝説の奇術師フーディーニと霊能者をかたる女性の危険な駆け引きを、「メメント」のガイ・ピアースと「シカゴ」のキャサリン・ゼタ=ジョーンズ共演で描いたロマンティックサスペンス。20世紀初頭。世界的な奇術師フーディーニは、他界した母の最期の言葉を言い当てた者に高額の賞金を与えると宣言します。これを知ったインチキ霊能者メアリーは娘のベンジーと共謀し、最期の言葉を入手するべくフーディーニに接近します。しかしフーディーニのマネージャーであるシュガーマンに邪魔されて上手くいきません。フーディーニと接する内に彼との間に恋愛感情が芽生え始めたメアリーは、恋心と賞金の間で揺れ動くことになりますが……。
なお、メアリーの一人娘ベンジー役の少女シアーシャ・ローナンのまだまだあどけなさの残る演技が光っています。
おすすめ映画『奇術師フーディーニ 妖しき幻想』(2007/ジリアン・アームストロング監督)感想‣奇術師ハリー・フーディーニを描いたロマンティックサスペンス
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