イギリス・ロンドン出身のレイチェル・ワイズ。両親共にユダヤ系の血を引いている家庭に生まれました。ケンブリッジ大学で英文学を学んでいましたが、演技に興味を持つようになり劇団を結成しています。『チェーン・リアクション』でキアヌ・リーブスと共演しハリウッド作品に初出演しています。そして、1999年公開の大ヒット作『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』で国際的に名前が知られるようになっています。現在の夫ダニエル・クレイグは映画『ドリームハウス』での共演が切っ掛けで交際・2011年に結婚しています。女性らしい雰囲気ながら、力強い女性を演じる映画作品が多いです。最近視聴した出演映画10作品(第二弾)をご紹介します。まだ、視聴されていなければ参考にしてみてください。
➢「レイチェル・ワイズ」おすすめ出演映画10作品【第一弾】(最近観た映画、見直してみた映画限定、順不同)
『光をくれた人』(2016/デレク・シアンフランス監督)
「ブルーバレンタイン」のデレク・シアンフランス監督が、孤島に流れ着いた赤ん坊を我が子として育てる灯台守夫婦の愛と葛藤を描いたM・L・ステッドマンの世界的ベストセラー小説「海を照らす光」を映画化したヒューマンドラマ。
第1次世界大戦後のオーストラリア。孤島ヤヌス・ロックに灯台守として赴任した帰還兵トムは、明るく美しい妻イザベルと共に西オーストラリア沖の島で幸せな日々を送り始めます。やがてイザベルはトムの子を身ごもりますが、立て続けに流産と死産に見舞われてしまいます。
そんな矢先、男性の死体と生後間もない赤ん坊を乗せたボートが島に流れ着きます。赤ん坊に心を奪われたイザベルは本土に報告しようとするトムを説得し、赤ん坊にルーシーと名付けて我が子として育てはじめます。それから4年後、ルーシーは愛らしい子どもへと成長し、幸せの絶頂にいる夫婦の前に、偶然にも娘の本当の母親、ハナ(レイチェル・ワイズ)が現れたことから、思いもしなかった展開へと進みます。
おすすめ映画感想【光をくれた人】(2016/デレク・シアンフランス監督)こころに染み込むラブ・ストーリー
『スターリングラード』(2001/ジャン=ジャック・アノー監督)
「プライベート・ライアン」にも匹敵する、冒頭の戦闘シーン。実在した2人の天才スナイパーの鬼気迫る一騎打ち。第二次大戦中、死傷者200万人を記録した壮絶な“スターリングラードの戦い”をテーマに、伝説のスナイパーの極限状況における愛と苦悩を描いた戦争ドラマ
1942年9月。1カ月にわたり、ナチス・ドイツの猛攻にさらされてきたスターリングラードに、ソビエト軍新兵として赴任してきたヴァシリ・ザイツェフ(ジュード・ロウ)。彼はウラルの羊飼いの家に育ち、祖父に射撃を仕込まれた腕利きでしたが、当初一兵士でしかないヴァシリは銃も与えられず、弾丸だけを渡され、大激戦地へと送り込まれるシーンには驚きました。
敵の銃弾が降り注ぐ中、死体に紛れて反撃の機をうかがっている時、同じように身を潜めていた青年政治将校ダニロフと出会います。ダニロフ(ジョセフ・ファインズ)のライフルを借りたヴァシリは驚くべき正確さで敵兵を次々と仕留めていきました……。やがて彼の射撃の腕はソビエト軍の志気を高めるためのプロパガンダとして利用され、ヴァシリは英雄へとまつりあげられて行きました。
映画『スターリングラード』(感想)ナチス・ドイツの猛攻にさらされてきたスターリングラードが舞台の映画、戦争の悲惨さを体感する
『ナイロビの蜂』(2005/フェルナンド・メイレレス監督)
「シティ・オブ・ゴッド」のフェルナンド・メイレレス監督がスパイ小説の名手英国ミステリー界の重鎮ジョン・ル・カレ(アフリカにおける製薬会社の無法ぶりに憤りを覚えたという)の同名小説を映画化した作品。
アフリカで暮らす英国外務省一等書記官ジャスティンと妻テッサ。ある日、テッサが視察旅行中謎の死を遂げ、ジャスティンはその原因を追求していく中で、彼女がその信念のためにある製薬会社の巨大な陰謀に巻き込まれていたこと、そして彼女の真実の愛を知ることになります。
妻テッサ役のレイチェル・ワイズがアカデミー助演女優賞を受賞しています。
映画『ナイロビの蜂』(感想)アフリカを舞台とする、製薬会社の巨悪に立ち向かう人権活動家の活躍を描く
『ドリームハウス』(2011/ジム・シェリダン監督)
「マイ・レフトフット」「父の祈りを」など人間ドラマの秀作で知られるアイルランド出身のジム・シェリダン監督が初めて挑んだサイコスリラー。
主演はダニエル・クレイグ、レイチェル・ワイズ。家族との時間を大切にするため妻と2人の娘たちとの時間を大切にするため勤めていた出版社を辞め、小説執筆に打ち込むため郊外の家に引越したウィル。しかし、その家ではかつて、父親を除く家族全員が惨殺された忌まわしい事件が起こっていました。
最初は気にしていなかったウィルでしたが、子どもたちが幽霊のようなものを目撃したり、不審な男が家の周囲に現れたりと、不気味な出来事が相次ぎます。やがて、過去の事件の犯人がまだ捕まっていないことを知ったウィルは、独自に調査を始めるのですが、容疑者とされた一家の父親は精神病院にいることを突き止めましたが…
映画『ドリームハウス』(2011/ジム・シェリダン監督)感想‣奇怪な事件から妻子を守ろうとする男の姿と、ラストに待ち受ける驚愕の真実とは?!
『ラブリーボーン』(2009/ピーター・ジャクソン監督)
アリス・シーボルドのベストセラー小説「ラブリー・ボーン」を、「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン監督が映画化したファンタジードラマ。
舞台は1973年アメリカ、ペンシルベニア州、家族と共に幸せに暮らしていた14歳の少女スーザンは、ある日学校から家に帰る途中、近所に住む男ハーヴィが広大なトウモロコシ畑の地中に穴を掘って作った地下の隠れ家に誘い込まれ、殺害されてしまいます。この事件をきっかけに家族は崩壊していきますが、その様子をスーザンは天国から見守り、決して届かない声を家族にかけ続けていました……。
映画『ラブリーボーン』(2009/ピーター・ジャクソン監督)感想‣10代のシアーシャ・ローナン主演によるベストセラー小説の映画化!
『アレクサンドリア』(2009/アレハンドロ・アメナーバル監督)
オスカー女優のレイチェル・ワイズが、4世紀に実在した女性天文学者ヒュパティアを演じる伝記映画。「海を飛ぶ夢」(2005)のアレハンドロ・アメナーバル監督がメガホンをとります。舞台は激動のローマ帝国末期、エジプト・アレクサンドリア。明晰な頭脳をもった美しい女性天文学者ヒュパティアは、天動説に疑問を感じ、何らかの地動説を肯定できる理由を模索し続けていました。そして、身分や立場にとらわれることなく、多くの弟子たちに熱心な講義を行っていました。しかし、キリスト教が定着し異教の排斥が行なわれ始めた時代、科学を否定するキリスト教徒と学者たちの間で激しい対立が起こり、やがてその問題の矛先はヒュパティア自身に向けられてしまいます。本国スペインでゴヤ賞7部門を受賞し、大ヒットを記録した映画です。
おすすめの映画『アレクサンドリア』(2009/アレハンドロ・アメナーバル監督)感想‣古代アレクサンドリアに実在した女性哲学者、天文学者のヒュパティアの伝記映画
『アバウト・ア・ボーイ』(2002/ポール&クリス・ワイツ兄弟監督・脚本)
親の遺産で暮らす38歳無職の独身男ウィルの苦手なものは「責任」。が、情緒不安定の母親と2人暮らしのイジメられっ子、12歳のマーカスとの出会いが、人生観をハッピーな方向に変えていくことになります。「アメリカン・パイ」のポール&クリス・ワイツ監督が「ハイ・フィデリティ」のニック・ホーンビィの同名小説を映画化。「ブリジット・ジョーンズの日記」の製作プロ、ワーキング・タイトルとロバート・デ・ニーロの製作プロ、トライベッカが共同製作。
おすすめの映画『アバウト・ア・ボーイ』(2002/ポール&クリス・ワイツ兄弟監督・脚本)感想‣ダメ男ヒュー・グラントと子役時代のニコラス・ホルトの共演が醸し出す素晴らしき世界…
『360』(2011/フェルナンド・メイレレス監督)
「ナイロビの蜂」のフェルナンド・メイレレス監督が、アンソニー・ホプキンス、ジュード・ロウ、レイチェル・ワイズら豪華キャスト共演で描いた群像サスペンス。世界7都市を舞台に、複数の男女の繋がりが複雑に絡み合いながら予測不能な結末へと突き進んでいく様子を描き出しています。エリートサラリーマンのマイケルは出張先のホテルのバーでコールガールと待ち合わせしますが、取引先の男性と鉢合わせし、女性と会うことなくその場を立ち去ってしまいます。ロンドンで暮らすマイケルの妻ローズは、ブラジル人の若手写真家ルイと不倫しています。ルイの浮気を知って別れを決意した恋人ローラは、リオへ帰る途中の機内で行方不明の娘を捜す老人ジョンと知り合います。その後、大雪でデンバー国際空港に足止めされたローラは、空港ロビーのレストランで出会った男性タイラーに好意を抱きますが、彼は仮釈放中の性犯罪者でした・・・
おすすめ映画『360』(2011/フェルナンド・メイレレス監督)感想‣「人生で分かれ道に立たされたら迷わず進め」というメッセージ!?
『ニューオーリンズ・トライアル』(2003/ゲイリー・フレダー監督)
「ペリカン文書」などの人気リーガル・サスペンス作家ジョン・グリシャムの「陪審評決」を、「コレクター」「サウンド・オブ・サイレンス」のゲイリー・フレダー監督が映画化。
ニューオーリンズで銃乱射事件が起き、犯人は11人を殺害したのち自殺します。この事件で夫を亡くしたセレステはベテラン弁護士・ローアを雇い、犯行に使われた銃器の製造と販売責任を求めて、銃を製造したヴィックスバーグ社を訴えます。ここに全米が注目する銃規制裁判が始まります。銃乱射事件の裁判の裏側で、陪審員工作、弁護士の取引きなど熾烈な裏工作合戦が展開しれていきます。下積み時代からの親友のジーン・ハックマンとダスティン・ホフマンが、演技派として知られる二大俳優が陪審コンサルタント役と原告側の弁護士役という敵対する役柄で初共演したのも話題となりました。
おすすめ映画『ニューオーリンズ・トライアル』(2003/ゲイリー・フレダー監督)感想‣多数の陪審員候補者の中から、自陣営に有利な陪審員を調べる陪審コンサルタント!?
『否定と肯定』(2016/ミック・ジャクソン監督)
「ナイロビの蜂」で第78回アカデミー賞の助演女優賞に輝いたレイチェル・ワイズがユダヤ人大量虐殺=ホロコーストをめぐる裁判を争うアメリカ人歴史学者を演じる法廷劇。1994年、イギリスの歴史家デビッド・アービング(ティモシー・スポール)が主張する「ホロコースト否定論」を看過することができないユダヤ人女性の歴史学者デボラ・E・リップシュタット(レイチェル・ワイズ)は、猛反発、自著の中でアービングの説を真っ向から否定します。アービングは名誉毀損で彼女を提訴するという行動に出ます。アメリカとは異なり、訴えられた側に立証責任があるなど、勝手が違うイギリスの司法制度において、リップシュタットは「ホロコースト否定論」を崩す必要がありました。そんな彼女のために組織されたイギリス人大弁護団によるアウシュビッツの現地調査など、歴史の真実の追求が始まり、2000年1月、多くのマスコミの注目が集まる中、王立裁判所で歴史的裁判が開廷しました
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