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おすすめ映画『パフューム ある人殺しの物語』(2006/トム・ティクバ監督)感想‣天賦の臭覚を若い女性の体臭を保存する事に活用!?

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『パフューム ある人殺しの物語』のあらすじと概要

パトリック・ジュースキントによるベストセラー小説(世界中で1500万部を売り上げている)を映画化したサスペンスドラマ。超人的な嗅覚を持つ香水調合師が究極の香水を生み出すために犯したタブーを描いていています。18世紀のパリ。魚市場で生み捨てられたジャン=バティスト・グルヌイユは、驚異的な嗅覚を持っていました。ある日、街で出会った女性の香りに取り憑かれた彼は、その香りを再現するために香水調合師に弟子入りすることに…そして、さらなる調香技術を学ぶため、香水の街 グラースへ旅に出ます…やがて、街で若く美しい女性ばかりを狙った連続殺人事件が発生し……。監督は「ラン・ローラ・ラン」のトム・ティクバ。

2006年製作/147分/ドイツ・フランス・スペイン
原題:Perfume: The Story of a Murderer

『パフューム ある人殺しの物語』のスタッフとキャストについて

トム・ティクバ監督:ドイツ出身。1998年、自身3作目となる『ラン・ローラ・ラン』がその年に最も成功したドイツ映画となり、またアメリカでもヒットして知られるようになります。

ベン・ウィショー(ジャン=バティスト・グルヌイユ):悪臭漂う魚市場で、産み落とされます。やがて孤児院で育てられ、なめし皮商人の親方に買われ、類まれな嗅覚を活かして、次に調香師バルディーニに弟子入りします。特に、女性の香り(体臭)に異様な興味を持っています。最初の、あまりにも芳しい香りゆえに娘を殺めてしまうシーンは衝撃的!

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ダスティン・ホフマン(イタリア人調香師ジュゼッペ・バルディーニ):香水の製法をグルヌイユに教えるが、彼は師匠を上回る能力を発揮し、素晴らしい香水をあっという間に作り上げていきます。

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アラン・リックマン(裕福な商人リシ):美しい少女ローラの父親

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『パフューム ある人殺しの物語』のネタバレ感想・見どころ

18世紀パリの魚市場の魚の悪臭立ち込める雑踏の中に産み落とされるシーンがかなり異様でした。また、孤児院からなめし皮商人の買い取られていきます。持って生まれた恐るべき嗅覚は女性の香り(体臭)に吸い寄せられますが、思いもよらぬ悲劇を起こしていまいます。知り合った調香師に、香りを永遠に留める技術を学ぶ為,香水作りの本場グラース(何とフランスの実在の町でした)に向かいます。

この町では、彼は香水作りの奥義を窮める事になります。しかしながら、その技術は信じられない方面に発揮される事になります。”花”などを原材料とする一般的な香水とは全く異なる方法で、素晴らしい”香水”(若い女性の体臭を集めたもの!)を作ってしまいます。犠牲者は美しい若い女性となります。猟奇的な殺人を次々と犯すシーンははっきり言って目を背けたくなるところです。そんなジャン=バティスト・グルヌイユの演技も彼以外に適役はいないという程のはまり役と評価されていました。決して感情的ではなく、何ものかに取り憑かれた様に殺人を犯すところは、生い立ちと過酷な状況で過ごした少年時代の環境なども影響しているのかもしれません…

更に驚くべきはラストシーンの1000人近くのエキストラによって表現された驚くべき”乱交”シーンです。こんな映像は見たことがありません…これはグルヌイユの作り上げた”特殊”な香水の魔法に掛けられるという展開でした。当然の様に死刑宣告を受けた彼は死刑執行の場面で、彼の”香水”を振り撒くと聴衆全員の感性は麻痺し、没我の境地に陥り、お互いに愛し合うようになってしまうというから驚きです…結局、香水の御蔭で彼は無罪放免となっていまします!?

更に更に驚くべきシーンは最後に彼は残った香水を全て全身に浴び、生まれ故郷の魚市場で”自殺”を計ってしまいます。なんとも不可思議な最期でした。結局悪魔の様な恐ろしい嗅覚も十分に生かし切ることはありませんでした…

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