『イン・ハー・シューズ』のネタバレ感想・見どころ
どうしようもない自由奔放な妹を面倒を見切れず、姉はとうとう居候だった妹を追い出してしまいます。自分のボーイフレンドを留守中に妹に寝取られてしまう場面は本当にびっくり仰天しました…妹のマギーは行く当てはなりますが、偶然、死んだと思っていた祖母エラの存在を知り、彼女の住むフロリダの老人ホームまで押し掛けて行きます。当初はお金を持っていそうな祖母エラから金をふんだくってやろうと思い近づいた様でした。年老いたエラ(シャーリー・マクレーン、かなり洗練されたアバちゃま姿には年をまったく感じさせませんでした…)、彼女は家族と絶縁していたことに罪悪感を持っていました。そして温かく孫娘マギーを温かく迎え入れます。しかし、マギーがエマの財布からお金を盗み出そうとするところを発見されてしまいます。マギーがNYへ行くためのお金が必要であることが分かると、彼女の住む施設で老人たちのお世話をする仕事をすることを薦めます。
世の中フロリダの施設で優雅な環境の中で暮らせる人々ばかりでは無いとは思います。何とも理想郷にいる様な素晴らしい環境で羨ましい限りでした。祖母エラからマギーは自分の母親とエラの当時の打ち明け話などを聞く事になります。マギーの母親が若くして交通事故(実は自死)した背景なども仄めかされていました。
施設内でマギーは元大学教授との運命的とも言える(自分の様な定職の無い人間も、他人に必要とされている事を施設内で実感して行きます。人柄が徐々に変わって行きます…)出会いを迎えていました…
とある拍子から順調だった弁護士稼業を投げ捨ててしまった姉ローズ、なんと飼い犬の散歩役という”仕事”に従事、新恋人サイモンとの馴れ初めなどのエピソードも綴られていきます…そして、ローズに続きサイモンもフロリダにやって来てしまうという展開、更には姉の結婚式までの急展開、ウェディングドレスの下には彼女らの母親のシューズという見事な脚本の出来栄えに関心させられました。
『イン・ハー・シューズ』のあらすじと概要
キャメロン・ディアス演じるモテモテだけど無職で自由奔放な妹のマギー、一方、フィラデルフィアで優秀な弁護士として認められていますが、恋はうまくいかない堅実な姉ローズ、彼女は自分の容姿に自信が持てず、高価な靴を買いながらも履くことはありません。そんな対照的な2人の姉妹が恋に仕事に、それぞれが人生の転機を迎える姿を描くハートフル・ヒューマン・ストーリー。ジェニファー・ウェイナー(Jennifer Weiner)が2002年に刊行した同名全米ベストセラー小説をキャメロン・ディアス、トニ・コレット両主演で映画化した作品です。オーラ出まくりの両者、コンプレックスを抱えて本当に苦しんでいる様には全く見えません!
2005年製作/131分/アメリカ
原題:In Her Shoes (彼女の立場に立って、という意味)
『イン・ハー・シューズ』のスタッフとキャストについて
カーティス・ハンソン監督・製作:『LA コンフィデンシャル』などの代表作があります。
キャメロン・ディアス(マギー・フェラー):自分の物を何でも――靴から始まり、果ては恋人まで――奪ってしまう美人だが、学習障害のある妹、生活態度も異性関係もだらしなく、仕事も長続きせず現在無職。とんでもない欠点だらけの妹ですが、誰もが振り返る美人でキュート。但し、文字の読み書き学習に著しい困難を抱える学習障害『難読症』を抱えていました。
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トニ・コレット(ローズ・フェラー):高給弁護士として成功するもファッションはダサくてイケてない姉、靴の収集が趣味。少女期に肥満体型だったことが原因で、自分の容姿にコンプレックスを抱えています/コメディ映画「ミュリエルの結婚」(94)で主演を務め、ゴールデングローブ賞主演女優賞(コメディ/ミュージカル部門)に初ノミネートされています。また、大ヒット作「シックス・センス」(99)でアカデミー助演女優賞の候補にノミネートされています。
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シャーリー・マクレーン(エラ・ハーシュ):2人の視点に交わるのは、精神的に不安定で治療していた娘を失い、後悔している祖母エラ。フロリダで老後の生活を満喫している様子、過去に後悔する点があるものの既に人生をある程度悟った生き方をしている。/「愛と喝采の日々」(77)でアカデミー主演女優賞4度目のノミネートを経て、「愛と追憶の日々」(83)でついに受賞を果たしています。
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