>

スタジオA24 おすすめ映画8作品(第一弾 2013-2016年製作の映画)

スポンサーリンク
絶対見逃せない映画 おすすめ
スポンサーリンク

アメリカの配給・製作会社「A24」。2012年に設立されたまだ若い会社ですが、北米や世界配給を手掛ける作品の斬新性や、アカデミー賞作品賞を受賞した製作・配給作『ムーンライト』(16)で大躍進を遂げ、『レディ・バード』(17)『ミッドサマー』(19)『LAMB/ラム』(21)等、話題作を連発。2023年には第95回アカデミー賞にて『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(22)が作品賞・監督賞を含む最多7冠、『ザ・ホエール』(22)が主演男優賞とメイクアップ&ヘアスタイリング賞の2冠に輝き、A24作品が席巻するなど、その活躍は留まるところを知りません…

A24の魅力は、第一に作品選定の素晴らしさ。世界各国の映画祭などで見つけた有望な若手監督の作品を配給し、その後彼らに「自由に撮らせる」スタイルで新作を製作・配給するスタイルです。クリエイターを「発掘」し、「支援」することで次々に斬新な作品を手掛けています。

初期に手掛けた8作品の映画概要・感想などを取り纏めてきました、まだ、未視聴の作品があれば今後の参考にしてみてください。

『複製された男』(2013/ドゥニ・ビルヌーブ監督)

主演のジェイク・ギレンホールが1人2役を演じ、「灼熱の魂」「プリズナーズ」のドゥニ・ビルヌーブ監督のメガホンで、ポルトガル唯一のノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの小説を映画化した作品。自分と瓜二つの人物の存在を知ってしまったことから、アイデンティティーが失われていく男の姿を描いたミステリー。トロントの大学の歴史講師アダムは、同僚に勧められたDVDでなにげなく鑑賞した映画の中に自分とそっくりの端役の俳優を発見します。驚いたアダムは、取り憑かれたようにその俳優アンソニーの居場所を突き止め、気づかれないよう監視しますが、その後2人は対面し、顔、声、体格に加え生年月日も同じ、更には後天的にできた傷までもが同じ位置にあることを知ります。やがて2人はそれぞれの恋人と妻を巻き込み、想像を絶する運命をたどる事になります…

おすすめ映画『複製された男』(2013/ドゥニ・ビルヌーブ監督)感想‣瓜二つの“もうひとりの自分”と出会ってしまった大学講師は…

『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』(2013/ジョナサン・グレイザー監督)

スカーレット・ヨハンソンが地球の男たちを誘惑する妖艶な黒髪エイリアン役を演じ、初のフルヌードにも挑んだ異色のSFスリラー。ミッシェル・フェイバーの同名小説を原作に、「記憶の棘」のイギリス人監督ジョナサン・グレイザーが緊迫感あふれるスタイリッシュな映像で描きます。スコットランドの街で、とあるセクシーな黒髪美女に誘惑された男たちが次々と姿を消していきます。彼女の正体は、地球外生命体で、はじめのうちは無表情のまま男たちを次々捕食していきますが、顔に障害を持つ孤独な男との出会いをきっかけに、やがて人間的な感情が目覚め始めて行きます…

 

 

『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』(2013/スティーブン・ナイト監督)

スクリーンに映る登場人物は、全編を通してハイウェイを走行する車のドライバーだけという大胆なスタイルで描かれた異色ドラマ。移動中に次々と掛かってくる電話での会話を通して、ある目的のために人生を棒に振ろうとしている主人公の運命をサスペンスフルに描いています。主人公はプライベートでは妻と2人の子どもにも恵まれ、仕事でも建築現場監督として高く評価され、順風満帆な人生を送っているアイヴァン・ロック(トム・ハーディ)。大規模なプロジェクトの着工を翌朝に控えた夜、彼は愛する家族と自宅でサッカー観戦の予定でした。しかし、高速道路に乗り、目的地へ向かおうとしていたアイヴァンに1本の電話がかかってきたことから、全てが狂い始めていきます。

おすすめ映画『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』(2013/スティーブン・ナイト監督)感想‣こんな映画見たことがない!たった一人の出演者、しかも高速道路を走る車内のシーンのみ!?

『ヤング・アダルト・ニューヨーク』(2014/ノア・バームバック監督)

「イカとクジラ」「フランシス・ハ」のノア・バームバック監督が、ニューヨーク・ブルックリンを舞台に、世代の異なる2組のカップルの交流と友情を描いたハートフルコメディ。

8年間も新作が完成していないドキュメンタリー映画監督のジョシュと、妻のコーネリア。40代になり、まだまだ若いと思っているが人生にも夫婦にも何かが欠けていると感じるようになったある日、ジェイミーとダービーという20代のカップルと知り合います。

時代に乗り遅れたくないとSNSに縛られる日々を送る自分たちに比べ、自由でクリエイティブに生き、LPレコードやタイプライターといったレトロなカルチャーを愛する若い2人、(しかも彼らはジョシュを記録映画監督として尊敬し一目置いている)に刺激を受けたジョシュとコーネリアは、再び活力を取り戻していくのですが、若い二人が接近して来たことには何やら別の魂胆があった様です。

ミドルエイジの夫婦を演じるベン・スティラー&ナオミ・ワッツという異色の組み合わせ、20代のカップルを演じるアダム・ドライバー&アマンダ・セイフライドのカップルが共演します。

おすすめ映画『ヤング・アダルト・ニューヨーク』(2014/ノア・バームバック監督)感想‣ニューヨークが舞台の60代と40代と20代、3世代の物語!

『エクス・マキナ』(2015/アレックス・ガーランド監督)

「28日後…」「わたしを離さないで」の脚本家として知られるアレックス・ガーランドが映画初監督を務め、美しい女性の姿をもった人工知能とプログラマーの心理戦を描いたSFスリラー映画。

第88回アカデミー賞で脚本賞と視覚効果賞にノミネートされ、視覚効果賞を受賞。世界最大手の検索エンジンで知られるブルーブック社でプログラマーとして働くケイレブは、滅多に人前に姿を現さない社長のネイサンが所有する山間の別荘に滞在するチャンスを得ます。しかし、人里離れた別荘を訪ねてみると、そこで待っていたのは美貌の女性ロボットのエヴァでした。ケイレブはそこで、エヴァに搭載されるという人工知能の不可思議な実証実験に協力することになります……。

「スター・ウォーズ フォースの覚醒」「レヴェナント 蘇えりし者」のドーナル・グリーソンが主人公ケイレブを演じ、「リリーのすべて」のアリシア・ビカンダーが美貌の女性型ロボットのエヴァに扮した。グリーソンと同じく「スター・ウォーズ フォースの覚醒」に出演したオスカー・アイザックがネイサン役を務めています。

おすすめ映画感想|『エクス・マキナ』(2015/アレックス・ガーランド監督)アカデミー賞視覚効果賞受賞作

『ルーム』(2015/レニー・アブラハムソン監督)

ある日誘拐され、7年間も監禁され続けた悲劇の女性ジョイ(ブリ―・ラーソン)。そして監禁された部屋の中で子供が生まれ、外の世界をまったく知らないまま5歳になったジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)。そんな母子がようやく解放されるのですが、目の前にあらわれた現実の世界にふたりは戸惑います。

7年にわたる拉致監禁、誘拐犯との間に生まれた息子、命を懸けた脱出劇に一瞬手を握ります。救出された後、世間から好奇の目の集中砲火を浴びる事に、二人の第二の人生への幕開けを描き切る映画。アカデミー賞主演女優賞受賞作品。

狭い監禁部屋から生まれて以来、出たことがないジャックは、テレビを通じてだけ外の世界を覗いてきた。しかし息子に〈閉じ込められている〉と感じて欲しくないジョイは、部屋の中が〈本物=現実〉で、画面の中の出来事は〈偽物=フィクション〉だと教え込んでいました。2人がいる部屋の外には空っぽの宇宙しかなく、出ると死んでしまうとウソをついていました。監禁された部屋と外界とのつながりは、わずか天井の天窓から入る光しかないという異常な世界での生活に、驚くべき事に7年間も耐えてきました…

ルーム(2015) ブリ―・ラーソン主演 アカデミー賞受賞映画 レビュー

『ウィッチ』(2015/ロバート・エガース監督)

17世紀の「魔女伝説」をテーマに、赤子をさらわれた家族が次第に狂気の淵へと転落していく姿を描き、第31回サンダンス映画祭で監督賞に輝いたファンタジーホラー。

1630年、米国ニューイングランド。ウィリアムとキャサリンの夫婦は、敬けんなキリスト教生活を送るために村から遠く離れ、5人の子どもたちと森の近くにある荒地へとやって来ました。しかし、赤ん坊のサムが何者かに連れ去られ、行方不明となってしまいます。家族が悲しみに沈む中、一家に追い打ちを掛けるように、農作物の凶作、狩猟中の事故、長男の失踪といった厄災が容赦なく降りかかる父ウィリアムは、美しく成長した長女のトマシンが魔女ではないかとの疑いを抱きま始めます。疑心暗鬼となった家族は、狂気の淵へと転がり落ちていきます…

おすすめ映画『ウィッチ』(2015/ロバート・エガース監督)感想‣プリミティブかつ荘厳に映像化された美少女の受難劇!

『ロブスター』(2015/ヨルゴス・ランティモス監督)

アカデミー外国語映画賞ノミネート作「籠の中の乙女」で注目を集めたギリシャのヨルゴス・ランティモス監督が、コリン・ファレル、レイチェル・ワイズら豪華キャストを迎えて手がけた、自身初の英語作品。

2015年・第68回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。家庭を持ち、子孫を残すことが義務付けられた近未来、独身者は身柄を確保されて豪華なホテルに送り込まれ、そこで45日以内にパートナーを見つけなければ、特殊な手術を施され、自分が希望する動物に変えられて森に放たれてしまうという運命が待ってました。主人公のお兄さんは犬にされていました。

独り身のデビッドも湖畔のとても眺めの良いゴージャスなホテルへと送られますが、そこで狂気の日常を目の当たりにし、とても堪えられなくなり、ほどなくして独り者たちが隠れ住む森へと逃げ出してしまいます。森では独身者のリーダーが決めた「恋愛禁止」のルールがありますが、彼はそれを破り、近眼の女性と恋に落ちてしまいます…(世にも奇妙な物語)

おすすめ映画『ロブスター』(2015/ヨルゴス・ランティモス監督)感想‣人間を動物に変身させる技術が実用化された近未来!?が舞台のSF恋愛映画

コメント

タイトルとURLをコピーしました