『アイ・アム・ニューマン 新しい人生の見つけ方』のあらすじと概要
「英国王のスピーチ」のコリン・ファースと「プラダを着た悪魔」のエミリー・ブラント主演、過去を捨てた男女の奇妙な2人旅を描いたロードムービー。失敗だらけの人生に嫌気が差した中年男性ウォレスは、偽造IDで別人に生まれ変わることを決意します。水死を装って今までの自分と決別したウォレスは、アーサー・ニューマンという名前で新たな人生を送りはじめることに…そんな矢先、ひょんなことからマイクという変わり者の若い女性と知りあったウォレスは、成りゆきでマイクと一緒に旅することになり、とんでもない人生が始まります…
2012年製作／93分／アメリカ
原題：Arthur Newman
『アイ・アム・ニューマン 新しい人生の見つけ方』のスタッフとキャストについて
ダンテ・アリオラ監督：
ベッキー・ジョンストン(脚本）：『ハウス・オブ・グッチ』『セブン・イヤーズ・イン・チベット』などの有名作品の脚本も手掛けています。
➢おすすめ映画『セブン・イヤーズ・イン・チベット』（１９９７／ ジャン＝ジャック・アノー監督）ブラッド・ピット主演
コリン・ファース（ウォレス/アーサー・ニューマン）：元プロゴルファーで腕は確かだが、精神面に弱点を抱えており、良い成績が残せないでいます。１３歳の子供がいますが、プロとして転戦中は子供に十分愛情を持って接することが出来ていなかった悩みを抱えています。現在はその妻とも離婚し、独身。偽IDを３０００㌦で手に入れ、別人になり切り全く新しい第二の人生を始める覚悟をします。
出演映画➢おすすめ映画｜『喜望峰の風に乗せて』（２０１７／ジェームズ・マーシュ監督）実話を基づく海洋冒険ドラマ
エミリー・ブラント(マイク）：妄想型統合失調症の彼女は、他人の家に入り込み、その家の人物になりきることを楽しむという風変わりな趣味を持つ。
出演作品➢上映中 新作映画『フォールガイ』（２０２４／デビッド・リーチ監督）感想‣本作の主役は映画のスタントマン、規格外の連続アクションシーンに目が釘付け！
ルーカス・ヘッジズ（ケヴィン）：ウォレスのひとり息子。小さい頃ほとんど面倒を見てくれなかった父親に猛烈に反感を抱いている少年。
➢おすすめ映画『WAVES ウェイブス』（２０１９／トレイ・エドワード・シュルツ監督）感想‣幸福な日常を失った兄妹の“希望と再生の物語”
『アイ・アム・ニューマン 新しい人生の見つけ方』のネタバレ感想・見どころ
映画.COMの映画評価が５点満点で1.9とかなり低目の評価なのがとても残念です。本作主演のコリン・ファースの手堅い落ち着いた演技も好きですが、何と言ってもエミリー・ブラントの突拍子もない行動、予想もつかない奇行の数々の不思議な魅力に尽きるのではないでしょうか。彼女の行動に右往左往しながらも、決して突き放そうとせず行動を共にしてしまうウォレスの健気さが堪りませんが…確かにこの二人に、感情移入しろと言われてもそう簡単にできそうもありませんが…
ひょんな事から手の付けられない、若くてとても美しい(ここが重要なポイントではありますが…）じゃじゃ馬娘の面倒を見ざるを得なくなった中年男性のスケベ心は何となく痛切に理解出来るような気がしました(どこかとても羨ましい…という気持ちで見ていました）
人生に挫折した中年男性の人生やり直しの儚い夢は露と消えはてたものの、マイク（エミリー・ブラント演じる）との思い出の３，４日の日々は多分一生忘れられない思い出になったのではないかと思います。そんな”一夜の夢”を3000㌦の偽造身分証と一台のベンツ・スポーツカーを購入するというコストで叶えられるのであれば、安いものではないかとも思ってしまいました。多分動機が不純とお叱りを受けそうですが、そういう本編の見方もあるのではないかと思いました。そう見れば本作の評価は4.5位行くかも…(多分無理！！）
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