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おすすめ映画『アナザーラウンド』(2021/トマス・ビンターベア監督)感想‣「人間の血中アルコール濃度は0.05%が理想」を検証・デンマーク発最強の人生賛歌!

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『アナザーラウンド』のあらすじと概要

❤ Monika 💚 💚 Schröder ❤によるPixabayからの画像

デンマークを代表する人気実力派俳優のマッツ・ミケルセンが、アカデミー外国語映画賞にノミネートされた「偽りなき者」のトマス・ビンターベア監督と再タッグを組んだ主演作。

冴えない高校教師のマーティンと3人の同僚は、ノルウェー人の哲学者が提唱した「血中アルコール濃度を一定(0.05%)に保つと仕事の効率が良くなり想像力がみなぎる!?」という理論を証明するため、実験をすることに。朝から酒を飲み続け、常に酔った状態を保つと授業も楽しくなり、生き生きとしてくるマーティン(マッツ・ミケルソン)ら中年期に差し掛かったメンバー4名。

仕事中でも構わず酒を飲み続けほろ酔い状態を保つと、授業も楽しくなり生徒たちとの関係も良くなっていく、人生は良い方向に向かっていくかのようにと思われた。しかし、実験が進むにつれて次第にアルコール濃度を高めた為、制御がきかなくなり大波乱が展開します。なお、ラストのミケルソンのダンス姿は大絶賛。映画デビュー以来封印されていたダンスの初公開は大変な見モノ。

但し、キャスト陣は一切飲酒せずに酔っ払いの演技を行い、苦労したらしいとのことですが、酒を飲んでいないという事は本当なのか、疑いたくなる様な名(迷)演技でした。

「偽りなき者」でもミケルセンと共演したトマス・ボー・ラーセンやラース・ランゼらがマーティンとともに実験を行う同僚教師を演じた。

脚本に「偽りなき者」「ある戦争」のトビアス・リンホルム。新型コロナウイルスの影響で通常開催が見送られた2020年・第73回カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクションに選出されたほか、第78回ゴールデングローブ賞の最優秀外国語映画賞にノミネート、第93回アカデミー賞でも監督賞と国際長編映画賞の候補に挙がり、国際長編映画賞を受賞しています。

原題:Druk

『アナザーラウンド』のスタッフとキャストについて

❤ Monika 💚 💚 Schröder ❤によるPixabayからの画像

トマス・ビンターベア監督:1969年、デンマークの首都コペンハーゲン出身。「偽りなき者」でマッツ・ミケルソンとの初タッグを組み、カンヌ国際映画祭で男優賞をもたらしている。現在は彼とご近所さんで家族ぐるみの付き合いだとか。

マッツ・ミケルソン(マーティン):1965年コペンハーゲン出身。04年「キング・アーサー」で米国に進出。「007 カジノ・ロワイヤル」(06)の悪役で世界的にブレイクする。

本作品では、公私ともにやる気を失っている歴史教師。家庭内での会話は乏しく、家庭崩壊寸前。(妻は殆んど夜勤勤務のシフトを入れていて顔を合わせない様にしている)

マッツは元プロダンサーだったそうで、最後にようやく華麗なダンスを披露しています。

ラース・ランゼ(ピーター):音楽教師、酔った勢いで服を脱ぐこともある

マグナス・ミラン(ニコライ):理論好きの心理学者、三児の父。

トマス・ポー・ラーセン(トミー):体育教師、少年サッカークラブのコーチ兼任。老犬と二人暮らし。

『アナザーラウンド』のネタバレ感想

artemtationによるPixabayからの画像

映画館で予告映像を見て、『ハングオーバー・シリーズ』映画を思い出しました。しかしながら、ストーリーは全く別物。適量のアルコールで4人の冴えない中年高校教師は完全に覚醒し、人生が生き生きと好転し始めたかのように見えました。しかしながら、更にアルコール濃度を高めた場合どうなるかを検証しようとしたが為に、各自大失敗をやらかして、取り返しの出来ない顛末へ。

アルコール濃度0.05%と言うのはワイングラス1-2杯程度という説明がありました。但し、時間と共に酔いは醒めていくので、常にお酒を飲み続け0.05%を維持する必要があります。この為、学校内でトイレで飲んだり、ペットボトルに忍ばせ水を飲むような振りをしてお酒を補充しているというものは驚きのシーンでした。

歴史に名を遺すチャーチルなども大変な大酒飲みで、国家の盛衰を左右する大決断を下す際も恐らくお酒は飲んでいたかのような映像(マッツが歴史教師として教えているシーン)もありました。驚いた事にヒトラーは酒を飲まないという事実は初耳でした。

酒の上での大小の失敗事というのは誰にでもあるものだと思います。また、適量飲んでいる分には全く問題は無いと思いますが、問題は自分の適量を超えてしまう事がよくあるというのが問題です。

なお、人生には酒の力を借りずに超えるべき壁が立ちはだかる事も示しており、是には誰もが真摯に向き合わざるを得ませんね。

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