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おすすめ映画『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』(2017/セバスティアン・レリオ監督)感想‣Wレイチェルが体当たりで挑み、「本当の自分」を取り戻す

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『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』のあらすじと概要

ナチュラルウーマン」で第90回アカデミー外国語映画賞を受賞したチリのセバスティアン・レリオ監督が、「ナイロビの蜂」のレイチェル・ワイズ&「きみに読む物語」のレイチェル・マクアダムスをダブル主演に描く恋愛映画。

イギリスの女性作家ナオミ・オルダーマンの自伝的デビュー小説『Disobedience』を原作をもとに、ロンドン北部のユダヤ教超正統派のコミュニティという特殊な宗教的環境を背景とするストーリー。厳格なユダヤ・コミュニティで育った女性2人の赦されざる愛を描く。超正統派ユダヤ・コミュニティで生まれ育ったロニートとエスティは互いにひかれ合うが、コミュニティの掟は2人の関係を許されず、二人は別々の道を辿る事になります。

ロニートはその伝統的な生活と保守的な価値観に溶け込むことができず、ユダヤ教指導者の父と信仰を捨てて故郷を去りニューヨークで写真家として暮しています。残されたエスティは幼なじみでもあり次期指導者と目されているドヴィッドと結婚してユダヤ社会で生きることに。

時が経ち、父の死をきっかけにロニートが不本意ながら帰郷し、2人は再会を果たします。心の奥に封印してきた熱い思いが溢れ、信仰と愛の間で葛藤する2人は、燃え上がる恋の炎を押さえ込むことができません。ロニートとエスティの問題、やがてそれは2人だけの問題に留まらなくなっていきます。2人の関係が知れ渡った結果、宗教共同体の価値観が根底から揺さぶられるような事態に発展することに…

原題:Disobedience

Charles R. GoodsonによるPixabayからの画像

『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』のスタッフとキャストについて

セバスティアン・レリオ監督:1974年生まれ、チリ・サンチャゴ生まれ。2005年の「La Sagrada Familia(英題:The Sacred Family)」で長編監督デビュー。続く「Navidad(英題:Christmas)」(09)はカンヌ国際映画祭の監督週間でプレミア上映された。

レイチェル・ワイズ:ギリシャの鬼才ヨルゴス・ランティモス監督の「ロブスター」(15)「女王陛下のお気に入り」(18)などで活躍。私生活では、「ドリームハウス」(11)で共演したダニエル・クレイグと結婚。

おすすめ映画|『ハムナプトラ 失われた砂漠の都』(1998/スティーブン・ソマーズ監督)

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レイチェル・マクアダムズ:学園ドラマ「ミーン・ガールズ」(04)で注目を浴びる。恋愛映画「きみに読む物語」(04)で日本でも広く知られる。ウッディ・アレン監督最大のヒット作「ミッドナイト・イン・パリ」(11)や、リチャード・カーティスの監督引退作「アバウト・タイム 愛おしい時間について」(13)に出演。

おすすめ映画|『ミーン・ガールズ』(2004/マーク・ウォーターズ監督)リンジー・ローハン主演学園ドラマ

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David MarkによるPixabayからの画像

『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』のネタバレ感想

ロンドン市内に厳格な戒律に従うユダヤ人コミニュティーが存在する事を本編を見て初めて知りました。女性同士の同性愛に関しては、宗教でも社会のルールでも縛る事は決して出来ないものである事が理解出来ます。それにしても二人の再び燃え上がる”恋”の炎の強烈な映像シーンの迫力、二人の大女優の白熱した演技にびっくり仰天しました!

ロニートがロンドンを去りニューヨークで生活を始まるまでの、ふたりの関係に関する前段部分が全く省略されている(ロニートの母親が亡くなり、娘のロニートがロンドンに呼び戻される所から映画がスタートします)為、昔の彼女たちの情愛の様子が分からず、コミニュティーに起こした波風の大きさがどの程度だったか想像するしかない部分が少し残念な気がしました。

若き日のロニートとエスティ―の関係が少しでも描き込まれていたら、更に厚みの増した内容の映画になっていたように思います。

ごく一般の人々にとっては、この二人の関係を見る事、知る事は嫌悪感の対象以外の何ものでもなく、未来永劫理解出来ないものなのかも知れません。実は私自身も以前はそう考えていました。しかしながら、そういう事は決して異常ではないという事を徐々に理解出来るようになってきました…それにしても「ユダヤ教超正統派のコミュニティ」がどういったところなのか、詳しくは分かりません。しかしながら、この映画からもかなりややこしい社会である事は十分察せられます。

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