映画『ブレードランナー2049』のあらすじ・概要
リドリー・スコット監督がフィリップ・K・ディックの小説をもとに生み出した1982年公開の傑作SF「ブレードランナー」から、35年の時を経て生み出された続編。
スコット監督は製作総指揮を務め、「メッセージ」「ボーダーライン」などで注目を集めるカナダ出身の俊英ドゥニ・ビルヌーブ監督が新たにメガホンを取りました。
前作から30年後の2049年の世界を舞台に、ブレードランナーの主人公“K”が、新たに起こった世界の危機を解決するため、30年前に行方不明となったブレードランナーのリック・デッカードを捜す物語が描かれます。
Kはある切っ掛けから、女性の遺骨を発見し、検死の結果、約30年前に亡くなったレプリカントのものであり、また、出産時に帝王切開の合併症で死亡したことがわかります。しかし、レプリカントの出産は前代未聞であり大きな衝撃となります。その遺骨が逃亡したレプリカント・レイチェルの者であることが判明します。
前作の主人公デッカードを演じたハリソン・フォードが同役で出演し、「ラ・ラ・ランド」のライアン・ゴズリングがデッカードを捜す“K”を演じています。
映画批評家からは多くの好意的な評価を受けていますが、興行的には1.5億㌦の総製作費を掛け乍ら、8000万㌦程度の損出を出した映画となっています。
数々のキーワードがあり、映画解読の鍵を握ります。その中でも、最重要なのがレプリカントです。
※レプリカント(Replicant)
『宇宙開拓の為の労働力として遺伝子工学により産み出された人造人間。開発者はタイレル社社長エルドン・タイレル。人間を凌駕する身体能力と開発者と同等の高い知能を備えている。2023年より製造禁止法が施行されていたが、ウォレスの働きかけにより2036年より再び製造されるようになった』(出典:ウィキペディア)
2017年製作/163分/アメリカ
原題:Blade Runner 2049
映画『ブレードランナー2049』のスタッフとキャストについて
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督:2016年、エイミー・アダムス主演の『メッセージ』を監督し、第89回アカデミー賞において監督賞にノミネートされています。
➢映画『メッセージ』(感想)異星人とのコンタクトを描いたSF超大作、想像力を刺激させられる宇宙人との接触を見事に描く
製作総指揮:リドリ―・スコット監督
➢【2021年版】巨匠リドリ―・スコット監督のおすすめ映画12作品(最近見直してみた作品限定・個人的好み順)ご紹介
ライアン・ゴスリング(K / ジョー,ネクサス9型レプリカント):純愛映画「きみに読む物語」(04)の主演でレイチェル・マクアダムスとともに一躍有名になる。
➢映画『ブルーバレンタイン』(感想)あるカップルの出会いから結婚、破局までを描く切ない、ありそうでなかったラブストーリー!
ハリソン・フォード(リック・デッカード/前作の主人公、元ブレード・ランナー):
➢映画『ブレードランナー』(感想)1982通常版/リドリ―・スコット監督。暗く退廃的な近未来のビジュアルが衝撃的傑作SF
アナ・デ・アルマス(ウォレス社製のメイドAIジョイ、Kの良き理解者):キューバ・ハバナ出身。14歳から4年間、ハバナの国立演劇学校に所属。2006年、16歳のときに「カリブの白い薔薇」で映画デビューを果たす。
➢新作映画『グレイマン』(感想)CIA重要内部機密を知った為、世界中の暗殺者から命を狙われる事になったひとりの工作員の必死の攻防
シルヴィア・フークス(ラヴ):オランダ出身。14歳の時にスカウトされ、モデルとしてキャリアをスタート。
➢全世界で驚異的な累計6500万部を誇る3部作のベストセラー小説の第1作を映画化『ドラゴン・タトゥーの女』(感想)天才ハッカー役のルーニー・マーラに注目!
映画『ブレードランナー2049』のネタバレ感想
前作に引き続き、環境破壊が続き酸性雨の降り続く米国・ロサンゼルスが舞台となっている様子は薄暗く、陰湿な世界が描写され映画全編を覆う雰囲気をかなりどんよりした空気に包み込まれていました。
ストーリー展開は単純と言えば、単純です。しかし、登場人物が本物の人間なのか、レプリカントなのか、それも旧型なのか、進化した新型なのか良く分かりずらいので、ある程度の事前知識は必要だったかもしれません(わたしは予備知識ゼロで本編を視聴した為、多少混乱しました)
もの凄く多くの孤児が体育館の様な広い場所に集められ、ゴミとして集められた電子機器類を分解して、まだ使用可能な部品の回収作業をしているシーンがありました。この子供たちは人間の孤児なのか、或はレプリカント(?)が生んだ孤児なのか最後まで理解出来ず頭の中でモアモア感が解消されず、困りました。
遺伝子組み換え食物が人類の食料危機を救ったり、レプリカント(人造人間)、AIの普及など近未来の地球の姿を垣間見ることが出来る、たいへん興味のある映画でした。しかし、20数年後にはこのような世界が、本当に待ち受けているとしたら…ちょっと”不気味”な感じもしました。
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