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映画『ブルーバレンタイン』(感想)あるカップルの出会いから結婚、破局までを描く切ない、ありそうでなかったラブストーリー!

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映画『ブルーバレンタイン』のあらすじ・概要

ディーンは高校のドロップアウト。シンディーは医学生で、不幸な両親と祖母と暮らしています。現在も定職を持たず、日雇い労働的な仕事をしているディーンと、長年の勉強の末に医師の資格を取り、病院で忙しく働くシンディの夫婦は、娘のフランキーと3人暮らしていました。2人はお互いに相手に不満を抱えていましたが、それを口に出せば平和な日常が崩れてしまうことを恐れていました……。夢や希望にあふれていた過去と現在を交錯させ、2人の愛の変遷を描くちょっと塩味のラブストーリー。

主演はライアン・ゴズリングと、本作で第83回米アカデミー主演女優賞にノミネートされたミシェル・ウィリアムズ。

2010年製作/112分/アメリカ
原題:Blue Valentine

映画『ブルーバレンタイン』のスタッフとキャストについて

デレク・シアンフランス監督:自身の両親の離婚から着想を得たラブストーリー本編「ブルーバレンタイン」(10)を監督。同作はカンヌ国際映画祭にも出品され、ヒロインを演じたミシェル・ウィリアムズはアカデミー主演女優賞にノミネートされています/リハーサルはほとんど行われず、またシアンフランスはリテイクをほとんど行わなかったという。

ライアン・ゴスリング(ディーン・ぺレイラ):カナダ・オンタリオ州ロンドン出身。純愛映画「きみに読む物語」(04)の主演でレイチェル・マクアダムスとともに一躍有名になる。

古い言葉「比翼の鳥」「連理の枝」など仲の良い夫婦を現す言葉の通り、映画『きみに読む物語』の主人公二人もすごく幸福な人生を送る!

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ミシェル・ウィリアムズ(シンディー・ヘラー):本作品「ブルーバレンタイン」(10)と、マリリン・モンローを演じた「マリリン 7日間の恋」(11)でアカデミー主演女優賞、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」(16)で同助演女優賞にノミネートされた。演技派女優として活躍しています。

フェイス・ワディッカ(二人の娘フランキー):

映画『ブルーバレンタイン』のネタバレ感想

恋愛から結婚、そして7年後の危機的状況への変遷を時系列にとらわれず織り交ぜて映像化して行きます。出会った時の幸せいっぱいのシーンと現在のまるで別人と思われる二人でしたが、これは見るのも辛い感じがします。最後にディーンは「もう一度チャンスをくれ。娘に片親で育たせるのか」と悲壮感一杯で叫ぶシーンは実に物悲しいところでした。

デレク・シアンフランス監督自身の両親の離婚から着想を得て本作を撮ったということです。登場人物とカメラの距離が一般的な映画よりも近いせいか、物語の展開よりも俳優の顔を見せられ続けたという印象が強く残りました。

文豪トルストイだったか小説の文章で、「幸せな家庭はどの家も同じように幸福に見えるが、不幸せな家庭はそれぞれ違った問題を抱えている…」というのがあったのを覚えています。しかし、本作『ブルーバレンタイン』での離婚の危機は、どの夫婦にもあり得る、よくありそうな話なのではないかと思いました。不和の原因は私的な意見ではありますが、「引越業務などの日雇いの夫と刻苦勉励の末医師免許を獲った女房の社会的格差の大きさ」に問題がありはしないかと感じてしまいました。

ディーンは結婚後、子供が生まれても以前の生活スタイルを改めようとしません。(定職に就く事が出来ない性格なのかも知れませんが…)もう少し男として、しっかりした生活基盤を築ければ異なった展開になっていたはずです。

過激な性描写シーンが多い為、一歩間違えると興味本位の映画に陥ってしまうところを、監督と演技派俳優/女優(ミシェル・ウイリアムズはオスカー主演女優賞にノミネートされました)の競演で、高い芸術性にまで高めているところはさすがです。本作を見て、わたしは改めてミシェル・ウイリアムズの大ファンになりました。

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