映画『水曜日のエミリア』のあらすじ概要
ニューヨークで働く新人弁護士のエミリアは、既婚者の上司と恋に落ちます。波乱を乗り越え離婚の成立した上司と晴れて結婚したエミリアでしたが、8歳になる夫の連れ子には努力は惜しまずあの手この手とつくしますが、なかなか懐いてもらえず、周囲からは“略奪女”のレッテルを貼られます。更に、生まれたばかりの娘が3日後に突然死してしまうという悲劇に苛まれます。その後、自分の娘を殺したというひどい罪悪感が、彼女の不安の本当の原因で、その思いが長い間重く心の重荷となっていきます。その上さらなる困難が続きます。次第に追いつめられていくエミリアでしたが、ある時、意外な人物が救いの手を差しのべることになります……。
ナタリー・ポートマンが主演・製作。「偶然の恋人」のドン・ルース監督がメガホンをとります。
2009年製作/102分/アメリカ
原作小説のタイトル:「Love and Other Impossible Pursuits」 日本語に訳せば、「愛とか、他の手に入らない色々」
映画『水曜日のエミリア』のスタッフとキャストについて
ドン・ルース監督:米ニューヨーク出身。TVの脚本家としてキャリアをスタートしています。
ナタリー・ポートマン(妻エミリア)製作総指揮・主演:元々口が悪い性格、常にピリピリしたところがあるが、原因は自分の生まれたばかりの娘を窒息死させた原因は自分にあると思い込んでいた為/
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スコット・コーエン(夫ジャック):性格のかなりきついエミリアと元妻キャロリンの間でタジタジの時がもあるが、絶対的にひとり息子ウィルの味方。
チャーリー・ターハン(継子ウィル):8才にしては非常に大人びた感じの子供、「略奪婚」のエミリアに対して感情的な反感を持っているが、本編後半では精神的にかなりの成長が見られる…
リサ・クドロー(ジャックの元妻、ウィルの母親、小児科医キャロリン):口の悪さはエミリア以上、周囲を憚らず他人の罵詈雑言を吐きまくる性格は異常
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映画『水曜日のエミリア』のネタバレ感想・見どころ
【ネタバレ有り】
登場人物がハーバード卒の弁護士、元判事、有名な小児科医だったりと世間一般的には上流階級の人々ばかりの世界。主人公エミリアは不倫相手であった上司と結婚したものの、賢い8才の継子とは一所懸命努力して良い関係を構築しようとするものの、空回りばかりで、中々懐いてくれない事に悩まされていました。又彼女の感情を逆撫でするような言葉(赤ん坊が亡くなり、不用となったベビーベッドは早く処分しろ・・・)を故意ではないと思いますが、平然と口にするところは、ちょっと残酷な一面も見せつけられることになります。しかし、一緒に映画を見たり、アイススケートをしたり、アイスクリームを食べたり、料理を作ったりと二人の関係は十分良い方向に向かっているかの様に見えるのですが、思うような結果に中々なりません。
夫ジャックとの間に娘が生まれます。しかし生後わずか3日目に死んでしまうという突然の不幸に見舞われます。エミリアは娘が死んだ原因は自分にあるのではないかという(添い寝してしまい、窒息死させてしまったのではないかという)疑念に悩まされ続けていました。後々この疑いは医学的に彼女には一切責任は無い事が明らかになりますが…
元妻キャロリンは実の息子を学校への送迎などを頻繁に行うこともあり、息子ウィルからエミリアの行動を逐一報告させていました。この事もエミリアに取っては面白くありません。ずっと悩まされ続ける事になります。(邦題の『水曜日のエミリア』は水曜日だけ彼女が学校に迎えに行く日という意味です。それ以外は元妻キャロリンが出迎えに行く)人前で何の躊躇いもなく、平然とエミリアを罵倒するような驚くべき強い性格の持ち主。おまけに学校の教師にまで八つ当たりをしています。一方、小児科医(不妊治療など)としては優秀な医師との評価を得ている様子でした。
元上司であった夫ジャック役の俳優スコット・コーエンは、「誰?」という第一印象が頭から拭えず、大変失礼ながら、正直な気持ちを言うと、明らかにキャスティングのミスではないかと思えました。ナタリー・ポートマンが相変わらずの美貌を振り撒き、真に迫る演技力で精一杯頑張っていることは見ればすぐわかります(明らかにナタリー・ポートマンのファン必見の作品です)素晴らしい映画だったのですが、いつまでも「このおっさんは何もの?」という思いが強く困りました。願わくば、もう少し(見慣れた安心して見れる)有名俳優を起用して欲しかったという思いがあります。この夫がエミリアの苦悩を理解し、もう少し寄り添う事が出来たらエミリアの悩みは、もう少し軽減出来たのではないかと思いました…
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