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おすすめ映画『レッド・ドラゴン』(2002/ブレット・ラトナー監督)感想‣「羊たちの沈黙」「ハンニバル」に続くシリーズの3作目。1作目以前の時代設定

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『レッド・ドラゴン』のあらすじ概要

FBI捜査官ウィル・グレアムはレクターにナイフで腹部を刺され生死の境を彷徨うほどの重傷を負います。ウィルはレクターを逮捕した後、しばらく引退して家族と平安な日々を過ごしていました。一方、一家全員を惨殺し、眼球に鏡の破片を突き刺す猟奇的殺人事件が連続して発生します。元上司に捜査への協力を求められて参加する事に、捜査に活路を見出す為、ウィルはレクターに犯罪捜査の助言を求める為に会いに行きます。

事件の鍵を握る男、荒れ果てた屋敷に一人住むビデオ加工技師フランシス・ダラハイド、通称ミスター・Dは自身の障害や、厳格な祖母に支配された生い立ちからくるトラウマに悩まされ、自らを脱却し超越することを望んでいました。

トマス・ハリスが「羊たちの沈黙」の前に書いた同名小説を映画化。ハンニバル・レクター博士シリーズ4部作のうちの3作目。レクター博士役は前2作と同じアンソニー・ホプキンス。脚本は「羊たちの沈黙」と同じテッド・タリー。監督は「ラッシュアワー」シリーズのブレット・ラトナー。

2002年製作/125分/アメリカ
原題:Red Dragon

ロッテントマト批評家支持率:69%

『レッド・ドラゴン』のスタッフとキャストについて

ブレット・ラトナー監督:マドンナ、ジェシカ・シンプソンなどのミュージック・ビデオも製作しており、特にマライア・キャリーのPVを多く製作しています。

アンソニー・ホプキンス精神科医ハンニバル・レクター博士):

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エドワード・ノートン(FBI捜査官ウィル・グレアム) :推理力が素晴らしく事件の真相に迫る才能を持つ。

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レイフ・ファインズ(フランシス・ダラハイド):生まれ持った顔の障害でトラウマを持っており、それを超越するために、ダラハイドは体にレッド・ドラゴンのタトゥーを入れ、自分を強く保とうとしています。幼い頃からの肉親による虐待が原因で、かなり歪んだ性格が形成された。ブルックリン美術館所蔵の18世紀の画家ウィリアム・ブレイクの絵画『巨大な赤い龍と太陽を着た女』(レッド・ドラゴン)”の絵を食べてしまう。

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ハーヴェイ・カイテル(ジャック・クロフォード、ウィルのFBI元上司):映画「タクシードライバー」(76)で売春宿のポン引き役を演じて注目を集めた。

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エミリー・ワトソン(盲目の女性、リーバ・マクレーン) :フランシスの職場クロラマックス社(ビデオ制作会社)の同僚、7才頃に病気で失明する。フランシスと心を通わせるようになる。

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フィリップ・シーモア・ホフマン(フレディ・ラウンズ/新聞記者):FBIによって仕組まれ、猟奇的殺人事件の犯人を刺激するような聞記事を書いた為に、犯人に逆恨みされ殺されてしまう。 

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『レッド・ドラゴン』のネタバレ感想・見どころ

ネタバレ有り

エミリー・ワトソン扮する盲目の女性リーバ・マクレーンとの交流により、猟奇的殺人事件の容疑者フランシス・ダラハイドは少しだけ通常の人間の心を取り戻した瞬間がありました。しかし、彼は人間として生まれながら狂人となるべく虐げられて育てられた、余りにも哀しい過去をずっと引きずり生きていました。

強烈な個性を誇るダラハイドの出現に度肝を抜かれましたが、本作品「レッド・ドラゴン」でスポットライトを当てられているのは、あくまでもレクター教授とFBI捜査官であるウィル・グレアムのお互いの推理能力の攻防であることに違いありません。

狂人レクターが猟奇的殺人事件の犯人(狂人)がどんな人間かを推理する場面がありました。レクターは殺人現場を実際に訪れたわけではありませんが、ほんの僅かなヒントから推理力を駆使し次々と精確に人物像を浮かび上がらせていくところは圧巻でした。

また、精神病院の隔離病棟に完全に外界と隔離されているレクターと犯人ダラバイトが極秘に暗号や新聞広告を使い”文通”を行うトリックはかなり無理はあった様に見られましたが、実によく考えられていました。また、グレアムの家族の住所もあっという間に聞き出しています。しかしながら、その場面以外ではレクター教授の活躍する登場シーンが意外に少なく、物足りなさを感じるところではありました…

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