久し振りに東北岩手花巻温泉郷まで行ってきました。山の神温泉優香苑に宿泊しました。宮大工建築は玄関、フロントだけかと勘違いしていました。ところが、廊下、部屋、食事処もすべてが贅沢な宮大工建築と分かり驚きました。格天井が非常に美しい造りで、珍しい天井ばかり見上げていました。源泉掛け流しは無色透明の温泉の肌触りが独特、Ｐｈ9.3の高アルカリ性でとろとろの感触を実感する事が出来ます。
優香苑の一押しポイントは①格式ある宮大工建築を堪能できること②特徴ある高アルカリ性の源泉掛け流しを満喫出来るところだと感じました。
なお、館内の清潔感、服務員の接客態度は申し分ありませんでした。
昨年訪問した岩手の温泉記事➢
岩手の名湯 〜盛岡の奥座敷・つなぎ温泉〜『南部湯守 ホテル大観』
山の神温泉『優香苑』へのアクセス方法
(新幹線利用の場合）
＜行き＞
上野発（出発時間12：42）、新花巻着（到着時間15：41）★やまびこ61号
JR新花巻駅からは「山の神温泉優香苑」までは無料送迎バス(50分） 合計約４時間
＜帰り＞
優香苑から無料送迎バス→JR新花巻駅 無料送迎バス(50分）
新花巻発（出発時間12：20）、上野着(到着時間15：18）★やまびこ60号
※なお、新花巻の先の盛岡駅の場合は新幹線「はやぶさ」利用で所要時間はわずか２時間。「やまびこ」は停車駅が多いので多少時間が掛かります。
(自動車利用の場合）
浦和IC → 花巻南IC 約５時間、 花巻南IC → 優香苑 約20分 走行距離約５００km
車の運転が苦にならなければ、現地到着後、立ち寄れる周辺観光地へのアクセスが大変便利になります。
山の神温泉『優香苑』の魅力
花巻温泉郷・山の神温泉
花巻温泉郷にある花巻温泉、台温泉、金矢温泉、松倉温泉、志戸平温泉、渡り温泉、大沢温泉、山の神温泉、鉛温泉、新鉛温泉、花巻北温泉、東和温泉の12の温泉地を総じて『花巻12湯』と言われています。花巻市の北西地区に温泉が散在しています。花巻温泉郷１２湯のほぼ中央に位置するのが山の神温泉です。なお、他の温泉は未訪問ながらそれぞれ泉質も異なりバラエティーに富み個性溢れる温泉が散在しているので、旅行の目的などに合わせて温泉地を選定する楽しみがあると思います。（首都圏からちょっと遠いですが、何度か通わないとそれぞれの温泉の本当の良さは分からないかも・・・）
今回訪問した山の神温泉の泉質はＰｈ９．３で一番高いアルカリ性の温泉です。無色・無臭ながら入浴中身体にトロッとした触感が強くあります。
宮大工建築の趣のある空間
温泉名は山の神様を祀る「山祇神社」がこの地にあることから、そう名付けられたといいます。
宮大工が手掛けた旅館建物は、全館に格子模様の格天井や巧みな細工が施されており、ロビー、フロントのみならず廊下、客室いたるところ細工を施された木材がふんだんに使用されており、木の温もりを十分感じる事が出来ます。また、格天井という天井に格縁(ごうぶち)を縦横、正方形に組むことによる、規則的な区画模様を作り出す建築様式が採用されており、美しさと共に重厚感、気品、落ち着いた雰囲気を館内全体に漂わせていました。非常に珍しい旅館。
看板の右奥は竹の緑です。ホテル周囲は残雪もわずかに残り、新緑を見るまではもう少し待つ必要がありそうでした。
玄関前に待ち構える南部鉄瓶の特大モニュメント
通されたのは二間続きの快適な部屋に感動！床、壁、天井もふんだんの木材が使われている為、快適そのもの。
源泉掛け流しの素晴らしい泉質
館内には３か所の露天風呂を配しています。なごみの湯（日帰り入浴施設併用）、こもれびの湯、とよさわの湯。ほかに貸切風呂(有料）
館内に三か所あるお風呂で部屋からも近く頻繁に利用させて頂いた「とよさわの湯」、内風呂、露天風呂共に大き目です。露天風呂は外気温の関係で湯温は若干低めながら、ゆっくり風景を眺めながら長湯が出来ます。一方、内湯は熱めなので、身体を温めてから出る為には丁度良い感じでした。
全館満室と聞いていましたが、風呂場にはほとんど人影が無く、ほぼ独占状態で利用する事が出来ました。早朝は野鳥のさえずりを楽しみながら入浴出来ましたが、鳥の姿は見えませんでした。
無色透明のＰｈ９．３の単純アルカリ性温泉。透明な源泉が掛け流しでふんだんに利用されていました
温泉は滑り易いので階段の上り下りは注意！
こちらは「こもれびの湯」露天・内風呂共に小さめながら泉質は同じ、サウナが完備されています。
湯上り後の寛ぎスペースもしっかりと純和風の趣きに統一されています
優香苑敷地内にある日帰り温泉施設「なごみの湯」宿泊者は無料で利用出来ます。部屋からは内廊下を利用していく事が出来ます。
受付１０：００－２０：００(入浴は２１：００まで）
周囲はこんもりした林に囲まれています
雪解け直後に元気に咲くフクジュソウの群落を発見！眩しい黄色い花、春が待ちわびていた様です…
自慢の食事 海山の幸
(一日目）
夕食は会場食、料理長こだわりの地元食材が厳選されているとのこと
(二泊目）
山の神温泉『優香苑』周辺観光情報他
宮沢賢治の生誕地(花巻市）
花巻温泉郷からスタートして、宮沢賢治記念館→宮沢賢治イーハトーブ館・ポランの広場→宮沢賢治童話村→雨ニモマケズ詩碑・下の畑→イギリス海岸・くるみの森→花巻温泉郷と周回するコースも組めます。宮沢賢治好きには忘れられない思い出を作る事が出来ると思います。
今回は新幹線・送迎バスの利用で優香苑に訪問した為、車を使って周囲の観光地を巡ることが出来ず、少し残念な思いをしました。
花巻市内至る所に「銀河(鉄道）」「イーハトーブ」「黒猫」などの看板が目立っていました。
春を待つシャクナゲの蕾
大谷翔平選手、菊池雄星選手の母校名門花巻東高校
宿泊当日が運良くＷＢＣの決勝戦だったので、ホテルの部屋でＴＶ観戦出来ました。最終バッター、トラウトを空振り三振で抑え感動の優勝シーンを地元花巻の地で見る事が出来、感動もひとしお！
最後に
東北岩手は非常に観光資源に恵まれています。頑張って高速道路を利用して車で来れば、盛岡市、早池峰山、遠野、毛越寺・中尊寺等、小岩井農場などを訪問する事が出来ます。しかし、日程には余裕を持ってきた方が良さそうです。
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