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おすすめ映画『ベン・スティラー 人生は最悪だ!』(2010/ノア・バームバック監督)感想‣本作の邦題は最悪だ!ちょっとストーリー内容と方向違い!?

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『ベン・スティラー 人生は最悪だ!』のあらすじと概要

「イカとクジラ」のノア・バームバック監督が、人気コメディ俳優ベン・スティラーを主演に迎えて描くヒューマンドラマ。精神病院から退院したばかりの40歳の独身男ロジャー(ベン・スティーラ―)は、ベトナムへの長期旅行に出かけた弟家族の豪邸を預かるため、久々に故郷ロサンゼルスに戻ってきます。昔の仲間たちと再会を果たすも、彼らの変化にますます孤独感を募らせていくロジャー。そんな中、ロジャーは弟のアシスタントとして働く女性フローレンス(グレタ・ガーウィグ)と急接近しますが……。日本では残ながら劇場公開されず、スター・チャンネルで放送されました。

2010年製作/アメリカ
原題:Greenberg

『ベン・スティラー 人生は最悪だ!』のスタッフとキャストについて

ノア・バームバック監督・脚本・原案:米ニューヨーク市ブルックリン出身。1995年、脚本も手がけた「彼女と僕のいた場所」(日本劇場未公開)で監督デビューを果たしています。

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ベン・スティラー(ロジャー・グリーンバーグ):40歳。無職で大工の手伝いをしている。精神病院を退院したばかりで、弟夫婦の邸宅の有るロサンゼルスに舞い戻り、家の管理を任されます。クレーマーで気に食わない事があると何でもかんでも苦情のレターを書いている。「何もしていない」という言葉が口癖で、久し振りに再会する現地の仲間とはぎくしゃくした関係になってしまう。 

グレタ・ガーウィグ(フローレンス・マー):1983年カリフォルニア州サクレメント出身/家事手伝い25才、ロジャーの弟のアシスタントとして働いています。留守宅の管理の手伝いと、ロジャーの手伝いを任されます。とても大らかな性格の持ち主。心の病を抱えていることから、初めは距離感を持ちロジャーと付き合うが、徐々に好意を感じていく。しかし、煮え切らないロジャーの態度に失望していきます…

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リス・エヴァンス(イヴァン・ジュランク): 英ウェールズ出身。「ノッティングヒルの恋人」(99)でブレイク/15年前にメジャーデビュー直前までいったかつてのバンド仲間のひとり。妻との離婚問題で悩んでいます。

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ジェニファー・ジェイソン・リー(ベス):「ロード・トゥ・パーディション」(02)や「イン・ザ・カット」(03)、「脳内ニューヨーク」(08)などに出演し、クエンティン・タランティーノ監督の「ヘイトフル・エイト」(15)でアカデミー賞やゴールデングローブ賞の助演女優賞にノミネートされています/10年振りにあった元恋人。

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『ベン・スティラー 人生は最悪だ!』のネタバレ感想・見どころ

相当な癖ありの40歳の男、しかも最近精神病院を抜け出したばかりという設定でした。ベン・スティーラ―(ロジャー)が主演では”普通の男”を演じることの方が返って難しいと思いますが、今回も強烈な個性を見せつける存在でした。

一方、何もかも頗る無頓着で気の良い25才家事手伝いを演じるグレタ・ガーウィク(フローレンス)の演技、本人の地のままの様な気もしなくはありませんが、変人ロジャーすら優しく受け入れる温かさに溢れていました…しかし、その゛好意”をロジャーはあっさりと拒絶する事2,3度、これでは普通の女性では”縁切り”間違い無いと思います。しかし、そんな彼にも、またもや”敗者復活”の幸運が訪れるとい信じ難いハッピーエンドには正直驚きました。

もっとも他人の恋路は第三者が「ああだこうだ言うべきものでは無い」といういうのが持論なので、本作品の様な右に左に折れ曲がりながら成就する(あるいは本当に別れてしまう)恋があってもいい事かもしれません(より現実に近いのかもしれません…)

もう少し、ロジャーの人間性の素晴らしさを際立たせる演出があったら、視聴者もより応援出来たとは思うのですが・・・

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