伊香保の老舗旅館「木暮ホテル」初訪問。その規模の大きさに驚きました。とにかくスケールの大きさに度肝を抜かれました。風呂の大きさ、余裕を持ったスペースの使い方、周囲の山並みを眺めながらの入浴出来る展望露天風呂の配置、あるいはテーマパークの様な数々の遊び心満載の大小庭園露天風呂の数々、こんな温泉旅館を作ろうという発想がそもそもどこから湧いて来るのか見当もつきません。伊香保の他の温泉旅館と比較してスケールの大きさ・独自なアイデアは断トツだと思います。しかしながら、大きければ大きいなりに”大味”と思いきや、サービスの行き届いたきめ細かい気遣いなど”老舗旅館”の良さを十分感じる事も出来ました…
伊香保温泉の他旅館の記事➢
群馬の名湯【伊香保温泉/千明仁泉亭】〜 徳富蘆花の名作《不如帰》の冒頭に登場する宿 黄金の湯100%源泉掛け流し
群馬の名湯 〜伊香保温泉②〜 大正ロマン溢れる”岸権旅館” 黄金に輝く濁り湯の源泉掛け流し
群馬の名湯 伊香保温泉 石段街の最上段に立つ、創業440年の老舗旅館「福一」で黄金の湯・白銀の湯の二湯を贅沢に満喫
伊香保温泉へのアクセス方法
車の場合
高速道路利用の場合 約1時間30分 (東京から抜群のアクセスです)
練馬I.C. 関越自動車道 約1時間15分、 渋川・伊香保I.C. 約20分 伊香保温泉着
電車利用の場合 2時間半
公共機関利用の場合
上野から特急「草津」約1時間45分、渋川から伊香保温泉行バス 約30分 伊香保温泉まで
「木暮ホテル」のおすすめポイント
館内・部屋の雰囲気
上州の山並み(子持山他)を望む(フロント/ロビー、眺望風呂、部屋からの眺望は抜群!)
赤城山方面、尾瀬、日光、既に雪を被った上越国境の山々すべてがくっきり見る事が出来ました
今回は部屋は宿指定の部屋でしたが、和洋室のかなり広めの部屋(畳とベッド併用)を準備頂きました
大小宴会場が設けられ、いわゆる”団体旅行”客向けの大規模(宴会)ホテルと一見思われますが、館内の雰囲気、落ち着いた佇まいは”老舗”旅館の雰囲気を漂わせていました。通された部屋はかなり広めで3日間ゆっくり寛ぐことが出来ました。
温泉・泉質
温泉に向かう渡り廊下 途中昭和天皇滞在時に使用された食器などが展示されていました。温泉入り口付近には休憩スペースで読書、冷えた「黒豆茶」「ハーブティー」等が無料で提供されています。温泉の行き帰りに何度利用したことか・・・
半露天の展望風呂、冷たい寒風に吹かれながらも湯船からの眺望は抜群でした
庭園風呂の一角にある楽し気な湯船、ちょっとバリ島でも行った様なエキゾチックな雰囲気に浸れます
遊び心満載の噴水風呂はお気に入り!
巨大なキノコ風呂
岩を刳り抜いた岩風呂、熱めの温水が注がれます
ユニークな亀のモニュメント 発想が面白い ”隠れ湯”と表示があった通り、他の湯客の姿は殆んどありませんでした…
最大の特徴は規模の大きさと豊富な湯船、展望風呂からの雄大な眺めは圧巻。伊香保温泉の「岸権旅館」「福一」「千明仁泉亭」など数軒の宿に比較しても圧倒的な広さと多種多様な風呂の数に圧倒されます。また、余裕たっぷりの浴室・洗い場・お湯の溢れる大きな湯船の数々、今回2連泊させて頂きましたが、一泊ではとても回り切れる広さでは無いと感じました。
館内の表示では本館は伊香保温泉に湧出する温泉の1/4を占有しており、豊富な温泉(黄金の湯)湧出量は毎分1000〜1100㍑に及ぶとのこと。全量が源泉掛け流しで利用されています。
大小宴会場が設けられ、いわゆる”団体旅行”客向けの大規模(宴会)ホテルと一見思われますが、館内の雰囲気、落ち着いた佇まいは”老舗”旅館の伝統の重みを漂わせていました。
源泉掛け流しの黄金の湯は心ゆくまで堪能できる大きさ、湯温もそれ程高く無い設定の為、のんびり長湯を楽しむことが出来ます。湯上り後の寛ぎスペースも超充実、冷たい飲料の提供もあり、リラックスして至福の時間を過ごす事が出来ます。
乾式サウナ・水風呂(かなり冷たいので要覚悟)が完備されています。
なお、日帰り入浴での利用は不可能のようです。
食事
食事は半個室の会場食となりました。海山の素材を生かした料理を堪能。
(第一日目夕食)
ギンヒカリ燻製いろどりサラダ
牛すき焼き鍋
上州おっ切り込み饂飩
(第二日目夕食)
前菜の数々 ふぐ皮煮凝りぼん酢ジュレなど絶品料理
海鮮鍋
赤城鶏グリル
五穀饅頭 鰻
蟹味噌茶碗蒸し
朝食は大会場でのバイキング形式
最後に
「木暮ホテル」の風呂に関しては、恐らく伊香保温泉で随一の広さとバリエーションではないかと思います。(すべての旅館・ホテルに泊まった訳ではありませんが)温泉好きで2,3日何も考えずにのんびりしたいと考える人にとっては正に天国の様なホテルだと感じました。
一方、食事の質に関しては、大変満足はしたもののこれまでに訪問した「千明仁泉亭」「岸権旅館」「福一」などの印象もかなり良く、いずれも甲乙付けがたいところです。
定番の石段街のそぞろ歩き、平日しかも冬日の寒い日にも関わらず結構の人出で賑わっていました
石段を登り切った所に鎮座する伊香保神社
伊香保神社から数分のところにある入浴施設、男女別の露天風呂、伊香保の黄金の湯を源泉掛け流しで満喫できます。今回は入浴せず。
すっかり葉も落ちて寂しい季節となった河鹿橋。下には温泉の流れる土色の濁流が見えます…
コメント