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おすすめ映画『ウォーク・ザ・ライン 君につづく道』(2005/ジェームズ・マンゴールド監督)感想‣何度プロポーズを断られようと、諦めない精神力に驚き!?

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『ウォーク・ザ・ライン 君につづく道』のネタバレ感想・見どころ

多くのジョニー・キャッシュのファンの方々には大変申し訳ありません。本編映画を見るまでは彼の存在をまったく知りませんでした。カントリー、ロカビリー歌手に関してはまったく無知、劇中にも出て来たエルビス・プレスリー、ボブ・ディランについては音楽は多少聞きかじった時期がありました。しかしながら、”カントリー””ロカビリー”は音痴!

確かにナッシュビルなどの地名はディランの音楽の中にも出てきます。こういう雰囲気の街だったのかと、何となく”懐かしい”風景に思えて来るから不思議です。簡素なレコーディングスタジオもレンガ作りの”小屋風”、実はこここそジョニーの才能開花の出発点がありました。苦労していた訪問販売員時代の姿が一瞬だけ映し出されます。住宅の外装材のサンプルを持ち歩いて、必死に顧客開拓を行っているところなど、細かく描写されていました。

彼の人生に暗い影を投げかける事になった痛ましい事故が発生します。とても仲の良かった兄の不慮の事故死、そしてその時父親から投げ掛けられた言葉のショックの大きさは、一生涯忘れることが出来なかったのだろうと思います。

最初の奥さんが怒り心頭で、家を飛び出してしまう心境はとても良く理解出来ます。仕事は仕事、家庭は家庭とはっきり割り切れない為の悲劇だったのかもしれませんが、ジョニーの余りに身勝手な行動は許されるものではありません。

大スターのお決まりのコースである薬中毒という道を辿り転落していきます。二人目の妻となるジューンとの距離は微妙な距離感を保つ関係が続いていました。ジューンはジョニーのプロポーズを受け入れても決して幸せにはなれないという不安があったのか分かりませんが、頑なに拒否続けていた事は何とも不思議です。

 

『ウォーク・ザ・ライン 君につづく道』のあらすじと概要

ボブ・ディランをはじめ数多くのミュージシャンに多大な影響を与えたカントリー/ロカビリー・ミュージックの伝説の歌手ジョニー・キャッシュ(ホアキン・フェニックス)の波乱に満ちた人生を、彼の2人目の妻となった歌手ジューン・カーター(リース。ウィザースプーン)との関係を軸に描いた伝記ドラマ。貧しい家庭に生まれ育ったジョニー・キャッシュは、酔っ払いで暴力的な父に怯えてた幼少期を過ごしていました。優しい兄の存在とラジオから流れてくる少女ジューン・カーターの歌声だけを心の拠り所にしていました。しかし、最愛の兄は不慮の事故で命を落としてしまいます。やがて成長したジョニーは2年間の従軍を経て恋人ヴィヴィアンと結婚。訪問販売の仕事の傍ら友人たちとバンドを組んだ彼は、オーディションに合格し念願のプロデビューを果たします。ツアー先で憧れのジューンと知り合い、共演しジョニーは、彼女に強く惹かれて行きます。それ以来10数年に及ぶ愛の軌跡が描かれていきます…主演を務めたホアキン・フェニックスとリース・ウィザースプーンが劇中歌すべてを自ら歌い、2006年・第78回アカデミー賞では5部門ノミネートされ、ウィザースプーンが主演女優賞を受賞している作品です。

2005年製作/136分/アメリカ
原題:Walk the Line

『ウォーク・ザ・ライン 君につづく道』のスタッフとキャストについて

ジェームズ・マンゴールド監督・脚本

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ホアキン・フェニックス(ジョニー・キャッシュ):幼少期に大好きだった兄を事故で失っている事が、その後の彼の人生に大きく蔭を残す事になります。また、2年間のドイツでの駐留経験、留置場に入れられた事なども曲の歌詞に良く取り入れられて人気を博しています/ホアキンの真骨頂であるなりきり演技は絶賛に値します。

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リース・ウィザースプーン(ジューン・カーター):ホアキンもそうですが、彼女も本編中の詩はすべて自分で歌唱していました。ジョニーとの関係は良き理解者、支援者という立場を固持して、安易に彼との結婚の決断をする事はありませんでした。多分、歌手としての素質は認めるものの、薬漬けの生活を受け入れられなかったのかもしれません。40回目のプロポーズを受け入れています…

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ジニファー・グッドウィン(ヴィヴィアン・キャッシュ):ジョニーの娘を3人も生みながら、彼の元を去らなければならなかった状況も理解出来ます。

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