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毎分1,300Lがドバドバ溢れる宿|川浦温泉 山県館はシャワーまで源泉かけ流しだった

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川浦温泉山県館は、笛吹川の上流、山に囲まれた川浦温泉にある老舗の温泉宿
住所:山梨県山梨市三富川浦1140

源泉かけ流しの温泉が自慢の宿、静かで湯治向きの宿として知られています。宿泊した時期(9月中旬)は価格はとてもリーズナブル(@15,000円台)だった為、連泊し山間の秘湯でゆっくりすることが出来ました。
渓谷沿いにあり、周辺はハイキングや紅葉がきれいなエリア。日帰り入浴の営業をしている時期もあるので、泊まりでなくても立ち寄れます。週末は混むことがあるので、電話で空きと日帰り可否を確認してから行くのがおすすめです。
もともとの計画では二日目、少し上流にある西沢渓谷の散策を予定していましたが、(他に乾徳山の登山口も近い)連日の雨の為、登山は断念せざるを得ませんでした。代わりに近場の道の駅巡りを楽しみました。

ぶどう園、道の駅などで豊富に売られている最盛期の各種ぶどう

川浦温泉 山県館の800年に及ぶ歴史
年表で見る歴史
1. 開湯 – 1194年 (建久5年)
秩父の武将・畠山重忠が夜の夢で神のお告げを受け、温泉を発見したと伝えられています。場所は甲斐国・笛吹川上流、西沢渓谷沿いの標高800mの山中。

2. 戦国時代 – 信玄の隠し湯

戦国時代に武田信玄の命により、武田四天王の一人・山県昌景の元で本格的 な温泉開発が行われました。そのため「信玄公の隠し湯」として知られるようになり、宿の紹介でも「永禄年以来」と記されています。現在の旅館は武田四天王である山県昌景の四男にあたる山県信継の15代目の子孫が経営しているそうです。

3. 江戸時代 – 旅館としての開業 1856年 (安政3年)
現在の旅館の形になったのは安政3年、山県家13代目の信徳が開業させた時です。宿自身も「五百年の歴史を持つ当館」と謳っています。

4. 昭和 – 現在の源泉を掘削 1962年 (昭和37年)
昭和37年にボーリングによって、現在の豊富な温泉を掘り当てました。現在の湯量は毎分1,250リットル、宿の案内では1,300リットルとも言われ、100%源泉掛け流しで全5種の風呂を完備。惜しげもなく大量の温泉が湯舟からドバドバと溢れ出る風情は最高の気分です。

泉質と宿の特徴
• 泉質: アルカリ性単純温泉、泉温43.2℃、pH9.6の低張性アルカリ性
• 効能: 神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性、疲労回復など
• 宿: 31室、収容100人/日の一軒宿。日本温泉遺産を守る会認定宿で、大浴場「薬師之湯」「せせらぎ之湯」、渓谷を望む混浴露天風呂「渓流雅之湯」や貸切露天風呂「絶景之湯」「こぶし之湯」(有料)など、全てが源泉100%かけ流しです。しかも、浴室洗い場のシャワーのお湯も源泉が利用されている。

戦国武将の湯治場から始まり、江戸時代に旅館となり、昭和に現在の源泉を得て今に至る。秩父多摩甲斐国立公園の玄関口でもあり、登山客の拠点としても多くの客に使われている申し分の無い宿です。
また、近場のドバドバ源泉かけ流しの超有名な日帰り温泉「はやぶさ温泉」は火曜日は定休日だった為入れず。次回のお楽しみにしました。

渡り廊下の奥に更に階段があり、下ると露天風呂が現れる

夕食例 – 秋
• 食前酒:オリジナルの甲州ワイン
• 先付:エリンギと蕪といくらのマリネ
• 前菜:秋刀魚のみぞれ煮、栗チーズ紅葉、いちょう柿寄せ、木の子福草焼
• 酢の物:このしろ三色絹田巻
• 造里:季節のお刺身三点盛り – 山梨は海なし県ですがマグロ消費量日本一と言われるだけあって刺身も出ます
• 焼物:富士渓流 山女魚(やまめ)岩塩焼き(頭からガブリっといってくださいとの指示)
• お椀:清流仕立て 鰯つみれ
• 蓋物:二色胡麻豆腐 焼き茄子 蟹
• 台の物:甲州牛のすき焼き – 霜降りの良いお肉が評判
• ご飯:山梨県産 梨北米、赤だし、香の物(田んぼがあるのか心配になる山間地区ですが、梨北米のすっかりファンになりました)
• デザート:牧丘の巨峰

しゃぶしゃぶの甲州牛

朝食膳

 

春は山菜、夏は川魚、秋はきのこや栗、冬はジビエやほうとう風など、季節でメニューがよく変わるのも特徴です。一品一品食事の進み具合に合わて提供されるので、ゆっくり食事を楽しむことが出来ます。
朝食は和定食中心で、炊きたての梨北米と焼き魚、山菜の小鉢など。
量は多めですが、すき焼きの〆にご飯をお願いする人が多いくらい、ご飯が進む味付け。派手な創作料理というより、山里の素材を丁寧に仕上げた、昔ながらの温泉旅館のご馳走という雰囲。2泊目の食事内容は1泊目と異なります。個人的な感想ですが、1泊目より少し豪華になった気がしました。同行したかみさんは同じだよと言ってましたが…質・量ともに大満足しました。わたしが一番感激したのは料理以上に給仕して頂ける従業員の方のとても丁寧な応対です。戦国時代から連綿と続いている気質なのかわかりませんが、他の宿と一味違う応対に心底驚かされました。

都心から川浦温泉山県館までのアクセスは、車と電車の2パターン
1. 車で行く場合 – 一番分かりやすい
中央道ルートが定番
新宿方面から中央自動車道 → 勝沼ICで降りて、国道140号・塩山バイパス経由で約40分。
トータルは渋滞なしで新宿から約2時間〜2時間20分と非常に近い!
駐車場は50台


埼玉・関越方面から
関越道 花園IC → 雁坂トンネル経由で約120分。雁坂トンネルは有料(普通車870円)なので注意が必要。長いトンネルはほぼ直線で、道幅もあり安心して走行できます。なお、山道の最後の数kmは美しい渓谷沿いの細い道になるので、夕方以降は早めの到着が安心です。宿に宿泊後、この秩父経由の140号線ルートを知り、帰りに利用しました。秩父まで57kmと予想外に近いことに驚きました。交通量は少なく道幅も極端に狭いところも少なく便利でした。


2. 電車+バス / 送迎で行く場合
新宿からだとJR中央本線の特急「かいじ・あずさ」で塩山駅までが一番スムーズ。
新宿 → 塩山駅 → 山県館
• 新宿 → 塩山駅: 特急で約1時間20分〜40分
• 塩山駅からの選択肢が3つ:
A. 宿の無料送迎バス – 要予約
一番楽なのがこれです。事前に電話予約が必要です。
• 迎え: JR塩山駅北口発 14:10 / 15:10 / 16:10
• 送り: 山県館発 → 塩山駅北口 10:00発
B. タクシー
塩山駅北口から約20分、4,500円程度。
C. 路線バス
• 山梨市駅から: 山梨市営バス 西沢渓谷方面行きで45分、バス停「川浦温泉前(山県館)」下車徒歩2分
• 塩山駅から: 山梨交通バス 西沢渓谷行きで約50分、同じく「川浦温泉前」下車徒歩2分。季節運行なので事前に運行日を宿に確認が必要です。
電車派なら、行きは特急+送迎バス15:10便、帰りは10:00の送迎で塩山駅、というのが荷物も少なくて一番ゆったりできます。

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