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おすすめ映画|『J.エドガー』(2011/クリント・イーストウッド監督)レオナルド・ディカプリオと名匠との初タッグ!

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『J.エドガー』のあらすじと概要

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2011年の伝記映画。巨匠クリント・イーストウッド監督の32作目の作品、ダスティン・ランス・ブラック脚本(『ミルク』でアカデミー賞を受賞)で、名優レオナルド・ディカプリオがジョン・エドガー・フーヴァーを演じた。

1924年、29歳でアメリカ連邦捜査局FBIの局長に就任し、死去するまで48年間にわたって局長を務め上げた、まさに”FBIの顔”。現場検証、指紋採取、筆跡鑑定、そして捜査情報のデータ化と、現在の犯罪捜査の基礎を築いた功績を残し、国民的英雄と賞賛される。

また、J・エドガーは、カルビン・クーリッジからリチャード・ニクソンまで8人の大統領に仕え、FBIを犯罪撲滅のための巨大組織へと発展させていった功労者。しかし、多くの功績を残した一方で、圧倒的な権力と情報収集力で政治家や活動家の言動を監視。そうした秘密情報を”ファイル”にまとめ、ハリー・トールマン、ジョン・F・ケネディ、リチャード・ニクソンなど、実に8人の大統領に向かってファイルの存在をちらつかせて、”Mr.アンタッチャブル”として彼らを従えるまでの存在にのし上がる。時に強引な手腕が物議をかもしました。また、その私生活は完全に謎に包まれていました。アメリカ史のタブー、そして誰もが恐れたフーヴァーという”怪物”を、初めて真正面から取り上げた本作品では数々の秘密が暴露され、目の当たりにする事が出来ました。

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『J.エドガー』のスタッフとキャストについて

クリント・イーストウッド監督:、92年の監督&主演作「許されざる者」では、アカデミー賞監督賞の受賞を果たす。奇をてらわず、監督としては非常にオーソドックスな演出手法をとりながらも、人が持つ業や背負う人生を見つめる眼差しは常に真摯かつ真剣。実力派監督として、「ミスティック・リバー」(アカデミー賞主演男優賞、助演男優賞受賞)、「ミリオンダラー・ベイビー」(アカデミー賞作品賞、監督賞ほか全4部門受賞)、「チェンジリング」(カンヌ国際映画祭パルムドール候補)、「インビクタス 負けざる者たち」(ゴールデン・グローブ賞監督賞ノミネート)ほか、次々と傑作を発表し続ける。

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レオナルド・ディカプリオ:クリント・イーストウッド監督のディカプリオ評:

レオは常に自分の可能性を広げようとしている俳優だ。常に難しい障害物を用意し、それを乗り越えていく。普通の俳優は、レオのようには努力しない。アクション映画でもやって、楽な生活に安住する。でも、レオはそれを拒否している。とてもスマートな選択だ。なぜなら、いまの彼の年齢ならば、オファーされる役柄の幅がとても広い。選択肢がたくさんあるうちに、自分のスキルをありったけ磨こうとしている。素晴らしいことだと思うよ        (映画.COMから引用)

監督の指摘通りで、ディカプリオは困難な役柄にどんどん挑戦しているところが良いですね。また、どの役も期待以上にこなしてしまい、完璧な映画に仕上げてしまう努力・実力は素晴らしい。

 

ナオミ・ワッツ(エドガーの永年の秘書役):01年デビッド・リンチ監督に抜擢され「マルホランド・ドライブ」に出演すると、アメリカ国内外から演技を絶賛され、スター女優に。翌年には「リング」のハリウッドリメイク「ザ・リング」に、03年にはショーン・ペンと共演した「21グラム」、ピーター・ジャクソン監督の「キング・コング」(05)などに出演。

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アーミー・ハマー(長年従う副長官役):ルカ・グァダニーノ監督作「君の名前で僕を呼んで」(17)でゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネートされた。他「ビリーブ 未来への大逆転」(18)等に出演。

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『J.エドガー』のネタバレ感想

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副長官のクライドが、エドガーに雇われる際、どんな状況下でも毎日昼か夜のどちらかの食事を一緒にするという条件を出します。こんなことが出来る上司と部下の関係は理想的です。しかし、これは稀有ではないでしょうか?家族以上に親密になるには食事を共にすることは最良の方法なんだと思います。

フーバー長官については、以前その名前程度は知っていましたが、48年間もFBI長官の座に君臨した人物であるという事は本作品映画で初めて知りました。当初は共産主義からアメリカを守る為の働きが中心だった様ですが、その後誘拐事件の犯人捜査に尽力しています。但し、マフィアの取締についてはあまり力を行使していなかったようです。

仕える大統領が8人も変わったにもかかわらず、圧倒的な権力と情報収集力で政治家や活動家の言動を監視。そうした秘密情報をファイルにまとめ、歴代の大統領の弱点を掴み『ファイル』の存在をチラつかせることにより、自らの権力の延命を図り続けたというから驚愕の経歴です。

映画内では50年間の場面が所々で時代が入れ替わり、少々混乱させられます。特殊メイクで年寄りになっているシーンは思わず笑いが出そうになります。ディカプリオに言わせると若い頃のシーンより、年老いたシーンでの演技がやはり難しかったようで、かなり慎重に演じていたそうです。

今まで私的な内容についてはタブー視され余り触れられてこなかった内容です。ほとんどの米国人にも余り認知されていないだそうです。クリント・イーストウッド監督により、かなりの部分が明らかにされます。長年のFBI長官としての功罪は色々議論されそうですが、私的な部分について時間を割き、光を当てている本作はディカプリオの熱演で見事に再現されていきます。

但し、監督は映画の中では自ら結論を出すことはしません。J.エドガーとはこういう男だったですよ、皆さんも是非よく考えてみてくださいねぇ…と投げ掛けています。(こんな人物が政治の中枢に48年間つわり続けていた…)

なお、監督の健康維持の裏話として、出演者のアーミー・ハマーが語るところでは、撮影の合間時間がある時には監督は、筋トレをやっていたそうです。本作品以降もほぼ毎年1本のペースで映画を撮り続けており、今年90歳という歳とも思えない活躍振りには本当に驚きます。もっともっと応援したいです。

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最後に

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CIA長官が自らピストルを持ち、犯人逮捕に出向くシーンがあったが、嘗てそんな時代が本当にあったのだろうか? 信じられません。

映画を見ると歴史の裏舞台にも詳しくなり勉強になります。でも、監督や演じる俳優は我々以上にもっと勉強しているんですね…

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