廬山は「蒼潤高逸、秀出東南」と謳われる中国東南部随一の名山であり、中国文化史・宗教史・政治史の上でも独特の地位を占めてきた。また多くの詩人・文学者・画家らが廬山を描いており、中国の山水文化の歴史を凝縮したような存在でもあります。
多くの日本人「廬山」に興味を持たれている方が多いのではないでしょうか? どう行けばいいのか、どう歩いたらいいのか、ここでも迷ったら即C-tripの利用をお勧めします。
山岳信仰の他の山々としては、
などがある
廬山・龍虎山へのアクセス
日程・アクセスルート
1日目 : 21:37長沙東駅 ➢ 南昌西駅着 ➢ 南昌市内(新幹線&リムジンバス 泊)
2日目 : 南昌市内 ➢廬山見学 ➢ 廬山風景区内ホテル(観光バス 泊)
3日目 :天師府・龍虎山見学➢ 南昌市内 (観光バス 泊)
4日目 : 21:26南昌西駅発 ➢ 長沙東駅着 (新幹線)
同じく江西省には廬山より人気のある三清山がある。中国世界自然遺産「三清山国立公園」(江西省)に観光バスツアーで行ってみた回想録
主な見どころ
①花径、廬山天橋、錦繍谷、廬山険峰、千人洞、三畳泉(落差155㍍)、五老峰、牯嶺街(老別荘風景)、 廬山会議旧跡
②老虎山風景区、象鼻山地質公園、十不得、仙水岩葦渓河竹筏漂流、懸棺試吊表演。
ツアーバスに乗るまで
金曜夜会社を退社後、最終の新幹線で長沙から江西省南昌市まで移動しました。南昌西駅からは市内バスにて移動し、在来線の中心駅である南昌駅付近に予約していた錦怡大酒店に宿泊しました。予定通り、集合場所・時間・迎えに来るツアーガイド、バスの色、ナンバープレート等の連絡は前の晩の20:00にありました。南昌市内のホテルに近い集合指定場所から翌朝ツアーバスに乗車する手筈になっています。
7:00出発と早い時間にもかかわらず、同じ目的地である廬山へ行く旅行客なのか、或いは景徳鎮など江西省内の他観光地へ行く旅行客なのか、バス待ちしている人が広場に溢れていました。この周辺は早朝出発する観光バスのちょうど良い発着指定場所となっているのかもしれません、指定されたホテル前の広場には朝食の饅頭、麺類を販売する店が立ち並び大賑わいでした。
5分おきほぼ満員になったバスがどんどん出発し、そこにまた、次の新しいバスが入ってきてガイドが乗客を呼び寄せて点呼するという光景が何度も繰り返されていました。
私は自分が乗るべき観光バスを探しますが、これは連絡が有ったバスの色とナンバープレートの番号だけが頼りです。
過去参加した団体バスツアーではピックアップ時間に大幅に遅れるバスはほとんどありませんでした。但、一部同乗者が集合時間に若干遅れるケースはありましたが、それは40-50人の中国人旅行客が一人も遅れず、集合時間に時間通りに集まる事はまず有り得ないので、仕方がないことです。
予想に反し、ほとんどの中国人ツアー参加者はきちんと時間を順守する人ばかりで、逆に驚きました。
何とか前の晩に連絡を受けていたナンバープレート番号とバスの車体色から乗るべきバスを見つける事ができ、ガイドに名前を告げ乗車しました。
バスの中で、ガイドよりツアー全体の日程に関わる詳細説明が有ります。日本の様に事前にコース、時間表、地図などのペーパーをバス車内で配布する事は一切ありません。10数回参加したツアーで日程表を紙で配られたことは一度もありませんでした。ガイドから受ける口頭説明でコース全体と日程等々を頭に叩き込まねばなりません。
でも、忘れたり、判らなければ何度でもガイドに聞き返すか、必要があればガイドの携帯電話に電話して確認する事になります。
C-trip(携程)で申込時に自分の選擇したツアー概要にコースの日程詳細も有る程度具体的な時間帯と共に行く観光場所も記載されているので、これは参考になります。
但し、注意を要する点は予めHP記載の行動予定と実際の現場でのスケジュールは変更になる可能性がある為、ガイドの説明が「正」となります。若干の変更は日常茶飯事なので注意する必要があります。
「廬山」見学
廬山と言えは、日本の中学、高校の漢文の教科書にも載っていました。東晋の江西省九江生まれの詩人陶淵明が詠った『飲酒』「結廬在人境 而無車馬喧 問君何能爾 心遠地自偏 採菊東籬下 悠然見南山 山気日夕佳 飛鳥相與還 此中有真意 欲弁辨己忘言」(「菊を採る東籬の下、悠然として南山を見る、、、」)がまず思い出されるのではないでしょうか?
実際この詩は陶淵明が廬山に登って読んだのではなく、(南山)廬山を遠方に眺められる九江市近郊にある邸から詠んだものと思われます。学生時代この幽玄な風景描写がたいへん気に入って、日訳を何度も詠んで覚えました。
一方、歴史家司馬遷は実際に廬山に登ったという事です。司馬遷の時代にはまだ登り易い登山道は開かれていなかったと思われますので、たいへん苦労をして登ったのではないかと考えられます。
陶淵明以来、白居易、李白などの詩人に総数4,000首もの詩に詠まれる程、廬山は文人墨客を惹きつける魅力のある山です。日本で言えば、日本人にもっとも親しまれている富士山に匹敵するのでしょうか。
宿泊地は廬山山中牯嶺街の一角のホテルでした。避暑地とはいうもののわたしが訪問した季節はかなり湿度が高く、ホテルの部屋も樹木の鬱蒼と茂る山奥独特の湿気でベッドもジメッとした感じで閉口しました、、、
中華民国元総統蒋介石・宋美鈴夫妻の住んだ別荘が現在もそのままの形で残されており、記念館として参観する事が出来ます。多くの写真が展示されているので往時を偲ぶことが事出来ます。
「廬山」主峰の漢陽峰(標高1,474㍍)を含めた五老峰、三畳泉、仙人洞等の絶景を眺めながら周遊し下山することになりますが、結構急な坂道の連続なので疲れます。
「龍虎山」見学
龍虎山に行く前に立ち寄った「天師府」は1368年創建の道教の寺院です。門前町である参道一帯がレストラン、土産物、特産品売り場となっており、伝統的な古民家が建ち並んでいました。
次に向かうのが今日の目的地龍虎山です。江西省南昌からは140㌔離れた鷹潭市にある山で典型的な丹霞地形で山地水明の絶景の地です。。
「水滸伝」の話の舞台にも出てくる土地で、少し桂林や武夷山にも似ている風情でした。
ここでは、まず観光用筏船に乗って川下りをしました。生憎雨が降っていた為、鬱陶い合羽着込んで船上からの川面景観の鑑賞となりました。合羽を着ると大変に蒸し暑く、雨垂れが一眼レフカメラに滴るので、カメラが水に濡れてしまうのが心配で、折角の素晴らしい景色の鑑賞もままなりません。
景色の鑑賞よりはこんな雨降りの日は早目に筏を降り、濡れないところで休みたいというのが本音でした。
下船後ガイドに先導され、川の対岸の桟橋に下りました。川沿いの大きな岩山の岸壁にへばりついた様に建てられた寺院近くまで石の階段を上り、漸く辿り着いた岸辺では、周辺の少数民族の青年らが演ずるショー見学がありました。
絶壁から吊るされた木の箱の上にロープを伝わって下りてくる妙技を披露(日本伝統の町火消の出初め式風の妙技をハシゴの上でやるような趣向)してくれましたが、現地で見た時は説明が聞き取れなかったので、何をやっているのかさっぱり理解できませんでした。
後で聞いてみると、この地区の古来から伝承される葬式の儀式で、棺桶を絶壁の岩をくり抜いて掘った穴に安置するそうです。岩山の上から棺桶を吊るして、それを掘削した穴に納める儀式の一部を実演して見せてくれた様です。
葬式の様な風俗習慣の儀式の一部を、演技して実演して見学せられるのは初めてです。
非常に珍しい風俗を鑑賞できましたが、結婚式ならばともかく葬式の実演を見せられてもこちらは余り嬉しくありません。やはりいくらなんでも棺桶を観光資源の一部として利用するのは、わたしの個人的な意見としては反対です。
最後に
ようやく廬山を訪れることができました。多くの詩人、画家によって題材として取り上げられている名峰を目の当たりにして、わたしも何かインスピレーションでも浮かばないかと思いましたが無理でした、、、また、古いだけではなく1959年には中国共産党の「廬山会議」が開かれるなど現代史の重要な舞台にもなっています。
廬山のある江西省には陶器で世界的に有名な町「景徳鎮」もあります。また、安徽省「黄山」も比較的近いので是非これら地域と一緒に訪れてみるのがいいかも知れません。
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