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文殊菩薩の聖地・世界遺産 五台山へ太原からバスツアーで行ってきた|海老茶色の僧侶とチベットの弁慶坊主

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2019年に訪問した時の記事を再編集しました。山西省の世界文化遺産・五台山(文殊菩薩の聖地)と、もう一つの世界遺産・平遥古城を、太原発の現地バスツアーで効率よく回る方法を写真と共に追記。

山西省と聞いて思い起こすのは「山西刀削麺」でしょうか?あるいは中国一の石炭の埋蔵量、明・清時代に活躍した「山西商人」でしょうか?三国志の関羽の出身地が山西省運城市であることを知る人は、歴史好きでも少ないかもしれません。

そんな山西省にある世界文化遺産が「五台山」です。地図上では省都・太原と北京のほぼ中間地点。今回は太原から高速道路を利用して観光バスで訪問しました。

■五台山とは?五つの峰に守られた文殊菩薩の聖地
山名の由来は、五つの主要な峰に囲まれていることから。
東台 望海峰 / 西台 掛月峰 / 南台 錦繍峰 / 北台 叶斗峰(最高峰3058m) / 中台 翠岩峰

仏教では文殊菩薩の霊地として信仰を集め、最盛期には300もの寺があったが現在は39の寺、台外の8カ寺と合わせ計47カ寺。平安時代から鎌倉時代の日本僧も訪れた地です。チベット仏教の聖地でもあるため、チベット族の僧侶の姿も多いのが特徴です。

 

 

世界遺産 平遥古城 山西省 現地観光バスツアー

信仰を集める山岳地域の観光地としては

世界遺産 四川省 峨眉山と楽山大佛 現地観光バスツアー

世界遺産 泰山 山東省 現地観光バスツアー

世界遺産 三清山 江西省 現地観光バスツアー

世界遺産 武当山 湖北省 現地観光バスツアー

南岳衡山 湖南省 高速鉄道旅行

などがある。

台外の寺院・尊勝寺の磚塔(せんとう)。唐代にインド出身の僧が文殊菩薩の化身と出会った伝説の地に建つ。下から見上げると八角形の重層の美しさが際立つ

五台山全景

小高い丘の上から望む世界遺産・五台山の全景。中央にそびえるのは塔院寺の大白塔、手前の黄色い屋根は菩薩頂。周囲を五つの峰に囲まれた文殊菩薩の聖地の中心部

尊勝寺の僧の説明を熱心に聞き入るツアー客
尊勝寺境内
尊勝寺入口

「五台山」へのアクセス

1日目:17:00長沙空港発 → 19:00太原空港着(CZ3791)
2日目:太原 → 五台山(現地観光ツアーバス)
五台山は太原の北方230km、忻州市に位置。主な見所は殊像寺、広化寺、七佛寺、尊勝寺、晃通寺、菩薩頂など。C-trip(携程)の現地バスツアーを利用。平遥古城は太原の南方83kmなので、五台山と平遥をセットで回るのが最も効率的です。北京から太原まではフライトで1時間20分。

■五台山の見学記・自由すぎる坊さんたち
五台山の第一印象は、レンガ色(海老茶色)の僧侶服を着た坊さんの数が物凄く多いこと。町を歩く僧侶、タクシーで運転手と値段交渉する僧侶、レストランで家族と食事を楽しむ僧侶、道を歩きながら携帯電話を使う僧侶まで。厳しい修行のイメージを覆す、驚きの自由度でした。日本の寺とは全く異質です。

「五台山」の見学

 参加メンバーが40余名ともなると、同じツアーメンバーも、何らかの特徴があり直ぐ覚えられる人と、何度顔を合わせても覚えられない人がいるものです。

 10人掛けテーブルで一度一緒に食事をしたことがある人でも、見掛ける度に「我々の同行ツアーメンバーだったかな?」と覚えられない人も結構いるものです。中国人は同じ様な顔をした人が多いです。日本人も中国人にそのように言われているかも知れませんが、、、

 ツアー参加者には目印となる、ワッペンでも渡され胸に付けたこともありました。これは同じツアー参加者である事を見分けるのには非常に便利でした。でも、一般的には余りバスツアーでは普及しておらず、ツアー参加者はガイドの持つ旗のもと、集合時間に集まってくるというスタイルが参加したツアーでは一般的でした。

五台山は2009年に登録された世界文化遺産で文殊菩薩の聖地と言われています。

 五台山の第一印象はレンガ色(海老茶色)の僧侶服を着て修業している坊さんの数が物凄く多いというものです。町を歩いている僧侶、何人かでつるんで散策を楽しむ僧侶、タクシーに乗ろうして運転手に行き先を指示している僧侶、五台山の僧侶は厳しい修行を積んでいると思われますが、レストランでご家族やご友人と思われる方々と食事をされている僧侶の姿も見かけました。厳しい修行の合間の、ごく自然な日常の風景なのかもしれません。これは日本の寺に行って見られる光景とは全く異質のものだと感じました。

 私の固定観念では修行中の僧侶は乗り合わせてタクシーに乗らないし、まして乗る前に運転手と値段の交渉はしない、町の食堂では食事もしない、道を歩きながら携帯電話を使用しない。厳粛な修業を目指す姿を思い描いていましたが、五台山では全く違いました。私の固定観念では修行中の僧侶は…厳粛な姿を思い描いていましたが、五台山では違いました。タクシーで移動し、食堂で食事をし、携帯電話で連絡を取る。漢伝仏教とチベット仏教が併存する五台山ならではの、現代的で生活に根ざした信仰の姿を垣間見た気がしました。もし衣装がなければ一般の方と見分けがつかないほど自然でしたが、これもまた五台山のリアルな日常なのだと感じました。

  また、五台山はチベット仏教と普通の仏教が併存しています。チベット出身の僧侶は非常に体も大きく、チベットの紫外線で日に焼けて顔も真っ黒で頑健な弁慶の様な僧侶を多数見掛けました。

  五台山の地形は手の平の中に寺が立ち並び、周囲を五本の指に見立てられた5峰に見守られている場所に展開された仏教聖地を形成しています。

  今回参加したツアーは標高3000㍍の最高峰の登頂を目指すものではなく、五台山の何カ所かの有名な寺を見学し、同地区に宿泊し、翌朝五台山一帯を眺望する小高い丘の上まで登るものでした。

 滞在中の自由行動時間を利用して、ツアーコースに含まれていなかった中小の寺は入場料も払う必要はなく、自由に参観できるので歩きました。これらの、観光コースから少し外れた小規模の寺は参拝客もほとんどなく、ゆっくり訪問することが出来る穴場です。興味のある人にはお勧めです。

 五台山から29㌔南西に離れた所にある尊勝寺(台外という)には観光バスで立ち寄りました。この寺は唐代にインド出身の僧が「文殊菩薩」が住むと伝えられる五台山にやってきて、文殊菩薩の化身と出会った場所に寺を立てたと伝えられています。寺で修行中の僧の一人が内部を1時間位非常に懇切丁寧に案内してくれたのがとても印象的でした。

■あとがき・太原での盗難被害と注意喚起

 教訓:ブッフェでは貴重品は必ず身につけて
五台山の素晴らしい写真をお届けしてきましたが、最後に太原での苦い経験も共有します。ほんの少しの油断が、2-3千元の被害に…。皆さんはぜひ財布・パスポート・スマホは常にポケットに、と肝に銘じてください。

 

わたしは旅行で訪問する前、太原に何度か出張出来ていましたが、その時太原のホテルでの盗難事故に遭いました。これはバスツアーに参加した時の事故ではなく、会社の同僚との同宿したホテルで起きたものです。

 朝食にブッフェを利用中、カバンを席に置放した為、私の周囲にいた客(胡散臭い僧侶の衣装を着た坊さんが最も怪しいと今でも睨んでいます…わたしは”偽坊主”とおもっています)にカバンの中に入れておいた財布から現金のみ2,3千元を抜き取られる被害に遭いました。幸いな事に、財布やパスポート、クレジットカードは抜かれていませんでした。

 周囲の他のテーブルにも坐って食事をしている客が何人かいたので、他人のカバンから現金だけを抜き去られることはないと高を括っていました。犯人の大胆な手口に驚かされます。

 これはカバンを置きっぱなしにするという自分の不注意・油断による被害です。まさかきちんとしたレストランで被害に遭うことはあるまいという気の緩みがあったような気がします。

 レストランでは気が付かず、食事後部屋に戻り、財布の中身を確認した時、あるはずの現金が全て無くなっている事に初めて気付きました。

 最初これは真夜中、わたしが寝ている間に誰かが部屋に忍び入り、財布から現金を抜き取られたのではないかと考えました。一緒に同じホテルに宿泊していた同僚の意見では、外部から泥棒が部屋に侵入する事はまず有り得ないし、部屋の合いカギをもっている従業員でも、まさかそこまで大胆に客が寝ている部屋に侵入するという行動をする人間はいないときっぱり否定されました。

 やはり、席の近くのテーブルに座っていた、あの胡散臭い坊さんが犯人だろうと今でも思っています。

朝食ブッフェでテーブルを離れる際は貴重品の管理はきちんとした方が良いです。また、今後財布、パスポート、携帯電話はちょっとした短い間でも肌身離さない事を肝に銘じました。【注意喚起・重要】

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