今年9月ようやく念願の大朝日岳に登頂できました。同じ山形県内の飯豊連峰には30数年前の11月に2泊3日で初雪時に登ってから、既に30年が経過してしまいました。当時、一緒に登った仲間と「朝日連峰」も良い山なので近い内に是非登ろうと話した記憶があります。まさに光陰矢の如しです。
また、テントを持参し2,3泊掛けて縦走すれば、「朝日連峰」本来の良さをもっと体感できたかもしれません。今回は単独行、古寺鉱泉に2連泊し、大朝日岳のピークハントを実行しました。多少物足りなさはありましたが、仕方がありません。紅葉シーズンには少し早過ぎましたが、素晴らしい朝日連峰の一端を垣間見ることが出来ました。また、百名山98座目の登頂を果たすことができました。
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「大朝日岳」 へのアクセスルート
東京より東北自動車経由山形県米沢市へ 国道287号を北上し、一般道をナビに従い一路古寺鉱泉長陽館へ。なお、古寺鉱泉付近の県道能走行については道路幅が極端に狭い箇所も何か所ある為、工事車両等との離合の際は注意が必要。
(古寺口ルート参考コースタイム)令和1年9月19日
古寺鉱泉4:10 ➡ 一服清水5:30 ➡ 古寺山6:28 ➡ 大朝日岳8:23 ➡ 銀玉水9:09
➡ 小朝日岳10:45 ➡ 古寺山11:30 ➡ ハナヌキ分岐12:47 ➡ 古寺鉱泉14:00着
(行動時間:10時間)
「大朝日岳」のおすすめポイント
古寺鉱泉長陽館
大朝日岳登山基地として貴重な一軒宿である。昭和12年築の古い建物で、古寺川沿いにひっそりと建つ。宿の主人から登山情報などを懇切丁寧な説明を聞くことが出来たのでたいへんあり難い。特にルート上3か所ある水場の内最初一服清水と三番目の銀玉水は水量が豊富で問題なし、銀玉水の水質は抜群で朝日連峰随一のおいしさとの説明があった。実際その通りで、2番目の三沢清水は水が出るには出ていたが水量が極めて少なかった。鉱泉は冷泉の為、薪を使った沸かし湯、いまどき貴重なお風呂。電気は自家発電で20:00消灯。
食事は全員が揃い、一緒に食べるが地元の地酒の晩酌がすすむ頃ご主人夫婦も話に加わり大変に盛り上がった。提供されるコメも野菜もご子息が生産されるものとの事。ブランド米の庄内米が非常に美味しかった。
分かり易い登山ルート
往復10時間の歩程を考慮しまだ夜明け前の4時に出発したが、懐中電灯の明かりでもはっきりわかる登山ルートが続き、暗がりでも道に迷う事は一切なかった。ハナヌキ峰への分岐、一服清水で水を飲んだ後、古寺山まであっという間に突き抜け尾根にでる。
稜線・大朝日岳からの大パノラマ
小朝日岳の頂上は右巻道に逸れ、しばらく行く大朝日岳はもう目の前に迫ってくる。尾根につき上げてからは左手に「中ツル尾根」全容、正面から右手には龍門山、西朝日岳から中岳の主稜稜線がくっきりと見えてくる。
稜線では全く感じることのなかった強風が頂上付近では猛烈な勢いとなり、立ってい居られない程の風速を感じました。頂上の滞在した時間は1,2分でしたが、登って来るまで汗が風に急速冷却され体温が急激に奪われた為、凍り付くような感覚を覚えました。
頂上直下の大朝日小屋で一時風を避けていましたが、体の震えが収まらず小屋に避難しました。前日古寺鉱泉のご主人に大朝日小屋は現在はまだ管理人がいるので、万一何かあれば小屋に入ることは可能と教えられていたので、ここでしばらく休息をとり、一息つくことができました。
頂上付近での烈楓で急激に体温を奪われた為、手指や顔の皮膚の感覚が全くなりました。小屋があって本当に助かりました。一時はどうなることやらと…
一服清水・銀玉水など豊富な湧き水
銀玉水は稜線直下にもかかわらず水量は豊富、いったいどこから流れ出してくるのか不思議に思います。
最後に
古寺鉱泉に2泊した翌日、山形最後の締めくくりにかみのやま温泉♨(二日町共同浴場)で日帰り入浴に立ち寄りました。非常にシンプルな「銭湯」で料金も150円と格安。無色透明で、わずかに鉱物臭と塩味がする弱アルカリ性の温泉、毎日気軽に入れる地元の方々本当に羨ましくい本当にいい温泉です。
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