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おすすめ映画|『黒い司法 0%からの奇跡』 マイケル・B・ジョーダン主演映画レビュー

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黒い司法 0%からの奇跡のあらすじと概要

最近の映画『スキャンダル』は男女平等、セクハラ問題を扱った実話の映画であった。『パラサイト』、『ジョーカー』は貧富、格差問題から生まれた問題を扱っていた。『リチャード・ジュエル』は本作品と似ているが誤認逮捕による冤罪を晴らす問題を取り扱っている。これら人気を博している近頃の多くの映画は注目を集めている社会問題を取り扱い、鋭く問題の核心を暴くことで顧客の支持を得ている様に思う。

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本作品も冤罪の死刑囚たちのために奮闘する弁護士ブライアン・スティーブンソンの実話を、「クリード チャンプを継ぐ男」「ブラックパンサー」のマイケル・B・ジョーダン主演で映画化したヒューマンドラマとなっている。

黒人への差別が根強く残る1980年代の米アラバマ州。犯してもいない罪(18歳の少女を殺害した)で死刑宣告された黒人の被告人ウォルターを助けるため、大学を卒業したばかりの新米弁護士のブライアンが立ち上がる。ウォルターは逮捕され当初は、逮捕は何かの間違いで話せば事実が明確になり釈放されるものと信じていたが、結局碌な裁判も受けられず、一方的なひとりの事実無根である虚偽の証言により死刑宣告を受けてしまう。

ブライアンは過去の調書、記録などを綿密に調べた結果、ウォルターは無実である事を確信する。冤罪を晴らし無罪を獲得する為に命懸の戦いが始まる。ブライアンは仕組まれた証言や白人の陪審員たち、証人や弁護士たちへの脅迫・いやがらせなど、数々の困難に直面するが乗り越えていく。

監督は「ショート・ターム」「ガラスの城の約束」のデスティン・ダニエル・クレットン。主人公の弁護士ブライアンをマイケル・B・ジョーダンが演じるほか、ブライアンが救おうとする被告人ウォルター役をオスカー俳優のジェイミー・フォックス、ブライアンとともに法律事務所で働くエバ役を、クレットン監督とは3度目のタッグとなるブリー・ラーソンが担当している。

黒い司法 0%からの奇跡のネタバレ感想

ストーリーとテーマについて

北部のハーバード大学を卒業したばかりの新人黒人弁護士ブライアンは彼の指針である「助けを必要とする人の弁護」の為、北部での弁護士としての成功の道を取らず、わざわざ人種差別が色濃く残っていた南部「アラバマ州」にやってきた。矛盾だらけの裁判の結果に正義感を盾に激しく戦うが「真実」を突き付けても現実はそう簡単に覆すことが出来ない。

弁護士として依頼人と面会する為、刑務所の入り口で、「弁護士」であるにもかかわらず全裸での身体検査を受けなければならないという屈辱を受ける。これは黒人に対する人種差別だと思われる。

また、死刑囚として死刑執行日を待っているウォルターに「黒人は生まれながらにして有罪」という完全に諦めきったセリフを吐いている。彼はブライアンより以前の弁護士は口だけでは助けると言うが、結局何の力にもならず、何をしても死刑宣告は翻らず、金だけもらって姿を消した事で、「弁護士」に対して大きく不信感を募らせていたのだ。

しかしながら、ブライアンがウォルターの家族や仲間をわざわざ訪ねて直接話を聞いたり、弁護費用は不要だという事を聞いて、だんだん「もしかしたら少しは力になってくれるかもしれない」という心境に変化し、それが徐々に確信に変わっていく。

それにしても今ではアメリカの黒人3人の内1人は刑務所に入った経験があるという犯罪率の高さはやはり病んだアメリカの一面を表している様に思われる。また、最近の『グリーンブック』(18)などでも南部の人種差別問題が取り上げられているように何度も同じテーマで繰り返し映画かされているという事は、状況は以前とまったく変化が無い根強い偏見が存在し続ける事を語っている。

キャラクターとキャストについて

アステイン・ダニエル・クレットン監督1978年マウイ島生まれ、母親は日系アメリカ人。2012年、長編デビュー作品『ヒップスター』を手がける。2013年、ブリー・ラーソン主演の長編映画『ショート・ターム』がSXSW映画祭でプレミア上映され、審査員賞と観客賞を受賞。

マイケル・B・ジョーダン(ブライアン弁護士役):1987年米カリフォルニア州生まれ。ジョシュ・トランク監督のSFアクション「クロニクル」(12)を経て、ライアン・クーグラー監督の「フルートベール駅で」(13)で一躍ハリウッド期待の若手俳優として注目を浴びる。トランク監督がメガホンをとったマーベル×20世紀フォックスの「ファンタスティック・フォー」(15)でもコラボレート。シルベスター・スタローンの代表作「ロッキー」シリーズの新章「クリード チャンプを継ぐ男」(15/ライアン・クーグラー監督)では、ロッキーの盟友アポロの息子アドニス・ジョンソン役でスタローンと共演した。

ジェイミー・フォックス(ウォルター役):1967年米テキサス出身。1992年「トイズ」でスクリーンデビュー。96年から5年間続いたTV番組「ジェイミー・フォックス・ショー」で人気を博す。04年、ジャズシンガーのレイ・チャールズを熱演した伝記映画「Ray レイ」でアカデミー主演男優賞、「コラテラル」で同助演男優賞のにノミネートされ、主演男優賞に輝いた。

ブリー・ラーソン(弁護士事務所で働くエバ役):映画「ショート・ターム」(13)などで若手の実力派女優としての評価が高まり、「ルーム」(15)でアカデミー主演女優賞を初ノミネートにして受賞する。その後、自身の主演作「ユニコーン・ストア」(17)で映画監督デビュー。マーベル映画初の女性単独主演作「キャプテン・マーベル」(19)のタイトルロールに抜てきされ、「アベンジャーズ」シリーズ第4作「エンドゲーム」(19)にも出演した。「ショート・ターム」のデスティン・ダニエル・クレットン監督とは、「ガラスの城の約束」(17)と「ジャスト・マーシー(原題)」(20年全米公開予定)でもタッグを組む。尚同じくタッグを組む『キャプテン・マーベル2』が既に正式に始動開始との情報あり。

まとめ

結論は題名から判断して分かり切っているのだが、裁判長に無罪と宣告された瞬間の喜びに思わず泣いて喜びそうな感動を覚えた。正義は強いとはいうが、正義を貫き通すには強い意志と覚悟、勇気が必要な事が分かる映画だと思う。わたしの評価は96点。

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