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おすすめ本|『業界破壊企業』斉藤徹著(光文社新書)/恐るべき新興企業、第二第三のGAFA候補を紹介!

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おすすめ本の紹介
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「業界破壊企業」をなぜ読んだのか?

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GAFAの次に登場する第二のGAFAに非常に興味があり、本書を手に取ってみました。冒頭2019CNBCディスラプター50社リストが添付されており、それを見るとユニークなアイデアで急成長を遂げているイノベーション企業の世界ランキングが良く分かります。アメリカNBC系ニュース専用放送局CNBCが毎年発表しているランキング表です。金融関係、投資会社が作成した一覧表ではなく、TV放送局がまとめている資料ということもユニークで驚きましたが、中身にはもっと驚かされました。興味深い、既にかなり大きく成長している企業もありますが、将来的に非常に楽しみな企業ばかりが並んでいます。

まず、中国系の何社かがランクインしておりアジア勢として善戦している様に思えるものの、圧倒的多数を占めるのはやはりアメリカの企業です。しかも、カリフォルニアに本社を置く企業が多数派です。No.1のINDIGO Ag社は初めて聞く名前ですが、業種はなんと農業。No.2は中国のDIDI CHUXING(滴滴出行)この会社は数年前から実際、駐在していた中国でタクシー代わりに良く利用していましたので、会社名もサービスの利便性もは良く知っていました。今や業界破壊企業ランキング世界2位とは驚きました。後の40何社は名前も聞いたことがない会社ばかりですが、何社かピックアップしてその内容をかいつまんでみたいと思います。

「業界破壊企業」を読んだ概要・感想

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「デス・バイ・アマゾン」という言葉は、アマゾンの業務拡大によって、業績の悪化が見込まれる企業や業界のことを言うらしいですが、同じような現象がさまざまな業界で現在起きつつあるとのことです。ウーバー、エアビーアンドビーなどが有名なところ。 業界秩序や商習慣にとらわれず、斬新なビジネスモデルで驚くべきスピードで顧客を獲得している企業、すなわち「業界破壊企業」であす。本書では22の業界破壊企業をピックアップして徹底的に解説されていました。全部を紹介する時間はないので、以下何社か取りまとめました。

NO.11 トラック版Uberと言われる「CONVOY」社。「アメリカのトラックの40%は運送後の空っぽの状態で走っている。更に、非効率的なスケジュールのせいで、何もせずに止まっている時間が大量にある」状態に目をつけ、物流ニーズのマッチングする仕組みを考え出した会社です。トラック輸送業界という在来型ビジネスモデルの世界に革新的なプラットフォームを持ち込み、攻勢を掛けようとしています。

NO.35 不動産をオンラインで買取販売する「OPENDOOR」今や日本でも不動産情報はネットで検索して、選べる時代ですが、この会社のユニークなところは、「家を売りたい人からまず物件を買い取って、その後、転売する」というサービスを提供している事です。更に、同社のユニークなサービスは買い取った後も「30日間キャッシュバックサービス保証」を付ける事で、住んでみて気に入らなければ全額返却に応じるというものです。その上、中古物件では各種設備の不具合に備えて一般的には1年間の保証はありますが、同社は2年間の保証を付けています。

NO.48 農作物の鮮度が長持ちする様にパウダーでコーティングする技術を開発したAPEEL SCIENCE社。コーティングされていないイチゴは三日もすれば、カビが生えてきますが、コーティング処理すると5日たっても殆んど変化は現れないという優れものです。コーティング剤は完全に自然由来のもので、人間には一切無害はありません。「世界の食糧危機問題を解決する」「フードロスを解決する手段のひとつになる」と大変期待されている技術のひとつです。

NO.42 認定ホワイトハッカー約1500名を擁し、脆弱性を診断するセキュリティー検査会社 SYNACK社。通常、セキュリティ会社の担当者が敢えて似非攻撃を仕掛けて脆弱性、問題点を確認するものですが、同社は似非攻撃を外部の1500名のホワイトハッカーに行わされるというもの。何らかの問題を発見した場合は問題の大きさ、重要性に応じて報酬を支払うという成果方式を採用しています。ハッカーの攻撃に対処する為には実際にハッカーにテストしてもらうのが一番という発想だそうです。顧客にはアメリカ国防総省や国税庁もいるということで、会社の機能は余程優れているものと思われます。

著者は最終章で、現在の世の中は、「利益」「拡大」「効率」といった「20世紀的な価値観」から離れ、「優しい気持ち」や「幸せな体験」あるいは「わくわくの追及」を心理的なエネルギーとしたスタンスで事業を始める増えてきたのではないかと述べています。そして物質的な価値観を超え、人々の幸せを追求する新しい事業創造を「ハッピーイノベーション」と呼びたいと述べています。そのいくつかの例を挙げていますが、続きはどうか本書を手に取られ、実際に読んで頂ければと思います。

世間の一般的な意見はどのようなものがあるか?

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多数の意見が分かり易い解説書であると絶賛しています。ワクワクしながら読めるとの意見が多数でした。

この本では複数のイノベーティブな企業が紹介されていて、それらがどのようにイノベーティブなのかとてもわかりやすく解説されている。イノベーションという言葉は当たり前のように耳にするが、この本を読むまでは、実際のところふんわりした理解だった。イノベーションを起こすことは難しいことではなく、ワクワクすることと前向きな気持ちになった。知識を得るだけの本ではないと思う。

同じ作者のおすすめの本はあるか?

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専門分野はイノベーションと組織論。30年近い起業家経験をいかし、Z世代の若者たちとともに、実践的な学びの場、幸せ視点の経営学とイノベーションを広めている。本書『業界破壊企業』(光文社)以外には、『再起動(リブート)』(ダイヤモンド社)、『BEソーシャル!』(日本経済新聞出版社) 『ソーシャルシフト』(日本経済新聞出版社) など著書多数。

最後に

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まだまだ創業・起業のネタは尽きないのだなぁという印象を強く持ちました。それにしても、中国でUberの車に乗った時の第一印象は強烈でした。とにかくとても早い、料金が安い、車が綺麗、使い方が簡単で一度使ってすぐ虜になりました。日本ではタクシー業界の規制、社会的な問題もあり、流行らないかも知れません。それにしても、中国国内での普及の猛烈なスピードにはびっくり仰天したものです。一般大衆の隠れたニーズに気が付けば、そこから新たな「イノベーション」の種が見い出せると思いました。

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