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おすすめ映画|『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012/クエンティン・タランティーノ監督・脚本 ウェスタン映画

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『ジャンゴ 繋がれざる者』のあらすじ・概要

RENE RAUSCHENBERGERによるPixabayからの画像

南北戦争直前の1858年、アメリカ南部。黒人奴隷として売りに出されたジャンゴ(ジェイミー・フォックス)は、元歯科医の賞金稼ぎでキング・シュルツ(クリストフ・ワルツ)と名乗るドイツ人に買われる。差別主義を嫌うシュルツはジャンゴに自由を与え、賞金稼ぎとしての生き方を教える。ジャンゴには奴隷市場で離れ離れとなってしまった妻ブルームヒルダを探す目的があった。2人は賞金を稼ぎながら彼女の行方を追うが、やがて残忍な領主として名高いカルビン・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)の大農園にブルームヒルダがいるということを突き止める。

タランティーノと初タッグとなるレオナルド・ディカプリオが、極悪領主キャンディを演じる。主人公ジャンゴにジェイミー・フォックス、ジャンゴと行動をともにする元歯科医の賞金稼ぎシュルツは「イングロリアス・バスターズ」のクリストフ・ワルツ。更に、カルビンに従う執事は、最悪かつ最凶のスティーブン(サミュエル・L・ジャクソン)の存在感が圧倒的で映画を盛り上げている!

本作品は第85回アカデミー賞で作品賞ほか5部門にノミネートされ、助演男優賞(クリストフ・ワルツ)と脚本賞を受賞した。

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『ジャンゴ 繋がれざる者』のスタッフとキャストについて

USA-ReisebloggerによるPixabayからの画像

クエンティン・タランティーノ監督:監督が撮りたかった念願の西部劇(ウエスタン)、黒人ヒーローを描くとい言う異色の映画だが観客はとても楽しめる。根底にあるのは、同じく黒人奴隷である元妻を探し出して、自由の身にする事、某誌インタビューでは『仁義』という言葉を使っていたのは驚きです。アメリカ映画で奴隷制度の実態を描くことは基本的にタブーでしたが、タランティーノ監督は果敢に挑戦し、この壁を見事に破り、商業的にも大成功を収めた娯楽作品となっている。

ラストの方では監督自身もしっかり鉱山会社社員として役者振りを発揮している…

ジェイミー・フォックス:04年、殺し屋の運転手をするハメになったタクシードライバーを演じたマイケル・マン監督の「コラテラル」では、主演のトム・クルーズに負けない存在感で強烈な印象を残し、同年、“ソウルの神様”レイ・チャールズの伝記映画「レイ」に主演、まるでレイ・チャールズ本人が乗り移ったようだ、とさえ評されるほどの神懸かり的演技を披露、各方面から大絶賛される。

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クリストフ・ワルツ:2009年、本格ハリウッド・デビューとなったクエンティン・タランティーノ監督作「イングロリアス・バスターズ」では狡猾で残忍なナチス将校を怪演、大絶賛され、カンヌ国際映画祭男優賞の受賞他各映画賞を軒並み制覇し、アカデミー賞助演男優賞も獲得。そして、再びタランティーノ監督と組んだ本作品「ジャンゴ 繋がれざる者」で2度目のオスカー助演男優賞の快挙となる。

レオナルド・ディカプリオ:初めての悪役を演じるが、芸域を広げた感がある。彼が演じるムッシュ・キャンディは、南部で4番目に大きな綿花農園を所有するサディスティックな農園主。その農園の中で彼は皇帝の様に振る舞い、奴隷を死ぬまでお互いに戦わせ、それを見て喜ぶ極悪人振り。これまでのレオファンの多くは目を背けたくなるシーンの連続です。

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『ジャンゴ 繋がれざる者』ネタバレ感想・見どころ

RENE RAUSCHENBERGERによるPixabayからの画像

ちょっと前のTV番組で、映画は殆んど毎晩見る事が出来たものです。数多くの西部劇を見る事が出来ました。『続・荒野の用心棒』(1966/セルジオ・コルブッチ監督、フランコ・ネロ主演)等西部劇は、かなりの回数を再放送で見る事が出来たので、日本人の(マカロニ)ウェスタンファンは非常に多いと思います。クウェンティン監督も西部劇の大ファンであったらしく、日本訪問の際は、西部劇の古いサウンドトラック盤20枚を見つけ、ニコニコ顔で買って帰って楽しんだそうです。彼の20作目にして漸く西部劇を撮影することが出来た様です。

そんな強い思いがあった西部劇です。監督の作品は元黒人奴隷が、ある切っ掛けで「自由人」となり、賞金稼ぎ役として活躍する極めて異色な作品となっています。筋としては西部劇の王道である、主人公やその仲間が散々痛めつけられ、その困難をなんとか乗り越えて、その仕返しをやり遂げ、拍手喝采でラストを迎えるという王道のパターンを踏襲しています。

意外なのはレオナルド・ディカプリオの極悪非道の領主キャンディです。レオ様ファンの多くもドン引きとなる役どころではないでしょうか! 彼がこの役をよく引き受けたものだと感心しますが、何か深い訳があったに違いありません。本作品はレオナルドと監督の初めてタッグ作品となりますが、監督の映画に出演することに以前から憧れていたとも言われています。

物語は進みますが、メインストーリーは主人公ジャンゴの生き別れて、別々に売り飛ばされた妻であるケリー・ワシントン演じるブルームヒルダがジャンゴの元に無事帰ってくるのかハラハラドキドキさせられます。観客全員が彼女の無事を祈るストーリー仕立ては単純ですが、期待は高まります。そこに強引に立ち塞がるのが極悪非道のご領主様であり、また、その太鼓持ち役の凶悪な悪党執事のスティーブン(サミュエル・L・ジャクソン)です。演技力が抜群過ぎて、ギョロ目で執拗な猜疑の目でにらまれブルームビルダは蛇に睨まれた蛙同然です。最後に監督自身が鉱山会社の雇用人役でしっかり出演していました、これには驚きました。         

165分と少し長いですが、まったく長さを感じることのなくストーリーに没入させられまいた!超過激なシーンも多数ありますが、娯楽映画と割り切って見る分には痛快そのものです。

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最後に

skeezeによるPixabayからの画像

米国南部が舞台の『西部劇』、少し異色ながらかなり楽しめる作品です。

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