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おすすめ本|『血圧を最速で下げる 老化を防ぐ「血管内皮」の鍛えかた』 奥田昌子著(幻冬舎新書)

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『血圧を最速で下げる 老化を防ぐ「血管内皮」の鍛えかた』のあらすじ概要

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裏表紙による本書の解説文の内容です。

「減塩すれば血圧は下がる」「少し高いほうが長生きする」「上と下の差が大きければ大丈夫」は全部ウソ! 日本人の半分は塩で血圧が上がらない体質だし、血圧は少しの上昇で血管を傷つける。上下の差は65を超えると危険信号だ。本書では血圧を最速で下げる方法を最新研究から明らかにする。また血圧が上がると血管内部の膜(血管内皮)が傷つき劣化して、それが生活習慣病や全身の老化を招くとわかってきた。血管内皮を再生させて血圧を下げる食事や運動、生活習慣をていねいに解説。

わたしは現在高血圧の薬を処方され、かなりの期間のみ続けています。薬の御蔭か、ほぼ高い方の血圧は120台、下は80台で推移しています。血圧に関するTV番組、雑誌、本は結構注意深く見たり、読んだりする機会が多かったのですが、どれも同じような内容でその時は理解するものの、何日か過ぎると、ほぼすっかり忘れてしまい、元の生活態度、元の食生活に戻ってしまうものです。

今回も、書店で書棚の前を通り掛かり、たまたま書棚の中に目の付く表題の本書があったので、手に取ったものです。上記の裏表紙の言葉に誘われ購入してみました。

健康診断で高血圧と診断され長期間経過しているので、既に「最速」で血圧を下げる必要性もないのですが、表紙帯に踊っていた殺し文句『高血圧に薬はいらない』という言葉は、かなりインパクトの強い言葉だったと思います。これは本当だろうかと大変興味を引かれました。

読み進めてみたら分かり易い内容で、記載内容は実際に自分の生活にも、無理なくすぐ取り込めそうな内容も多く大変参考になりそうでした。ざっくりと以下項で本書の内容トピックスの一部をまとめてみましたので是非参考にして見てください。

他健康関連 感想分投稿記事はこちら: 

感想|「免疫力を強くする」宮坂昌之著/新コロナウイルスに打ち勝つ唯一の方法! 

医者が教えるサウナの教科書 加藤容崇著 感想

 

『血圧を最速で下げる 老化を防ぐ「血管内皮」の鍛えかた』の感想

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1 高血圧が良くないのは何故か? 高血圧は血管の壁を傷つけるから問題なのです。怖いのはやはり脳出血です。しかも、高血圧だけでは自覚症状は起らないので注意が必要の様です。さらに、脳梗塞は現在では脳血管障害の80%近くを占める非常に危険な病気となっています。脳梗塞患者の90%が高血圧患者という恐ろしいデータもあるそうです。

2 高血圧により動脈硬化が進行すると壁が厚くなり、血液の流れる部分が狭くなります。当然血圧は上がります。高血圧が血管の壁を老化させるだけではなく、壁の老化が血圧を更に上げる悪循環に陥ります。さらに、血圧が高いと老化が進む為、寿命が短くなる可能性があると指摘されています。と、まぁ耳に痛い内容ですが、高血圧には気を付けなければなりません。

3 高血圧の原因といえば、嘗ては塩分の取り過ぎと考えられていましたが、昨今の高血圧の原因は肥満による高血圧が増えているそうです。

4 血液の塩分濃度は常に一定に保たれているそうです。血液1リットルには塩9グラムが溶けている事から、ラーメン一杯(塩9グラム)を食べると血液が1リットル増えて、体は塩分濃度を調整するそうです。更に塩は直接血管の壁の機能を低下させることも明らかになっています。減塩の方法としては、料理を薄味にする等工夫もありますが、手っ取り早く確実な方法として飲む味噌汁の量を半分にするとか、食事の量そのものを「腹八分目」にして20%の塩分をカットするとか、とんかつソース等は直接料理に掛けず、小皿に取り、そこに料理を付ける等細かい対処方法の例が挙げられています。

意外に塩分量が多いのが、食パンです。4枚切りの食パン一枚あたり約1.2グラムもの塩を使っているそうです。親子丼は3.4グラム、一見塩とは無関係と見えたミックスサンドにも2.3グラムも塩が含まれています。怖いのは外食や加工食品が続くと塩味を感じる力が麻痺してくるそうです。そして普通の味付けだと美味しく感じなくなるというのも困りものです。

5 体内の塩を減らすもう一つの方法(塩が体内から早く出ていくようにする):野菜と海藻、大豆、キノコに多く、魚や果物に含まれるカリウムは余ったナトリウムと一緒になり体内から出ていくそうです。但し、果物は注意が必要です。果物に多く含まれる果糖は血圧を上げる作用もある事が分かっています。

100グラム当たりカリウムを多く含む食材としては、小松菜、ホウレン草、春菊、カボチャなどの野菜、昆布、ヒジキなどの海藻、大豆と納豆、エリンギ、松茸などのキノコ、とろろ芋や里芋などのイモ類です。特に旬の野菜にはカリウムの含有量も多くなります。

6 食事以外に血圧を下げる確実な効果の方法は「ややきつい有酸素運動」と指摘しています。運動のポイントは、「出来れば毎日」「30分以上」行う事がポイント。歩く、走る、自転車に乗る、泳ぐが代表的なものです。有酸素運動の中でも足を動かす運動が優れているのは、足には起きな筋肉が集まっているからです。

等々…

ライザップゴルフ

 

最後に

高血圧の恐ろしさも良く分かりましたが、対処方法も色々具多的な示唆に富み、分かり易い解説書だと思います。

著者(奥田昌子医師)は、生命とは何か、健康とは何かを考えるなかで予防医学の理念にひかれ、健診ならびに人間ドック実施機関で三十万人近くの診察にあたる。航空会社産業医を兼務。他の著書に『内臓脂肪を最速で落とす』『胃腸を最速で強くする』(幻冬舎新書)、『欧米人とはこんなに違った 日本人の「体質」』(講談社ブルーバックス)、『日本人の病気と食の歴史』(ベスト新書)などがあるそうなので、近い内に是非読んで勉強してみたいと思いました。

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