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映画感想|『早熟のアイオワ』(2008/ロリ・ペティ監督)ジェニファー・ローレンスのデビュー作。クロエ・グレース・モレッツが共演

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『早熟のアイオワ』のあらすじと概要

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「ハートブルー」「プリティ・リーグ」などで知られる女優ロリ・ペティが自ら監督・脚本を務め、売春婦の母親と暮らす少女の日々をつづった自伝的作品。

主人公アグネスを演じるのは、2008年製作の本作の後に「ハンガー・ゲーム」シリーズ(12)や「世界にひとつのプレイブック」(12)に主演して大活躍するジェニファー・ローレンス。同じく後に「キック・アス」(10)でブレイクするクロエ・グレース・モレッツが妹役で共演している。

1976年、アイオワ州の小さな町に暮らす14歳の少女アグネスの家「ポーカーハウス(この家の名前は映画の原題にもなっている)」には、夜ごとドラッグディーラーや賭博、セックスを目的とした男たちがやってくる。母親のサラは、恋人デュバルに言われるまま売春を繰り返し、13歳の長女アグネスにも売春を強要し家計を助ける様に言ってくる。そんな絶望的な状況の中でも、アグネスは2人の幼い妹を守りながら必死に生き抜こうともがき、地元新聞社でも働き、学校ではバスケットボールチームのエース選手として活躍していた。しかし、やがてある衝撃的な事件が起こり、アグネスはとうとう家を飛び出す事を決意する。

『早熟のアイオワ』のスタッフとキャストについて

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ロリ・ペティ監督・脚本:父親が牧師だったことからアメリカ各地を転々として育ち、最終的にアイオワ州スーシティの高校を卒業する。

『ハートブルー』でキアヌ・リーブスの相手役を演じて注目され、以降話題作に立て続けに出演するようになる。日米合作のアクション映画『クリスマス黙示録』では天海祐希と共演した。

ジェニファー・ローレンス: 娼婦である母親のもと、幼い妹二人の面倒を母親代わりに見ている健気な13歳の少女役。本人は当時17歳にして既に堂々とした演技を披露。デビュー主演作品がこの作品とは衝撃的です。

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クロエ・グレース・モレッツ:「(500)日のサマー」(09)を経て、「キック・アス」(10)のヒットガール役で大ブレイク。スウェーデン発ホラーのハリウッドリメイク「モールス」(10)や、マーティン・スコセッシ監督初の3D映画「ヒューゴの不思議な発明」(11)、ティム・バートン監督の「ダーク・シャドウ」(12)など、話題作に次々と出演している。

ボキーム・ウッドバイン:1973年にニューヨークのハーレムで生まれた。怒り狂ったアグネスのピストルに撃ち抜かれ、危うく射殺されるところを助かった。

『早熟のアイオワ』のネタバレ感想

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米国中西部のアイオワ州を舞台とする有名な映画としては、ジョニー・デップ主演の「ギルバート・グレイプ」、ケビン・コスナー「フィールド・オブ・ドリーム」、クリント・イーストウッド「マディソン郡の橋」等があります。

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アグネスらの母親サラは、生きていくために手段を選ばず子供たち三人の生活を支える為売春をやっています。しかも、子供たちと同居している家には毎日飛んでも無い人間たちが出入りしている為、真面な子供たちは昼間帰る場所も無いという生活を余儀なくされています。

最悪なのは13歳のアグネスはサラから家計の助けにと売春を強制されている事です。1970年代のアメリカ中西部の片田舎の町が舞台とはいうものの、かなり現実離れした日常ですが、この作品は監督ロリ・ペティの自らの体験に基づき、売春婦の母親と暮らす少女の日々をつづった自伝的作品と聞き、二度びっくりしました。

母親を半面教師として、こうはなりたくないと自分の力のみを頼りに、生き抜くしか道は残されていないように思いました。また、応援してくれそうな人も誰一人いません。しかしながら、彼女はニューヨークにた辿りつき、20年後に本作品映画を監督するまでに成長しているところが素晴らしい。

「ポーカーハウス」の中には全く救いがありません。そんな環境の中で3姉妹達がよくぞ、まともに成長したものだとはなはだ関心させられます。余程長女アグネスの面倒見が良かったのだと思います。アグネスが家でした後、二人の妹の面倒は誰が見たのか心配です。作品中にも「里親探し」の会話がありましたが、良い「縁談」に巡りあえれば良いのですが、、、

最後に

クロエ・グレース・モレッツの存在感もピカイチでした。撮影当時わずか10歳。自然の仕草だろうと思われますが、とにかく愛嬌もあり、滅茶苦茶可愛いの一言です。「ポーカーハウス」の毒には全く染まっていないところも良いですね。

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