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おすすめ映画感想|『ある少年の告白』(2019/ジョエル・エドガートン監督)同性愛を“治す”という矯正セラピーへの参加を描くドラマ

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『ある少年の告白』あらすじと概要

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俳優ジョエル・エドガートンが「ザ・ギフト」に続いて手がけた監督第2作で、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」などの若手実力派俳優ルーカス・ヘッジズを主演に迎え、2016年に発表され全米で大きな反響を呼んだ実話をもとに描いた人間ドラマ。

アメリカの田舎町で暮らす大学生のジャレッドは、牧師の父マーシャル(クロウ)と母ナンシー(キッドマン)のひとり息子として何不自由なく育ってきた。そんなある日、彼はある出来事をきっかけに、自分は男性のことが好きだと気づく。両親は息子の告白を受け止めきれず、同性愛を「治す」という転向療法への参加を勧めるが、ジャレッドがそこで目にした口外禁止のプログラム内容は驚くべきものだった。

自身を偽って生きることを強いる施設に疑問と憤りを感じた彼は、ある行動を起こす。ジャレッドの両親役をラッセル・クロウとニコール・キッドマンが演じるほか、映画監督・俳優としてカリスマ的人気を誇るグザビエ・ドラン、シンガーソングライターのトロイ・シバン、「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」のフリーらが共演する。

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『ある少年の告白』スタッフとキャストについて

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ジョエル・エドガートン監督:俳優としても活躍しており、「スター・ウォーズ」新3部作の他、近年は、キャスリン・ビグロー監督作「ゼロ・ダーク・サーティ」(12)やレオナルド・ディカプリオ主演作「華麗なるギャツビー」(13)といった話題作への出演が続く。

ルーカス・ヘッジズ(ジャレッド・イーモンズー):ネス・ロナーガン監督の「マンチェスター・バイ・ザ・シー」(16)でケイシー・アフレック演じる主人公の甥パトリックを演じて脚光を浴び、アカデミー助演男優賞にノミネート。マーティン・マクドナー監督の「Three Billboards Outside Ebbing, Missouri(原題)」とグレタ・ガーウィグ監督・主演コメディ「Lady Bird(原題)」(ともに17年全米公開)に出演。

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ラッセル・クロウ(父親):牧師役として出演。自分の息子がゲイである事を受け入れられず、矯正施設に入所させて息子を改造しようと試みる。

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ニコール・キッドマン(母親):ミュージカル映画「ムーラン・ルージュ」(01)でアカデミー主演女優賞に初ノミネートされ、翌年の「めぐりあう時間たち」(02)で同賞に輝く。身長180CMと女性にしては大柄。 唯一の息子の理解者であり、最終的には息子を悪魔の様な矯正施設から救出する力となった。

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『ある少年の告白』のネタバレ感想

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男が好きである事を両親に告白した少年が、それを受け入れられない両親の手により「矯正施設」に贈られてしまうという衝撃的な事実にまず驚きました。矯正施設そのもの実態も、あまり科学的・医学的な施設であるとは思われず、心理的な圧迫により脅迫的に無理やり同性愛的な行動は悪であるという考えを教え込まれるようでした。非常に恐ろしい施設であるという印象を強く持ちました。最近は社会的にも、非常にオープンになりつつあり、人間の多様性への理解は進みつつあるように思え、色々な考え方の人がいるもの、固定観念に捉われていてはダメだと思っていた矢先、「矯正施設」の存在を知り、また、その実態がこのような偏見の塊である事を知り、まだ、社会の同性愛にたいする偏見は根深いという印象を持ちました。

本作品で描かれている、強制的に性的指向やジェンダー・アイデンティティを変更させようとする科学的根拠のない治療は、鬱や深刻なトラウマをもたらすだけでなく、自殺率の高さも指摘されています。米国では、規制は進んでいるものの現在も施療が続けられており、これまでに約70万人もの人が強制治療を経験、そのうち約35万人が未成年のうちに受けたといわています。その矯正治療の効果は、懐疑的とならざるを得ませんが、人間性を無視したこのような矯正施設の存在は決して許されるべきものでは無いと思いました。

本作品を見なければ明るみに出なかった”闇”の問題はかなり深刻と言わざるを得ません。映画上映を切っ掛けに少しでも改善が進む事を強く望みたい。

 

 

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