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たった4日間の恋を心の中で抱きしめ、二度と会うことなく人生を終えるラブ・ストーリー『マディソン郡の橋』クリント・イーストウッド監督・主演

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『マディソン郡の橋』のあらすじと概要

1778011によるPixabayからの画像

1992年にアメリカ合衆国で出版されたロバート・ジェームズ・ウォラーの同名ベストセラー小説を原作にした、1995年の恋愛映画です。

アイオワ州マディソン郡の片田舎。農場主の妻フランチェスカ(メリル・ストリープ)は、夫と二人の子供に囲まれ平凡な主婦として穏やかな毎日を送っていました。そんなある日、家族が州のお祭りに出掛けていた4日間、一人で家の留守をしていた彼女の所へある男が道を尋ねてくる。男の名はロバート・キンケイド(クリント・イーストウッド)52歳。「ナショナル ジオグラフィック」誌の専属カメラマンで、この近くの屋根のある橋「ローズマン・ブリッジ」の撮影旅行に来ましたが道に迷ってしまいました。橋までの道案内に車に同乗したフランチェスカ。それは二人にとって、永遠に心に残る4日間の始まりとなりました。

『マディソン郡の橋』のスタッフとキャストについて

Les BohlenによるPixabayからの画像

クリント・イーストウッド監督主演:本格的に人気が上がるのはTVシリーズ「ローハイド」の出演から(日本でもヒットし、この時、初来日を果たす)。このTV番組は日本でも昔やっていたので、微かな見た印象があります。映画は64年にイタリアに招かれて撮った「荒野の用心棒」が世界的ヒットを飛ばしたのをきっかけにマカロニ・ウェスタン・ブームに乗り人気上昇しています。TVで何度も再放送されていたのでよく見ました。その後71年の「ダーティハリー」のハリー・キャラハン役でマネー・メイキング・スターのトップに躍り出ています。

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メリル・ストリープ:数多くの作品に出演し、その確かな演技で観客を魅了し続けています。これまでアカデミー賞ノミネートされること17回と最多を誇り、まさにアメリカを代表する大女優。2011年の「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」で実に29年ぶりのオスカー主演女優賞を獲得、通算3度目の受賞となりました。

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『マディソン郡の橋』のネタバレ感想

Tony WalkerによるPixabayからの画像

愛情の高まりは一瞬とも言える短い期間に燃え上がり、それを一生維持していくのはやはり大変な努力が必要なのかも知れません。一瞬の思いでは深く・新鮮で、永遠に色褪せないのかも知れません。これは本作品の中に描かれている様に男・女の差別はありません。

イーストウッド監督は『正義』を打ち出した映画を多く作り出していますが、こんな完璧な恋愛映画を撮ることに驚きました。

運命の相手と出会い、切ないほどに求め合いながらも、最終的には共に生きることを選ばなかった(最後のシーンで夫の運転する車が交差点で信号待ちしている間、フランチェスカは車から飛び出し、ロバートの運転する車に駆け寄ろうドアのノブに手を掛けますが、途中で諦めるシーンが秀逸)と、大人の男と女でした。その後、たった4日間の恋を心の中で大切に抱きしめて、二人は二度と会うことなく人生を終えたというラブ・ストーリーです。

また、至る所に散りばめられた心に訴えかける名演技のシーンの数々には思わずため息が出るほどです。傑作だと感じました。

なお、にメリル・ストリープを登場させることを選んだのはイーストウッド監督自身だったそうです。スタジオはもっと若い女優を要求したらしいですが、彼はそれを拒否しています。その理由は、カップルの年齢差を少なくして不自然さを消すため、とされています。若さに全く関係無く、確かにストリープならではの魅力に翻弄されてしまう事は、間違いありません。

 

最後に

Dave Van EnglehovenによるPixabayからの画像

本作『マディソン郡の橋』の舞台となった「ローズマン・ブリッジ( Roseman Covered Bridge)は、アイオワ州ウィンターセットにある橋です。1883年に建設され、1992年に改装されたれました。1976年にアメリカ合衆国国家歴史登録財に指定されていましたが、残念なことに、放火されてしまい現在は一般公開されていないという記事がありました。

なお、著者ウォラー氏は、本作品の原作『マディソン郡の橋』をわずか11日間で書き上げたそうです。

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