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おすすめ映画感想『Arc アーク』(2021/石川慶監督)‣“永遠の若さ”を手に入れた女性の選択とは!?

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『Arc アーク』のあらすじと概要

KanenoriによるPixabayからの画像

「愚行録」「蜜蜂と遠雷」の石川慶監督が、SF作家ケン・リュウの短編小説「円弧(アーク)」を芳根京子主演で映画化。

科学の進歩によって人類で初めて「永遠の若さ?」を手に入れた女性を描き出す人間ドラマ!

遠くない未来。生まれたばかりの息子と別れ、放浪生活を送り、行くあてもなく道端に座り込み、生きる希望を失いかけていたリナは、やがて師となるエマと出会います。リナは大手化粧品会社で、最愛の人を亡くした人のために、遺体を生きていた姿のまま保存できるように施術する「ボディワークス」という仕事に就いていました。一方、エマの弟で天才科学者の天音は、姉と対立しながら、ボディワークスの技術を発展させた不老不死の研究を進めていました。30歳になったリナは天音を中心に開発された不老不死の処置を受け、人類史上初の永遠の命を得た女性となっていきます!?

やがて、不老不死が当たり前となった世界は、人類を二分化し、混乱と変化をもたらしていきます。芳根が100歳を超えてなお生きるリナ役を演じる。エマ役の寺島しのぶ、天音役の岡田将生ほか、倍賞千恵子、風吹ジュン、小林薫らが脇を固めます。

『Arc アーク』のスタッフとキャストについて

mollyroseleeによるPixabayからの画像

石川慶監督:1977年生まれ、愛知県豊橋市出身。東北大学物理学科卒。2017年、映画『愚行録』で長編映画デビューを果たし、第73回ヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門に選出された。 2019年、映画『蜜蜂と遠雷』では、毎日映画コンクール日本映画大賞、日本アカデミー賞優秀作品賞などを受賞

蜜蜂と遠雷 松岡茉優主演 恩田陸原作 映画レビュー

原作者 ケン・リュウ:1976年中国甘粛省蘭州市出身。短編小説を中心に活動している。2012年に、「紙の動物園」でネビュラ賞とヒューゴー賞と世界幻想文学大賞の短編部門で受賞、史上初の三冠を達成した。2015年に初の長篇となるファンタジー”The Dandelion Dynasty”を刊行。シリーズ化の予定である。また、翻訳家としても活動し、中国の作家を英語圏に紹介している。劉慈欣の長編SF『三体』三部作の第一部及び第三部の英訳を担当しています。

芳根京子(リナ)1997年生まれ、東京都出身。16年、NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」で、オーディションを勝ち抜きヒロインに抜てきされた。以降、映画「わさび」(17)、月9ドラマ「海月姫」(18)、映画「累 かさね」(18)、「今日も嫌がらせ弁当」(19)などで主役・準主役を務める。

当初石川監督からの出演オファーを断ったという、その理由として『30歳の自分でさえもイメージできないのに、その先の年齢のことなど全く想像がつかない。力不足、経験不足だと思います』、しかしながら、監督と直接会い話すことで、納得し出演を決めたそうです。

寺島しのぶ(エマ):03年に公開された荒戸源次郎監督の「赤目四十八瀧心中未遂」と廣木隆一監督の「ヴァイブレータ」で国内外の映画賞の女優賞を数多く受賞し、若松孝二監督の「キャタピラー」(10)ではベルリン国際映画祭銀熊賞(女優賞)を獲得

岡田将生(エマの弟天音):07年「アヒルと鴨のコインロッカー」でスクリーンデビューを果たす。10年、初主演作「ホノカアボーイ」、「重力ピエロ」(ともに09)などで国内映画賞の新人賞を多数受賞。

『Arc アーク』のネタバレ感想

yusukeliuによるPixabayからの画像

ネタバレ有り。

遺体を生きていた姿のまま保存できるように施術する「ボディワークス」の部分が映画の前半で、永遠に老いることのない命を得て永らえる部分が後半という二部構成。

奇抜なアイデアだと思いますが、遺体を生きた姿のまま、、、という技術は本当に進展しているのでしょうか? 映画のシーンがなんとなく冗談っぽく見えてしまいました。動物の剥製ならともかく、遺体の”施術”という概念がどうも理解に苦しみものでした。それに操り人形の様に死んだ人間の手足を動かす事にも強い抵抗を感じてしまいました。なんとなく、これでは死んだ人は成仏できないと思いました。

130何歳という設定にはさすがに現実味は薄れてしまいます。夢の様な不老不死を受け入れる人々と老いを受け入れたい人々との二極化という問題が発生するのも自然な流れです。

主人公リナ役の芳根京子に余り馴染みがなかったせいか(TVドラマでは主役として大活躍をされている)映画の内容に感情移入出来ないところもありました。実年齢は1952年生まれなのでまだ69歳ですが、とてもお若くて、まったく変わらないのでびっくり仰天しました。

やはりどれほど科学が発展しようが、年相応にある程度年を取るというのが自然ではないかという”伝統的”な考え方を個人的には捨て切れません

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