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おすすめ映画『モリーズ・ゲーム』(2017/アーロン・ソーキン監督)感想‣ギャンブルの世界に飛び込んだ元アスリートの実在の女性を描く

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『モリーズ・ゲーム』のあらすじと概要

Oleksandr PyrohovによるPixabayからの画像

「女神の見えざる手」「ゼロ・ダーク・サーティ」のジェシカ・チャステインが主演を務め、トップアスリートからポーカールームの経営者(レオナルド・ディカプリオやベン・アフレックらが顧客リストに載っていたという)へと人並み外れた才覚を発揮して世を渡り歩く姿を映す、実在の女性モリー・ブルームの栄光と転落を描いたドラマ。

「ソーシャル・ネットワーク」でアカデミー脚色賞を受賞した名脚本家アーロン・ソーキンが、2014年に刊行されたブルームの回想録をもとに脚色し、ソーキンの映画監督デビュー作です。

モーグルの選手として五輪出場も有望視されていたモリーは試合中の大怪我でアスリートの道を断念します。ロースクールへ進学することを考えていた彼女は、その前に1年間の休暇をとろうとロサンゼルスにやってきますが、ウェイトレスのバイトで知り合った人々(超有名人ら)のつながりから、ハリウッドスターや大企業の経営者が法外な掛け金でポーカーに興じるアンダーグラウンドなポーカーゲームの運営アシスタントをすることになります。その才覚で26歳にして自分のゲームルームを開設し、あっという間に500万ドルもの巨富を築きますが、10年後、FBIに逮捕されすべてを失うことになります。

モリーを担当する弁護士は、打ち合わせを重ねるうちに彼女の意外な素顔を知ります。モリーの弁護士役をイドリス・エルバ、父親役をケビン・コスナーという豪華スターがそれぞれ演じています。

原題:Molly’s Game

『モリーズ・ゲーム』のスタッフとキャストについて

Mitja MikolavcicによるPixabayからの画像

アーロン・ソーキン監督・脚本:1961年ニューヨーク出身。グアンタナモの軍法会議に携わった姉との会話をきっかけに「ア・フュー・グッドメン」の戯曲を書き上げ、92年に映画化された際も脚本を担当し、ハリウッドデビューを飾る。

モリ―本人に会い、モリ―は顧客だったセレブたちの名前を明かせば大金を得られたのに、彼らを守る為そうしなかったことにソーキンは感銘を受け、本作品の映画化に踏み切ったという。

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ジェシカ・チャステイン(モリ―・ブルーム):1977年カリフォルニア州出身。06年にアル・パチーノと共演して脚光を浴びた舞台「サロメ」を見たテレンス・マリックに、「ツリー・オブ・ライフ」(11)の主要キャストに抜てきされる。本作品では、これまでも「ゼロ・ダーク・サーティ」「女神の見えざる手」など男性優位主義の世界でタフに生きる女性を演じていたのと同様、逞しい女性が生きる姿を生き生きと演じている姿が非常に魅力的でした。

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イドリス・エルバ(弁護士チャーリー・ジャフィー):1972年英・ロンドン出身。父親はシエラレオネ出身、母親はガーナ出身。英ロンドンで生まれ育つ。20代前半からTVドラマに出演し、さらに多様な役を得ようと2001年に渡米しています。

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ケビン・コスナ―(ラリー・ブルーム モリ―の父親):1955年米カリフォルニア州出身。大学時代から役者に憧れ、偶然同じ飛行機に乗り合わせた名優リチャード・バートンの助言で俳優の道に進むことを決心する。1980年代初頭から下積み時代を送り、ブライアン・デ・パルマ監督の「アンタッチャブル」(87)ではアル・カポネを追う捜査官エリオット・ネス役が絶賛される。

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『モリーズ・ゲーム』のネタバレ感想

GregoryButlerによるPixabayからの画像

優れた脚本と出演者の演技の素晴らしさに感動。スキーモーグルの世界トップレベルのアスリートでありながら、怪我でその道を断念します。しかしながら、とある切っ掛けからポーカーゲームの世界で自分の隠れた才能を発見、自分の才覚によりゲームルームをラスベガス、ニューヨークで開催するようになります。

本式のポーカーゲームのにルールについては良く分かりませんが、とてつもない高額な賭け金が飛び交い、超有名人揃いのゴージャスな賭博場の雰囲気には圧倒されるばかりでした。

ロシアンマフィアも絡み、彼らを不良債権回収役に採用することを断ったことから、手下による襲撃を受けています。散々痛め付けられますが、幸運にも何とか一命は取り留めます。

ストーリー転回のテンポが速く、また、過去の回想と現実シーンの小気味よい入れ替わりが自然で楽しめました。モリ―・ブルームの艶めかしい姿、ゴージャスな雰囲気、頭の回転の素早さ、一筋縄ではいかないクラブ運営の見事な仕切り役ぶりには圧倒されっぱなしでした。また、正義感溢れる敏腕弁護士チャーリーも、たより甲斐のある紳士で本作品に重厚感と清涼感を与える、欠かせない存在となっていました!

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