>

おすすめ本|『2025年を制覇する破壊的企業 』山本康正著(SB新書)

スポンサーリンク
おすすめ本の紹介
スポンサーリンク

『2025年を制覇する破壊的企業 』の概略

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

2025年を制覇する破壊的企業 (SB新書) [ 山本康正 ]
価格:990円(税込、送料無料) (2021/9/5時点)

 

楽天で購入

 

著者山本康正氏の著作は最近本屋の棚に大変多く見られるようになりました。それだけ読者が増えてきたのではないかと思います。その中の気になった一冊をちょっと前に買って読んでみました。

本書は、Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft、Netflix、テスラ、クラウドストライク、ロビンフッド、インポッシブル・フーズ、ショッピファイという、2025年の世界に大きな影響力を持つであろう世界最先端11社を分析し、5年後を読み解く未来予測書となっています。

誰もがよく知るGAFAに加えて、日頃よく利用しているNetflix、電気自動車のメーカーと認識していたテスラに加えて、わたしの無知をさらけ出す様ですが、全く名前を知らなかった企業も含まれていました。

著者は、「元・米ニューヨーク金融機関×ハーバード大学院理学修士×元グーグル×現在・ベンチャー投資家」というテクノロジーとビジネスをつなぐ経歴をもっています。本書での重要なポイントは、ベンチャーキャピタリストが未来予測をするということにあります。

ベンチャーキャピタリストが行う「どのように投資し、儲けるか」という観点に立ち、テクノロジーはその革新性だけではなく、ユーザーに受け入れられ、利益を得る事が可能となります。テクノロジーとビジネスの交差点にいる同氏が2025年のより現実的な未来を描くものとして大変興味深い本となっています。

技術革新分野の他著作関連投稿記事➢

感想|「業界破壊企業」斉藤徹著/恐るべき新興企業、第二第三のGAFA候補を紹介!

感想|「次世代半導体素材GaNの挑戦」天野浩著/窒化ガリウムが切り開くニューワールド!

 

『2025年を制覇する破壊的企業 』のトピックス

Sekau67によるPixabayからの画像

1.グーグル 検索専門会社とばかり思っていました。検索以外にも多用な事業を手掛けています。その多くの事業はM&Aで手に入れたもので、その数200社以上。投資金額は3兆円以上。成長企業を囲い込む形で買収しています。2006年に買収したYouTube、買収金額は2000億円です。買収後世界的な広がりを見せています。2005年にはアンドロイドを買収、初代iPhoneが発売されたのは2007年でした。また、近年買収が目立っている分野はクラウド、人工知能周りの技術開発、自動運転技術。

様々な事業からビッグデータを集める体制を構築したグーグルが、次にそれらを人口知能に読み込ませ、より個人個人の嗜好にあったサービスを提供する方向性が感じ取られます。

2.アマゾン 出発点はネット書店。瞬く間に他の商材も扱い、現在では『エブリシングストア』に大変貌しています。アマゾンの大きな特徴は「顧客ファースト」で、オペレーションを含めたスピード感を最も重視し、如何に短時間で効率よく、ストレスフリーで買い物が出来るかを考えています。

3.フェースブック ザッカ―バーグ氏は若い世代のユーザーを囲い込む事を考え、2012年インスタグラムを約810億円で買収。(当時従業員は13名、日本では利用者ゼロの状況でした)フェイスブック利用者は世界中に26億人に達したと。

4.ネットフリック 映像の質が他の媒介とは比較にならない程こだわりがあります。特に支持されているのがオリジナル番組・映画の制作です。ネットフリックスの現在の株式時価総額は20兆円を超えています。何既にディズニーと同額とは!

5.テスラ 「テスラは電気自動車を販売しているだけの会社ではない」ということに驚きました。テスラが掲げるミッションはエネルギー問題、大気汚染の解決・地球温暖化の防止など環境問題の解決です。テスラの車も大変無力的で、一度乗るともうガソリン車には乗りたくないと思わせるほど快適だそうです。

6.インポッシブルフーズ 原材料は大豆ながら、食感は牛肉と変わりないそうです。ベジタリアンが肉を食べないの最大の理由は動物を殺す事に抵抗を感じるからだそうです。一方で、お肉の食感は楽しみたいという要望に応えたもの。牛を育てている最中に発生する地球温暖化の原因の一つとされるメタンガスの発生を防げます。

『2025年を制覇する破壊的企業 』の世間の一般的な一般的な考え方はどんなものがあるのか?

Xuan DuongによるPixabayからの画像

読書メーターで公開されている読者の方々からの意見を2つ参考までにピックアップさせて頂きます。

2025年。 必然的に世界を牛耳っているであろう11社を挙げる。 GAFAはもちろんのこと、自動車や農業、金融業界等においても革新が起こる予測。 元来の賢さや好奇心に加えて、こういった会社の凄いところは、圧倒的な熱量、モチベーションだと思う。 自分たちで世界をより良くするという気概に溢れている。 最後に2025年までに必須のスキルを5つ著者は挙げていたが、少しずつ勉強するとともに、自分の核となるモチベーションも探していきたい。

米国主要企業の技術や戦略に対する著者の分析や将来予想が興味深かった。また、第2章で取り上げられた5つのスキル(英語、ファイナンス、データサイエンス、プログラミング、ビジネスモデルが読める)には納得させられるところや興味深い情報が多く、将来に対する備えをもっと重視したいと思った。顧客接点を増やし、多くのデータを取得してサービスの質向上や新たなサービスを立ち上げるというトレンドに対して自身には何ができるのか考える契機となった一冊。

最後に

グーグルでの実務経験、ベンチャーキャピタリストとして培った技術力の精確な分析力などが無ければやはり本書は絶対に書く事は出来ないと思いました。今後、5年10年の世界の動向からはまったく目が離せないという事は非常に良く認識出来ました。

時間を見つけ、更に読んでみたい著作が多数出版されているので以下記します。

  • 2030年に勝ち残る日本企業 (PHPビジネス新書) 
  • シリコンバレーの一流投資家が教える 世界標準のテクノロジー教養 (幻冬舎単行本)、         
  • 銀行を淘汰する破壊的企業 (SB新書)、世界を変える5つのテクノロジー ――SDGs、ESGの最前線 (祥伝社新書) 

等々 

コメント

タイトルとURLをコピーしました