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おすすめ映画|『ラストナイト・イン・ソーホー』(2021/エドガー・ライト監督)感想‣60年代と現代の二人の女性の物語が交錯する衝撃の”サイコ・スリラー”

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『ラストナイト・イン・ソーホー』のあらすじと概要

「ベイビー・ドライバー」のエドガー・ライト監督によるタイムリープ・ホラー。

ファッションデザイナーを夢見て田舎暮らしをしていたエロイ―ズは、ロンドンのソーホーにあるデザイン専門学校に入学します。しかし、同級生たちとの寮生活になじめずアパートで一人暮らしを始めます。ある時、夢の中できらびやかな1960年代の繁華街ソーホーで歌手を目指す美しい女性サンディに出会い、その姿に魅了されたエロイーズは、夜ごと夢の中でサンディを追いかけるようになり、彼女の人生を体験していきますが、これは悪夢の始まりとなります。

次第に身体も感覚もサンディとシンクロし、夢の中での体験が現実世界にも影響を与え、充実した毎日を送れるようになっていきます。

夢の中で何度も60年代ソーホーに繰り出すようになった彼女でしたが、ある日、夢の中でサンディが殺されるところを目撃してしまいます。さらに現実では謎の亡霊たちが出現し、エロイーズは徐々に精神をむしばまれていき、夢と現実の錯誤に陥るようになります・・・

エロイーズ役を「ジョジョ・ラビット」「オールド」のトーマシン・マッケンジー、サンディ役をNetflixの大ヒットシリーズ「クイーンズ・ギャンビット」のアニヤ・テイラー=ジョイがそれぞれ演じています。

題名「ラストナイト・イン・ソーホー」タランティーノ監督に「まだ作られていない最高の映画の題名だ」と使用する事を勧められたそうです。また、エドガー・ライト監督らしい音楽へのこだわりも満載です。

実際の撮影は2019年、2020年に追加撮影が行われたというロングプロジェクト作品。

原題:Last Night in Soho

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『ラストナイト・イン・ソーホー』のスタッフとキャストについて

エドガー・ライト監督・脚本:1974年、英ドーセット生まれ、サマセット育ち。10代の頃から8ミリカメラで短編映画を撮り始め、20歳の時に低予算で完成させた長編映画「A Fistful of Fingers(原題)」(95)で映画監督デビュー。多彩なジャンルを手掛けるヒットメーカーであり、世界でもっとも新作映画が待たれる監督です。イギリスのタランティーノと言われる程、オタクで鬼才。本作は初めて女性にスポットを当てて撮られた作品です。

トーマシン・マッケンジー(エロイーズ):2000年、ニュージーランド/ウェリントン生まれ。ピーター・ジャクソン監督作「ホビット 決戦のゆくえ」(14)でハリウッド映画デビュー。ティモシー・シャラメ主演のNetflix映画「キング」(19)や、同郷のタイカ・ワイティティ監督作「ジョジョ・ラビット」(19)でナチスから身を隠す少女役で注目された、更に「オールド」「パワーオブザドッグ」などの数多くの話題作に出演しています。現在超売れっ子tの若手女優のひとり。

・彼女自身余りホラー系の映画を観る事は好きではなとあるインタビューで答えていました。また、本作品の舞台となる60年代のロンドンはライト監督同様大好きな時代だそうです。

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アニヤ・テイラー=ジョイ(サンディ):1996年、米フロリダ・マイアミに生まれ、アルゼンチンとイギリスで育つ。冷戦期を舞台にチェスの天才少女の半生を描いた、Netflixのドラマシリーズ「クイーンズ・ギャンビット」(20)が大ヒットしてブレイクし、同作でゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞。

・才能に満ち溢れた自信家を演じる

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ダイアナ・リグ(ミス・コリンズ):「女王陛下の007」ボンド・ガールとして出演、本作は遺作となってしまいました。

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『ラストナイト・イン・ソーホー』のネタバレ感想

ネタバレ注意!

ロンドンの繁華街ソーホーを舞台とした60年代と現在を跨ぐサイコ・スリラーです。エロイ―ズがファッション関連の大学に入学する為、田舎町から上京してくるうきうきとした冒頭シーンから、徐々に深まりゆく映像の”怖さ”に圧倒されて行きます。毎夜夢で出会う美しいサンディの実際の生活は理想からどんどん懸け離れて行き、地獄絵に化していく様子は、今晩のわたしの夢に出て来て欲しくないなぁと思って見ていました。

トーマシン・マッケンジーが出演していた最近の映画『オールド』もかなり怖い映画でしたが、本作もそれに勝る内容と想像もしていなかった残酷なシーンは若い二人の人気女優が出演する映画にしては、度肝を抜かれる程の恐怖に襲われること請け合いです…

地味でダサい田舎娘から、一躍注目を集める存在に。夢と現実が交錯し、青春を謳歌するエロイーズの姿は眩しく映りました。しかしながら中盤以降60年代ロンドンの闇の世界で、サンディが翻弄され始めると一変、前半とまったく異なる映画を観ている様でした。

「サイコ・スリラー」としっかり覚悟を決めて観た方が良いかも知れません。久し振りに夫婦で観ましたが、かみさんから「あんたこんな映画ばっかりみているの? 何これ?あぁ気持ち悪かった!でも女優はすごく可愛いかった。」と言われてしまいました。返す言葉がありません!

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