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おすすめ映画『ブラックホーク・ダウン』(2001/リドリー・スコット監督)感想‣ドキュメンタリー・タッチで描かれた”地獄絵”、いかなる犠牲を払っても仲間を救う!?というドラマ

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ドキュメンタリー・タッチ
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『ブラックホーク・ダウン』のあらすじと概要

1993年に米軍が失敗したソマリアの将軍の捕獲作戦を、ソマリア内戦への超大国による介入とその失敗を描いたノンフィクション小説を原作にリドリー・スコット監督が映画化した作品。

ソマリア内戦を終結させようと、最大勢力ババルギディル族を率いて和平に反対するアイディード将軍の副官2名を捕らえるため、米軍はレンジャー、デルタフォース、航空部隊ナイトストーカーズなどで構成された約100名の特殊部隊を首都モガディシュへ強襲させた。最初は30分程度で完遂される作戦だったが、2機のUH-60 ブラックホークが撃墜が撃墜され、米兵の犠牲者多数を生むなど長時間に及ぶ泥沼の市街地戦へと化していく様子を克明に描く。

撮影は、クシシュトフ・キエシロフスキー監督とのコンビで知られるスワボミール・イジャック。編集は「G.I.ジェーン」以降のコンビ、ピエトロ・スカリア。撮影にはロケ撮影と野外セットを駆使。モロッコの町中に、ドラマの標的となるビルを含む巨大な野外セットを4カ月かけて建築、あらゆる角度から撮影された市街戦が展開されます。

「ブラックホーク」とは、米軍の汎用ヘリコプターUH-60 ブラックホークの強襲型、「MH-60L ブラックホーク」の事。

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『ブラックホーク・ダウン』のスタッフとキャストについて

リドリ―・スコット監督:77年の「デュエリスト 決闘者」で長編監督デビューし、「エイリアン」(79)や「ブレードランナー」(82)の類い稀な映像センスで世界的な人気監督となる。

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ジョシュ・ハートネット(エヴァ―スマン):米サンフランシスコ出身。高校時代はアメフトの選手として活躍するが、怪我をきっかけに俳優を志す。「ヴァージン・スーサイズ」(99)や「パール・ハーバー」(01)などの話題作に出演

ユアン・マクレガー(グライムス):英スコットランド・パース出身。ダニー・ボイル監督作「シャロウ・グレイヴ」(95)で注目を浴び、同監督の「トレインスポッティング」(96)で世界的にブレイク。

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オーランド・ブルーム(ブラック・バーン):97年「オスカー・ワイルド」で映画デビューを果たしたオーランドはギルドホール卒業後すぐに「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのレゴラス役に抜擢される。

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トム・ハーディ(トゥオンブリー)他多数。

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『ブラックホーク・ダウン』のネタバレ感想

圧倒的な数のソマリア民兵に取り囲まれます。彼らの手元にはかなり高性能な重火器を擁しています。物凄い至近距離からRPG-7(ロケット弾)を撃ち込まれてしまえば、最新鋭ヘリコプターといえども防ぎようが無いことは分かっていたのではないか! 民兵の攻撃であっさりブラックホーク2機を失っています。米軍の人質確保の作戦は当初の予定では30分足らずで敢行されるものでした。しかし、ヘリコプターが敵地のど真ん中で撃墜され、大きく計算が狂い始めます。米軍の「仲間は決して見捨てない」というスローガンが仇となり、救出に向かう米軍の犠牲者の拡大は留まるところ無しの状況に陥ります。

アフリカのソマリア国内の民族間抗争の内戦に超大国のアメリカが介入しています。これにより、紛争は収まるどころか、火に油を注ぐ結果になり泥沼化していく様子が描かれます。

生々しい、実にリアルな戦闘シーンはさすがにリドリ―・スコット監督と関心させられました。しかし、米軍にとっては何の為の命懸けの戦争なのか、前途有望なアメリカの若者が次々と敵の銃弾で、命を落として行く様子はとても直視できるものではありません。ノンフィクション小説を原作とし、100%現実を再現しているものではなく、もちろん映画的な誇張あるものの、非常に細部まで現実に近い演出にこだわったと言われています。映画館で鑑賞していれば、実際の戦場での臨場感溢れる壮絶な戦闘シーンに身を置く興奮(恐怖感)を味わえたのではないかと思われます。

ソマリアには、日本の海上自衛隊がソマリア沖海賊対策として派遣されています(2009年以降継続中)海賊対策で本作品で描かれる戦闘状況に陥る事は無いと信じたいのですが、政情不安定な地域なのでいつどうなるか分からず、やはり大きな不安感が残りました…

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