『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のあらすじと概要
核兵器による大量殺戮戦争勃発後、生活環境が汚染され、生存者達は物資と資源を武力で奪い合い、文明社会が壊滅し、荒廃した近未来が舞台。妻子を殺された男マックスの復讐劇を描いた「マッドマックス」(1979)のシリーズ第4作。85年の「マッドマックス サンダードーム」以来27年ぶりの新作となり、監督・脚本は過去3作同様にジョージ・ミラーが担当しています。
過去3作でメル・ギブソンが扮した主人公マックスを、本作では新たに「ダークナイト ライジング」「インセプション」のトム・ハーディが演じている。
資源が枯渇し、法も秩序も崩壊した世界。愛する者を奪われ、荒野をさまよう元警官のマックスは、砂漠を支配する凶悪なイモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーン)の軍団「ウォーボーイズ」に捕らえられます。そこへジョー配下の女戦士フュリオサらが現れ、マックスはジョーへの反乱を計画する彼女らと力をあわせ、フュリオサの出生地である「緑の地」に匿う逃亡計画に加わり、自由への逃走を開始しますが、武装戦闘集団「ウォーボーイズ」らと延々と繰り返される壮絶な死闘が見もの。
また、殺伐とした武闘シーンが続く中でも、ひときわ目を引いたのが、ワイブズ (Wives)と言われる美女の一団。イモータン・ジョーにより岩山の一画に幽閉されていた健康体の妻たちで計5名で、ジョーの所有物とされ子を産むだけの出産母体という設定には唖然としました。
フュリオサ役でシャーリーズ・セロンが共演。第88回アカデミー賞では作品賞、監督賞ほか10部門でノミネートを受け、編集、美術、衣装デザイン、音響編集、録音、メイクアップ&ヘアスタイリングの合計6部門で受賞を果たし、同年度では受賞数最多作品となっています。
本作は、2012年7月から12月までアフリカのナミビアのナミブ砂漠で撮影されました。
原題:Mad Max: Fury Road
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のスタッフとキャストについて
ジョージ・ミラー監督・脚本:医師としてパートタイムで働きながら、友人ケネディと短編映画を制作し、初の長編監督作「マッドマックス」(79)のバイオレンスな作風で一躍脚光を浴びる。「マッドマックス」シリーズ30年ぶりの本作「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(15)は熱狂的なファンを生み出し、アカデミー賞やゴールデングローブ賞などで作品賞・監督賞にノミネートされた。
シャーリーズ・セロン(フェリオサ大隊長/顔をオイルで黒く塗り、短く刈り込んだ頭髪が特徴):南アフリカ/ハウテン州出身。幼い頃よりバレエのレッスンを受け、ニューヨークの学校に通うために母娘で移住する。
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トム・ハーディ(マックス):「インセプション」のレオナルド・ディカプリオと再共演した「レヴェナント 蘇えりし者」(15)でアカデミー助演男優賞に初ノミネートを果たしています。
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ニコラス・ホルト(ニュークス):英ロンドン郊外ウォーキンガム出身。英TVドラマ「Skins スキンズ」(07~08)が英国内でヒット。09年には、映画「シングルマン」の演技で高い評価を得たほか、ウェストエンドで初舞台を踏んでいます。
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『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のネタバレ感想
今回、初めて本作品をNetflixで鑑賞しました。ストーリー展開は極めて単純そのものなのですが、登場する人物/人種、奇妙奇天烈な風貌、集団、特殊架装車両の数々、特殊な武器などなどわたしは専門知識がまったく無いので、スクリーンを目を皿の様に眺める程見入った訳ではありません。しかしながら、前作3部から続く熱狂的ファンに指示される理由はたいへん良く理解出来ます。
良くぞこれほどたくさんのアイデアを惜しげもなく、矢継ぎ早に登場させるものだと甚だ関心しました。物干し竿の様な長い棒をたわませて、走行中の車両の屋根から飛び移って来るという発想はどこから来たのでしょうか? 普通エンジンの調子が悪いと車を一端停止してボンネットを開けて、修理をしますが、走行中の車両の底部に潜り込み、エンジンを修理してしまうという離れ業もやってのけます。
敵役の総ての登場人物は殆んどが「異形」の人間で、どいつもこいつも一癖二癖三癖も有りそうな恐ろしい存在に描かれているのもびっくり仰天です。しかし、それがとても「チャーミング」!?
坊主頭で、片腕の隊長シャーリーズ・セロンも精悍で頼もしくてよかったのですが、スタイル抜群、白い絹の柔らかい衣装に身を包んだ美女5人組に、どうしても目移りしてしまうのは多分私だけではないでしょう!
とにかく、異次元ワールドの体験にどっぷり浸れる120分、是非とも大劇場で観たかったと思いました…
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