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新作映画『オフィサー・アンド・スパイ』(感想)国家権力対一人の男、命懸けで戦った男の驚きの大逆転劇!

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映画『オフィサー・アンド・スパイ』のあらすじ・概要

「戦場のピアニスト」「ゴーストライター」のロマン・ポランスキーが19世紀フランスで実際に起きた冤罪事件“ドレフュス事件”を映画化した歴史サスペンス。

作家の2013年の小説『An Officer and a Spy』を原作としている。を原作に、権力に立ち向かった男の不屈の闘いと逆転劇を壮大なスケールで描き、2019年・第76回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員グランプリ)を受賞しています。

1894年、ユダヤ系のフランス陸軍大尉ドレフュスが、ドイツに軍事機密を漏洩したスパイ容疑(冤罪?)で終身刑を言い渡されてしまいます。孤島ディアブルの刑務所(映画「パピヨン」の舞台でもある)に送られます。対敵情報活動を率いるピカール中佐はドレフュスの無実を示す証拠を発見し上官に対処を迫りますが、信頼失墜を恐れた軍部は隠蔽を図ろうとします。予期せず突如左遷を命じられてしまいます。ピカールは作家ゾラらに支援を求め、腐敗した権力や反ユダヤ勢力との過酷な闘いに身を投じていきます。

ピカールを「アーティスト」のジャン・デュジャルダン、ドレフュスを「グッバイ・ゴダール!」のルイ・ガレルが演じています。

2019年製作/131分/フランス・イタリア合作
原題:J’accuse(私は弾劾する)

エッフェル塔 パリ
Paul Henri DegrandeによるPixabayからの画像

映画『オフィサー・アンド・スパイ』のスタッフとキャストについて

ロマン・ポランスキー監督:フランス出身。68年のハリウッド進出作『ローズマリーの赤ちゃん』は大ヒットを記録しています。77年、未成年の少女に性的暴行を加えたとして有罪判決が下ったためフランスに現在逃亡中ながら、活発な映画創作活動は継続中。

ジャン・デュジャルダン(ピカール):ピカール大佐は、暴漢の襲撃、強制捜査、愛人の暴露、弁護人の殺害など、次々とトラブルに見舞われながらも、全く動じず公正を貫く非常に強い人物像として描かれます/アザナビシウス監督と3度目のタッグとなる「アーティスト」(11)で、カンヌ国際映画祭や米アカデミー賞の主演男優賞を受賞して国際的に注目を集める。主な出演作には『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(13)

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ルイ・ガレル(ドレフュス):いわれなき罪を背負わされた軍人/ファッションデザイナー、イブ・サンローランの伝記映画「サンローラン」で愛人だったジャック・ドゥ・バシェを好演し、セザール賞助演男優賞にノミネートされている。

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エマニュエル・セニエ(ポーリーヌ):出演した「フランティック」(88)のメガホンをとったロマン・ポランスキー監督と翌89年に結婚。

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フランス 孤島
Johan PuisaisによるPixabayからの画像

映画『オフィサー・アンド・スパイ』のネタバレ感想

果たして、正義感の為に自分の上官に対して盾突く勇気が自分にあるのだろうか。軍隊という組織の中では、一般企業よりも更に難しいのではないかと考えてしまいました。軍隊では上官からの命令は絶対で、命令に否を言える人間がいると組織そのものが成り立たないと考えていました。そういった意味では100年以上も前のフランスの軍隊組織の内部に上司に異を唱えるピカール大佐の様な『正義感』に溢れた傑出した人物が存在したこと自体が驚異的でした。

居並ぶ軍人の立ち居振る舞いの素晴らしさ、隙の無い軍服姿、秩序だった法廷内の様子など非常に規律正しい佇まいは、全く対照的な「冤罪」という不合理な内部処理を済ませてしまおうという、歪んだ軍隊組織を一層際立たせている描写となっています。見事だと思いました。一方、文豪エミール・ゾラ、数名の国会議員、弁護士らピカール大佐を応援する勢力も一部あります。しかしながら、「国家権力」は彼らに対し命を狙う暴徒を差し向け、住居の家探し、愛人の暴露など次々と卑劣な手段で対抗策を講じてきます。

そうした中、ドレフュスの再審が行われ最終的に彼の名誉回復・軍隊への服属が認めらるという見事な逆転劇を生んでいます。多分、日本の大なり小なり「組織」の中ではまずあり得ない展開だと思いました。このことを肯定するつもりはまったくありません。しかし、組織の中の個人個人に対してピカール大佐の様な行動「(組織ぐるみの不正に対する)勇気ある”個人”の行動」を求めることは相当な困難を伴うものと感じました。そうであれば、どうするべきか、これは非常に大きな問題なので今後じっくり考えたいと思います。

 

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