>

映画『7月4日に生まれて』(感想)オリバー・ストーン監督の強い反戦への想いが伝わって来る

スポンサーリンク
絶対見逃せない映画 おすすめ
Quang Nguyen vinhによるPixabayからの画像
スポンサーリンク

映画『7月4日に生まれて』のあらすじ・概要

アメリカ独立記念日に生まれたれヴェトナム帰還兵の青年が、さまざまな心の葛藤を経て反戦運動に身を投じてゆく姿を実話を基に描くヒューマンドラマ。

ロン・コーヴィックの同名小説を基に製作・監督・脚色は「トーク・レディオ」のオリヴァー・ストーン。出演はトム・クルーズ、ウィレム・デフォーほか。

高校時代のロン(トム・クルーズ)は、ある日学校にやってきた海兵隊の特務曹長の言葉に感銘をうけ、子供の頃からの夢であった海兵隊に入隊しました。軍曹になったロンは、ヴェトナムの農民を誤って惨殺してしまったことを発見し、ショックを受けます。この混乱に乗じて襲いかかかってきたヴェトコンの姿にパニックになったロンは、部下のウィルソン伍長を誤って射殺してしまいます。

罪の意識にさいなまされるロンに、上官は口外を禁じました。さらに、激しい攻防の中、ロンはヴェトコンの銃弾の前に倒れ、下半身不随の重傷を負い、ブロンクス海兵病院に送り込まれます。

故郷に戻りロンは家族に温かく迎えられますが、ヴェトナム戦争を批判し、反戦デモを繰り広げている世間の様相に大きなショックを受けます。シュラキース大学にロンは幼馴染のドナを訪ねますが、彼女も反戦運動に加わっていました。

世間の冷たい風当たりに、ロンは次第に酒に溺れ、苦しみから逃れるように、70年にメキシコに渡ったロンは酒と女で孤独を紛らわせるようになります。しかしここで知りあったチャーリー(ウィレム・デフォー)の厳しい言葉に目が覚めたロンは、自堕落な生活と訣別し、勇気を出してウィルソンの両親を訪ね罪を詫びます…

1989年製作/145分/アメリカ
原題:Born on the Fourth of July

Quang LeによるPixabayからの画像

映画『7月4日に生まれて』のスタッフとキャストについて

オリバー・ストーン監督:イェール大学を1年で退学後、ベトナム戦争で兵役に就く。退役後、ニューヨーク大学でマーティン・スコセッシに師事するという経歴を持つ。アカデミー脚色賞を受賞した「ミッドナイト・エクスプレス」(78)や「コナン・ザ・グレート」(82)、「スカーフェイス」(83)などで脚本家として頭角を現しています。

監督作品➢ 映画感想|『スノーデン』(2016/オリバー・ストーン監督)元CIA職員エドワード・スノーデンの実話

トム・クルーズ(ロン・コビック):本作「7月4日に生まれて」(89)、「ザ・エージェント」(96)でアカデミー主演男優賞、「マグノリア」(99)で同助演男優賞にノミネートされています。

トム・クルーズ主演おすすめ映画10作品(最近観た映画、観直してみた映画限定です。順不同)

ウィレム・デフォー(チャーリー):個性派俳優として幅広く活躍。「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」(17)でアカデミー助演男優賞、「永遠の門 ゴッホの見た未来」(18)で同主演男優賞にそれぞれノミネートされています。

悪役のイメージが強い個性的な性格俳優「ウィレム・デフォー」おすすめ出演映画10作品(最近観た映画、見直してみた映画。順不同)

Vuong VietによるPixabayからの画像

映画『7月4日に生まれて』のネタバレ感想

愛国心に燃えて、海兵隊に志願し入隊します。ベトナムの戦地では、予想もしなかった悲惨な戦闘状況の現実を目の当たりにして精神的な大きなショックを受けます。ついに相手の銃撃を受け一命は取り留めたものの下半身不随となり、一生歩く事が出来ない身体で故郷に帰還します。

帰国してみると、従来自分が抱いていた人々の”愛国心”は影を潜め、若者の間では猛烈な勢いで”反戦”意識が高まっている変化に唖然とさせられます。こんな筈じゃなかったと思っても、完全に後の祭りでした。一体自分たち多くの若者が犠牲になり、国の為に命懸けで戦った意味は何だったのか自問してみても回答は無かったと思います。

オリバー・ストーン監督自身ベトナム戦争で兵役に就いた経験もある事から、やはり「反戦」の意識は大きい事を感じる作品でした。戦争の犠牲者は勝敗に関わりなく戦場で戦う若者や戦場となってしまった現地に暮らしている人々です。

戦争という同じ過ちを繰り返し続けることを絶対止めて欲しいという願いを新たにさせる映画でした。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました