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映画『96時間』(2008/ピエール・モレル監督)感想‣96時間のタイムリミットで誘拐された娘を父親一人で異国の敵からの奪還!

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映画『96時間』のあらすじ・概要

リュック・ベッソン製作、リーアム・ニーソン主演で描くサスペンス・アクション。17歳のアメリカ人少女キムが、友人と訪れていた初めての海外旅行先であるパリで何者かに誘拐されてしまいます。事件発生時にキムと携帯電話で話していた父親のブライアンは、元CIA秘密工作員の知識と行動力で犯人グループの身元が悪名高いアルバニア・マフィアの人身売買組織構成員であると割り出し、警察の助けを借りず、たった一人で異国の敵からの娘を救出するために単身パリへ乗り込みます。

共演は「X-メン」シリーズのファムケ・ヤンセン、「ジェイン・オースティンの読書会」のマギー・グレイス。

2008年製作/93分/フランス‣米合作
原題:Taken 邦題は作中で語られる、「誘拐事件の被害者が無事でいられると考えられる猶予期間」を意味しています。

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映画『96時間』のスタッフとキャストについて

ピエール・モレル監督:、フランスの撮影監督・映画監督。 リュック・ベッソンがプロデューサーを務める作品に数多く携わっています。

リュック・ベッソン 製作・共同脚本:代表作は『レオン』など。

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リーアム・二―ソン(ブライアン):北アイルランド出身。9歳からボクシングを始める。ダブリンのアビー・シアターの一員になり、舞台俳優としてキャリアをスタートさせています。1999年公開の『ター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』ではジェダイマスターのクワイ=ガン・ジンを演じています/本編では有能な元CIAエージェント役、妻とは5年前に離婚していますが、現在は別れて暮らす17歳の愛娘キムを溺愛しています。彼女が旅先のパリで誘拐されてしまいます。持てる能力全開で救出に掛かり壮絶な戦い。

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マギー・グレイス(17歳の愛娘キム):2004年からはテレビシリーズ『LOST』にシャノン・ルサフォード役でレギュラー出演し、ブレイクする。

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映画『96時間』のネタバレ感想

ネタバレ有

久々の再観賞。前回視聴した内容はほとんで忘れていたので、とても新鮮な気持ちで見る事が出来ました。非常に面白い映画でした。本編を見ると若い女性の海外旅行が如何に大きな危険(恐ろしい人身売買の悲惨な実態も細かく描出されます)を伴うものなのかが体感でき、自分の娘に(何度か海外旅行、海外留学経験、幸い何事もなく呑気に過ごした様ですが)もっともっと警戒するように父親としてアドバイスするべきだったと今更ながら思いを新たにさせられる映画でした。

万一不幸に、娘が海外で誘拐されたブライアンと同じ立場になった場合、彼と同じような行動を取る事のできる父親はほぼ皆無でしょう。元CIAエージェントだからとは言え、持てる能力をフルに使い、単身で、命懸けで娘を救出することは不可能に違いありません。これを、ブライアンは何度も危機を乗り越えて見事にやってのけるという達成感・爽快感は非常に素晴らしく、無事救出され良かったなぁとつくづく思いました。

ブライアンは大柄な風貌で、一見緻密な情報分析は得意とは見えませんが行動は非常に理知的で几帳面、冷静沈着。また、娘の携帯電話から聞こえて来るわずかな声・音の情報を頼りに、誘拐グループの目途を突き止めるという類まれな能力を見事に発揮していきます。

更に、驚くべきは身体能力、カーチェイス、ガンファイトでは敵の機関銃の弾丸すら彼を避けるという”天才的”な能力を発揮していました。敵に縛り上げられ絶対絶命のピンチからも諦めずに見事な逃走を果たします。

旧友のエージェントが誘拐グループの黒幕だったことを突き止めると、情報入手の為に彼の妻を撃つという衝撃的な行動を一瞬の躊躇も無く取る事が出来る判断力・実行力にも驚きました。娘の命を救う事が何よりも、彼にとっては第一優先なのです!

練り上げられたストーリー・脚本、展開の小気味よいスピード感、類まれな親娘間の素直な愛情の表現等々、視聴後満足感の非常に高い映画でした。

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