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新作映画『ドント・ウォーリー・ダーリン』(2022/オリビア・ワイルド監督)感想‣「フローレンス・ピューの傑出した演技と並外れた職人技のすべてが完璧に表現されている」と、ベネチアで大絶賛!

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『ドント・ウォーリー・ダーリン』のあらすじ概要

「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」で監督として高く評価された俳優オリビア・ワイルドの長編監督第2作で、「ミッドサマー」のフローレンス・ピューを主演に迎えて描いたユートピアスリラー。

舞台は米国50年代のファッションや建築、生活様式に彩られ、一見すると全てが調和しているユートピア!完璧な生活が保証された砂漠に囲まれたある街ビクトリーで夫ジャックと幸せな日々を送るアリスでした。しかし、この町に住む人々にはいくつかのルールがありました。「夫の仕事内容を聞いてはいけない」「街から勝手に出てはいけない」・・・そして、ある日隣人が赤い服の男たちに連れ去られるところを目撃します。それ以降、彼女の周囲では不可解な出来事が続発。次第に精神が不安定となり周囲からも心配されるアリスですが、あることをきっかけに、この街に「この世界は何かおかしい…」と大きな疑問を抱くようになります。

「ダンケルク」で俳優としても注目を集めたイギリスの人気歌手ハリー・スタイルズがアリスの夫ジャックを演じ、「ワンダーウーマン」シリーズのクリス・パイン、「クレイジー・リッチ!」のジェンマ・チャンが共演。

本作を見始めて、誰もがまず街のダークな秘密が明かされる映画「ステップフォード・ワイフ」を想起したに違いありません・・・以下ご参考

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2022年製作/123分/アメリカ
原題:Don’t Worry Darling

Peter KraayvangerによるPixabayからの画像

『ドント・ウォーリー・ダーリン』のスタッフとキャストについて

オリビア・ワイルド監督・制作:04年「ガール・ネクスト・ドア」でスクリーンデビュー。19年、「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」で映画監督デビューし、同作が全米の賞レースで多数受賞やノミネートを果たしています。映画出演作品も多く、才色兼備の映画監督・女優。

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フローレンス・ピュー(アリス・チェンバース):アリ・アスター監督作「ミッドサマー」などの主演作で注目を集め、「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」で演じた4姉妹の末っ子エイミー役で、第92回アカデミー助演女優賞にノミネートを果たしています。

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ハリー・スタイルズ(夫ジャック):バンド「ワン・ダイレクション」を結成、その最年少メンバーとして活動を開始する。翌年、英音楽グループ史上初となるデビューアルバムでの全米チャート初登場第1位の快挙を達成しています。クリストファー・ノーラン監督の「ダンケルク」(17)で俳優として映画に初出演。

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オリビア・ワイルド(バニー):

ジェンマ・チャン(ジェリー):アジア系キャストによるハリウッド製ラブコメディ「クレイジー・リッチ!」(18)で世界的な注目を集める。クロエ・ジャオ監督作「エターナルズ」(21)では新たなヒーローチームの一員セルシ役に抜てきされています。

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クリス・パイン(フランク):

EmslichterによるPixabayからの画像

『ドント・ウォーリー・ダーリン』のネタバレ感想・見どころ

(ネタバレ有り)

世にも不思議な理想的な生活を送る一組の若夫婦の映像から始まる物語はほぼ完璧な世界の様に思われました。仲睦まじい新婚夫婦、毎朝の出勤風景など呆れるほどの完璧さ「詳細は映画を見てのお楽しみ」ですが、だれも想像も出来ない様なびっくり仰天の世界が繰り広げられます。

専業主婦であるアリス(フローレンス・ピュー)の日常生活は自宅の掃除から始まり、午後は隣人主婦たちと集まり、「バレイ」のレッスンに開け暮れ、夜パーティーが開催される日は、夫婦揃ってパーティーに出席する事がルールになっていました。

しかしながら、この完璧な生活を支える企業に勤める夫たちだけが知る重大な秘密が隠されている事にアリスが気付き始めた事で、少しずつ歯車が狂い始めてからの、徐々にアリスが追い詰められていきます。唯一見方であった筈の夫も「本性」が暴かれていく恐ろしさ、アリスだけは「幸福な現在の生活を捨て何もかも失っても良いのでここから逃げ出したい」と思いますが、夫の拒否に遭う事になります…

欲を言えば、夫ジャックが務める会社が『何をしている会社なのか』一部でも良いので実態が明かされれば、もう少しスッキリしたのかもしれません。本編中では会社は何ものなのか明確にされることはありません。その意味では『ミッドサマー』以上に怖い「サスペンス」を期待していたのですが、肩透かしを食った印象が少し残りました。

 

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