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おすすめ映画|『ミッドサマー』(2019/アリ・アスター監督) 北欧の真夏のホラー、かなり怖かった!

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ミッドサマーのあらすじと概要

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本作品は、前作『ヘレディタリー/継承』でホラー映画ファンだけではなく、幅広い層から注目されたアリ・アスター監督の長編映画作品の第二作目となる。製作会社は作家性を重視した作品を連発し、信頼のブランドを確立しているスタジオ”A24″。

本作品はアスター監督個人的な体験をもとに作られた部分があるという。監督自身かつて恋人との別れを振り返り、修復の見込みの無い冷えた関係にしがみついていた体験を投影されたキャラクターを、本作品主人公のダニーを作り上げた。

ダニーはアメリカの女子大生、双極性障害を持つ妹は両親を道連れに一家心中を計ったことが、孤独と失意のどん底に彼女を陥れる。恋人のクリスチャンに頼り切りになるが、彼はほぼ精神錯乱状態の彼女に対して愛情も失っていた。しかしながら、クリスチャンも同情心からきっぱり別れる事も出来ず、友人らのスウェーデンへの休暇旅行にダニーを誘う。

旅の目的地は、クリスチャンの友人のスウェーデンからの交換留学生ペレの故郷、人里離れたホルガと呼ばれる生活協同体で、生まれ育ったペレは、90年に一度ホルガで行われている伝統行事である”夏至祭”に彼らを招待した。

アメリカでの妹と家族の自殺シーンからスウェーデンに舞台が変わり一変する。抜けるような青い空、鬱蒼と茂る森、花の咲き乱れる草原のシーンへと。又このホルガで生活する人々はお揃いの白い衣装をまとい、他所から来た彼らを何故かとても底抜けに明るく、暖かく迎え入れてくれるのだ。

アリ・アスター監督率いるクルーは、代替ロケ地であるハンガリー・ブダペスト郊外の山間部にオープンセットの村を建造したそうだ。土着信仰を具現化したシュールな形状の建築物群と意味深い怪しげな絵画、装飾品の数々が展示されている(絵画に描かれるシーンはその後実際に起こる事件の伏線そのものが描かれているので、注意深く記憶に留めておこう)。カルト集団と思しき人々がまとう純白の伝統衣装。大地に咲き乱れる色とりどりの花々。美術、コスチュームのスタッフによる鮮烈なアートワークに負けじと、撮影班の仕事ぶりも異彩を放つ。日の沈まないミッドサマー(真夏はわずか2時間位薄暗くなる程度)の草原をまばゆいほどのハイキーのトーンで捉えるとともに、いつしか時間感覚が朦朧とし、現実と悪夢の境目が溶けていく様を幻惑的なカメラワークでビジュアル化している。フォークロアなダンスと音楽、極彩色の花飾りがスクリーンに広がり、陶酔感に満ち溢れる。作品中でも何度も登場する”幻覚剤”!?(マジックマッシュルーム?、薬草を煎じて飲む)が多用されているのも頷ける。

ミッドサマーのネタバレ感想

ストーリーとテーマについて

前知識がそれ程なく見た映画だっただけに次々展開する思いもよらぬシーンに凄い恐怖感を覚えた。アスター監督は「ホラー映画」と呼ばれることを否定している様だ、なんとなればラストシーンで主人公ダニーは微笑みを浮かべているではないか! しかし、本作品はホラー映画以外の何ものでもない。

なお、最近見たスウェーデン版ブラックファンタジー映画はこちら映画「ボーダー 二つの世界」

生活共同体ホルガでは内部・外部で合わせて9名のいわゆる「生贄」を儀式の為に提供しなければならない掟だったらしい。彼らアメリカ人の旅行者5名もすっかりその数の中に予め予定に仕組まれていたのだから恐ろしい。

一方、物語の舞台は、スウェーデンの草原の中である、鬱蒼とした緑まばゆいばかりの景色のなか、牧歌的な歌や踊り、食事のシーンなどが続く。

しかしながら、次々に起こる情け容赦のない目を覆いたくなる恐怖シーンとの落差に監督の狙いがあるのだと思う。友人も一人また一人と姿を次々姿を消していってしまう。

演出と脚本について

主人公ダニーはアスター監督自身の体験を投影させたキャラクター(本作品中では女性主人公)、もはや愛情を失っている恋人と一緒に旅行に出掛け、愛情の揺り戻しでもあるのかと思いきや、最後に熊の毛皮に入れられ焼き殺すという悲惨な結末を彼女自身が選んだのだから恐ろしい。監督も本作品は別れと失恋の映画と断言している。

牧歌的なシーンと戦慄する儀式の対比までは、理解はするものの陶酔しながら踊り狂うダニーが勝ち残り女王に担ぎ上げられ、正気に戻ったところで恋人クリスチャンの”情事”の真っ最中を目撃し”嫉妬”する展開にはどうも納得がいかない。これでもかこれでもかという何日も繰り返される祭りの儀式には不可思議な事ばかりで、全く理解出来ない事ばかりである。女性の陰毛が入ったパイをみんなで食べる事に何の意味があるのか? 性交の儀式で別の女性が男のお尻を押すいう行為は現実として有り得ることなのか? ちょっとこれは勘弁して欲しい。これは恐怖を通り越して、思わず吹き出してしまいます…

キャラクターとキャストについて

ジョジョ・ラビット 映画 タイカ・ワイティティ監督作作品レビューアリ・アスター監督・アメリカニューヨーク出身:長編監督デビュー作「へレディタリー 継承」(18)では、祖母の死をきっかけにさまざまな恐怖に見舞われる一家を描き、サンダンス映画祭やサウス・バイ・サウスウェスト映画祭で注目を浴びるとともに、「エクソシスト」に並ぶホラーの誕生と米国内の批評家から絶賛された。

フローレンス・ピュー(ダニー役):19年は「ファイティング・ファミリー」や本編で注目を集め、「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」で演じた4姉妹の末っ子エイミー役で、第92回アカデミー助演女優賞にノミネートを果たした。20年にはマーベル・シネマティック・ユニバースの「ブラック・ウィドウ」で、スカーレット・ヨハンソン扮するナターシャの妹とされるエレーナ役を務める。

スカーレット・ヨハンソンといえば今回アカデミー賞助演女優賞にノミネートされながらも受賞を逃したジョジョラビットが印象に深いが、、、

ジョジョ・ラビット 映画 タイカ・ワイティティ監督作作品レビュー

まとめ

恋人不信に落ちいるので若いカップでの鑑賞は控えたほうが良いなどとネットに感想が書かれていた。この映画は話題が豊富、中には全く意味不明な儀式などもあるので、鑑賞後にあれはどうだったこれは何だなどの会話が弾むのではないか? しかしながら、かなりグロテスクなシーンもあるので食事の前に見るのは控えた方がいいのは確か。一風変わった映画なので物凄い印象は鮮明だ

同じスウェーデン映画でやはりブラックファンタジーの一作「ボーダー 二つの世界」が一昨年公開されています。

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